2011年8月30日火曜日

Fw: 峰崎直樹「官邸お庭番日誌」第47号

>皆さんこんにちは!峰崎直樹です。
>今まで名刺等交換させて頂いた方々や、御支援を頂いた方々に配信させて頂きます。
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>また、ご質問、ご意見がございましたら、あわせて上記のアドレスまでご連絡ください。
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>官邸お庭番日誌 第47号 
>2011年8月29日
> 8月26日、菅総理が正式に退陣を表明した。ちょうど態度表明した閣議が開催された3時ごろ、雷鳴
>が官邸周辺に大きく轟き、官邸の真上で落雷したのでは、と思えるほどの雷と風雨が荒れ狂う状況で、
>菅総理退陣に対する天の配剤では、と思える状況であった。はたして、退陣を怒っているのか、退陣が
>ここまで遅くなったことへの怒りなのか、まことに興味深い落雷であった。落雷といえば、2000年
>の小渕元総理が亡くなられた際に,霊柩車が首相官邸前に到着した時にも発生しており、なかなか因縁
>めいた感じを抱かせるには十分な出来事であった。おりしも、官邸の中庭に目をやると、竹林の奥に小
>さな扇風機が置いてあることに気が付く。このお庭番日誌でも触れたことではあるが、風通しが良くな
>いと、竹が枯れやすくなるということへの対策なのだろうか。新しい官邸の主人は、あとわずかで決ま
>る予定である。孟宗竹が青々と育つようになるのかどうか、どなたが総理になられても、国民との風通
>しの良さが求められるのだが……。
>■菅総理の消費税増税発言に思う
> さて、代表選挙の予想をするよりも、今回は辞任する菅総理について触れてみたい。いずれ詳しいこ
>とは別途明らかにしていきたいが、菅総理が誕生する前後、というよりも財務大臣になられて以降、菅
>総理の言動について振り返ってみたい。
> 先ずは、消費税の引き上げ問題についてである。菅総理が財務大臣に就任されたのが2010年1月
>初旬であった。通常国会が始まると同時に衆議院予算委員会で自民党谷垣総裁から消費税増税について
>質問されると、「逆立ちをしても鼻血も出ないほど、完全に無駄をなくしたといえるまで来た時、必要
>であれば措置をとる」と答弁されていた。その直後、G7の会合がカナダのイカルイットで開催され、
>その会合から帰られた直後に大臣室で「今後の財政をどのようにしていくのか、来年度の予算は今のま
>まだと組めないのではないか」と小生に対して問われたのだ。そこで、消費税を封印されている以上、
>基幹税である所得税を引き上げていく以外にないのでは、と答えたところ、「そんなもので間に合うの
>か、消費税の引き上げに着手する以外にないではないか」と発言され、大いに戸惑ったことを記憶して
>いる。消費税については、絶えず自民党の動きに注目されていたようで、自民党が消費税の引き上げを
>取り込んだ財政再建健全化法案を提出されたことに対して、野党側が提起された法案ではあるが、それ
>と同じものを打ち出せば、争点化を打ち消すことができると考えておられたようだ。
>■普天間から消費税へ、争点はずしという狙い
> その点、より具体的に動かれたようで、当時の鳩山総理大臣が普天間問題で二進も三進も行かなくな
>る状況に対して、総理に対して、例えば消費税の引き上げといったもっと大きな争点を打ち出して普天
>間問題からずらしたらどうだ、という提言をされていたことは、最近の産経新聞7月12日付のコラム
>「単刀直言」で鳩山前総理の口から赤裸々に述べられていることと符節があっている。結果として、消
>費税に触れられることなく鳩山総理の退陣となってしまったのだが、総理に就任直後に消費税の引き上
>げに言及され、参議院選挙では自民党の消費税率10%への引き上げに「乗っかかり」、結果は総理の
>思いが十分に伝わらないままに、「敗北」という冷厳な結果が残ってしまったのだ。
>■財務官僚の入知恵ではない消費税発言
> この背後に、よく財務官僚の差し金ではないか、ということが言われるのだが、自分の知る限り財務
>官僚が菅総理にそのように進言したという事実は聞いていないし、現実にあり得ない。もし、財務官僚
>の皆さんが振付をするとしたら、あんな中途半端な問題提起はしていないし、しっかりとした目的や逆
>進性緩和策なども用意周到に準備するはずである。まさに、最大野党である自民党に抱きつけば、争点
