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>東京電力は30日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器内の気体に含まれ
>る放射性物質の濃度の測定結果を発表した。測定は、原発からの放射性物質の放出量
>を正確に評価する作業の一環で、格納容器内での測定は初めて。測定濃度は、東電が
>当初想定した約1千分の1と低かった。気体1立方センチメートルあたりに含まれる
>放射性物質は、セシウム137が20ベクレル、セシウム134が17ベクレルで、
>5月上旬に扉を開放する前の原子炉建屋内の濃度とほぼ同じだった。
>
>福島第一原発1号機は、既に原子炉圧力容器内に水位が無い。
>格納容器内に水があるが、この濃度では既に格納容器内にも溶融した核燃料がない可
>能性が高い。恐らく原子炉建屋基礎のコンクリを突き破りながら、めり込んでいるの
>だろう。さてはて、どうやって溶融核燃料を取り出すのか理解に及ばない状況だ。
>どれくらいが汚染水となって海洋に流出したのか、どれくらいが地中にめり込んでい
>るのか分からない。
>
>すなわち、核燃料が格納容器を破り、その殆どが外部に放出されているとなると本件
>は大事故である。原子力安全・保安院は大気中への放出を77万テラベクレルと解析し
>たが、格納容器を突き破って核燃料が外部に出ているとなれば、その評価を見直さざ
>るを得ない。1号機のウラン燃料の装荷量約69トン、2号機約94トン、3号機約94トン
>であるが、いったい何処にあるか分からないからだ。
>何処にあるか分からない核燃料を取り出すことは最早困難。
>東電にとって、日本にとって、大変に厳しい状況となった。
>
>チェルノブイリは一基の原子炉のメルトダウンだったが、フクシマは3基の原子炉が
>メルトダウンし、格納容器外に膨大な核燃料が放出されたことになる。
>是は、重大事態である。なぜなら核燃料(膨大な放射性物質の塊)の拡散をどうやっ
>て止めるかと云う困難に直面することになる。もし仮に相当程度地中にめり込んでい
>るとなれば、それをどうやって止めるかと云う抑止工事が必要だが、どこにあるか分
>からないのでは工事のしようがないからである。
>
>しかしやらねば、どんどん膨大な核燃料が地下に沈み込んで行くことになる。
>現在、マスコミは「やらせ」で持ちきりだが、その背後で恐るべき事態が進行してい
>ることが分かったのである。また循環注水冷却は、せいぜい格納容器内に核燃料が止
>まる場合に有効だが、核燃料が格納容器外に殆ど出てしまうと、今度は冷却事態が管
>理できなくなる。
>
>溶融した核燃料は依然として崩壊熱を有しているから、冷却しないと不測の事態も有
>り得る。菅首相は、9月29日「国民の皆さんに2つのことが報告できることを大変う
>れしく思っている」と記者会見したが、何処がうれしいのか理解出来ない。
>要するに福島第一原発は、次の困難なフェーズ、即ち確実にINESレベル10とも云える
>状況に陥ったのである。
>
>最早、原発は造れないだろう。
>原子力発電は終わったのだ。
>皆さんのご意見もお待ちする。
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