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2011年8月16日火曜日

Fw: ツルネンメルマガNo:501「浜岡原発が停止した背景」

ツルネンメルマガNo:501「浜岡原発が停止した背景」ツルネンメルマガNo:501
「浜岡原発が停止した背景」

 2011年5月6日夜、菅直人首相は首相官邸で「国民のみなさまにとって重要なお知らせがある」として緊急記者会見をした。静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原発について、現在定期検査中で停止している3号機に加え、稼働中の4、5号機を含むすべての原子炉の運転停止を要請したことを発表した。
 首相は語った。
 「(略)文部科学省の地震調査研究推進本部によれば、これから30年以内にマグニチュード8程度の想定の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫しています。(略)
 浜岡原発では従来から活断層の上に立地する危険性などが指摘されてきましたが、先の震災とそれに伴う原子力事故に直面してわたし自身、浜岡原発の安全性についてさまざまな意見を聞いて参りました。その中で、海江田経済産業大臣とともに熟慮を重ねたうえで、内閣総理大臣として本日の決定を致した次第です。」

 以上が国民を驚かした、菅首相の歴史的な発表のもっとも重要なポイントであり、改めて私自身がこの発表に興味をもったきっかけとなった本、「脱原発」(青志社 2011年6月26日 第1刷発行)の序章からの抜粋である。
 本の著者は、浜岡原発差し止め訴訟弁護団長の河合弘之氏と作家の大下英治氏。原発と裁判に関する専門的情報はたくさんあるが、これは対談形式になっており大変読みやすい本である。
 以下、菅首相の発表に対する関係者の反応と弁護団が起した訴訟について、本からの抜粋などで紹介したい。

 静岡県の川勝平太知事は、今回のこの首相の決断を歓迎して語った。
 「福島第一原発の事故を受けて、安全性確保に対する地元の要望を最優先した英断に敬意を表する」
 また、御前崎市の石原茂雄市長は、とまどいを語った。
 「話が唐突過ぎて言葉が出ない。海江田経済産業大臣と前日に会って話したばかりだ。地元の意見をよく聞いて3号機の運転再開を判断すると言っていたのに、4、5号機も止めるなんて、原発交付金に依存する自治体財政はどうなるのか、困惑を通り越してあっけに取られるばかり。・・・」

 3.11震災の以前には、浜岡原発周辺の地元住民たちは、反原発運動にはほとんど参加していなかった。なぜならば、原発がもたらす経済的なメリットがあまりにも大きかったからだ。それに、反原発運動に賛成を表明するだけで電力会社関係者から嫌がらせの的になってしまう恐れがあったからだ。
 弁護団による原発差し止め訴訟の動きはすでに2002年から続いてきたが、集会などに参加する住民は30−40人しかいなかった。もちろん原発の危険性にたいする無関心さは浜岡原発の地元住民だけではない。原子力発電のことをほとんどの人は真剣に考えたことはなかった。しかし3.11で全てが変わった。原発事故が国民生活を根底から揺るがすことになった。問題は、そこでどういう行動をとるかだと思う。

 それにしてもいったいなぜ菅首相がこのタイミングであのような要請をしたのだろうか。河合弘之弁護士によると「影の総理」とも呼ばれる仙谷由人衆議院議員の動きもあったようだ。河合氏が弁護士の仕事の関係で仙谷議員をよく知っていたので、政治を動かす手段として仙谷議員に浜岡原発を停止する要望の手紙を出したと書いてある。その手紙のコピーも本に載せてあるが、投函したタイミングが不思議にも菅首相の発表と同じ日であった。
 「そうしたら、(投函)3時間後の午後7時に菅首相の歴史的大英断の会見が行われたのです。だから、ぼくの手紙が菅首相の『浜岡止めよ』の大英断に影響力をおよぼしたという因果関係はない」とあるが、それにしても不思議なタイミングなのである。
 ちなみに、仙谷議員は原発推進派であることが知られているが、菅首相の発表後のテレビ等のインタビューでは浜岡原発の停止に賛同したと発言している。「ほかの原発を安全に操業するためにも浜岡は無理しない方がいいと菅首相に言った」と進言したことを明かしている。原発への不安を和らげたいとの狙いがあったと、大下英治氏は考えている。

 なお、浜岡原発の中部電力における依存度は、15.3%しかないので、停止をしてもその分の電力を他の方法で賄うことは十分可能である。
 河合氏たちの訴訟の流れも3.11原発事故によって完全に変わったことは言うまでもない。彼らの戦いも決して無駄ではなかった。
 しかし、彼らの戦いはこれで終わったわけではない。つまり、中部電力が、菅首相の要請を受け入れたので仮処分は取りやめとなったが、こんどは本格的に永久に止めろ、廃炉にしろという裁判を起すことにすると書いてある。今後、その裁判の行方もまた見守りたいと思う。

ツルネン マルテイ


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