>として打ち消していけるはずだ、という思い込みがあったとみている。総理に就任当時の菅総理の意識
>は完全に躁状態にあったのだろうか、もし自民党が乗ってこないなら、消費税の引き上げを争点にして
>解散・総選挙に打って出てもよい、とさえ述べておられるとの情報があつたことも記憶している。よも
>や参議院選挙で一敗地にまみれると思われなかったために、敗北を受けて以降、代表選挙も含めてやや
>力強さが欠けた発言が続いたように思われる。
>■ねじれ国会という冷厳な事実への思いは不十分
> ねじれ国会での国会対応でも、衆議院での3分の2という絶対多数が確保されていないことから、重
>要法案の成立が困難を極めることになったのだが、事態の厳しさに対する認識が十分なのかどうか疑わ
>れる発言が目につく。今年1月の党大会で、野党側が政府に対して「社会保障・税一体改革に協力しな
>いのは、歴史に対する反逆行為だ」という居丈高な発言には、正直わが耳を疑わざるを得なかった。か
>つて、1998年の金融国会で、衆参ねじれのもと額賀防衛庁長官が参議院での問責決議によって辞任
>するという深刻な事態に直面した。当時、橋本内閣の官房長官であった野中広務氏は、かつて「悪魔」
>と呼んで厳しく批判していた自由党の小沢一郎代表に対して、「ひれ伏してでも」連立に参加してほし
>いと懇願して自由党を連立に抱き込み、本当の狙いであった公明党の連立参加に道を開いていったこと
>を記憶している。この対応と比較したとき、このような居丈高な発言こそは、自らねじれ国会を動かせ
>なくしていった一つの要因といえよう。
>■社会保障・税一体改革を取りまとめた意義は大きい
>実は、菅総理から、国民から消費税や保険料など負担増を求めても経済成長にとっては決してマイナス
>ではなく、雇用増加や安心感の高まりという点も含めて必要になっているという点で、何かいい知恵は
>ないか、という御下問が財務副大臣時代にあり、かねてより注目していた慶応大学商学部教授権丈善一
>先生を紹介させていただいたのだが、一度お会いしていただいたものの、それ以降あまり接触された様
>子もなく、残念な思いをしてきた。強い財政・強い社会保障・強い経済というスローガンについても、
>それを最後まで貫かれたようには思えなかったのだが、税と社会保障一体改革については最後の報告ま
>ではようやく到達できたわけで、これだけでも歴史に残る成果として評価されていくだろう。
>案外気がつかないのだが、社会保障改革とそれに必要な税財源、とりわけ消費税の引き上げに焦点があ
>ったため十分注目されていないが、税・社会保障共通番号の推進に向けて、菅財務大臣時代から大変熱
>心で、急ピッチで進めるよう指示があり、これも番号大綱まで到着することができたことも大きな成果
>としてあげておきたい。
>■困難な状況で,後世から評価されるのではないか
> まだまだ話は尽きないのだが、最近海外に生活している日本人から次のような質問を受けた。ところで
>菅総理が国民にとってどうしても問題だ、というような致命的な欠陥があったのですか、という質問で
>あった。そう言われると、はたと悩んでしまった。そう言われれば、何も致命的な欠陥となるような政策
>を打ち出しておられるわけではなく、一つ一つを取り上げてみると、大震災や原発事故という未曽有の状
>況の中で、大変重要な課題に取り組んでこられたわけで、その達成に向けた用意周到な準備であるとか、
>情熱の持続性だとか、いろいろと小さな問題は指摘できるとは思うのだが、決定的失態はなかったといえ
>よう。案外2〜3年後に振り返ってみたとき、菅総理はなかなかよくやっていたのではないか、という評
>価に転換していることもありうるのではないか、とさえ思えてしまう。28日、福島に出向かれ、福島原
>発に伴う汚染土壌を「県内に中間貯蔵する」、一部地域は「長期間戻れない」という方針を県知事以下に
>伝え、陳謝された。大変つらい仕事を最後まで責任を持って実践されたことも高く評価しておきたい。
>そんな思いを持つのは、自分だけなのだろうか。
>
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>峰崎直樹プロフィール
>1944年10月14日生
>1992年参議院北海道選挙区初当選
>〜2010年 参議院議員3期18年任期満了
>2009年財務副大臣
>現在 
>内閣官房参与
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