2012年1月22日日曜日

Fw: 頂門の一針 2499号  12・1・21(土)

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>  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2499号
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>        2012(平成24)年1月21日(土)
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>  糖尿病だった明治天皇:渡部亮次郎
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>  『日本』の正念場:櫻井よしこ
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>  菅前首相に似て来た野田首相: 阿比留瑠比
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>  ダルビッシュのMLB進出:前田正晶
>
>  直立猿人も腰痛に悩んだか:平井修一
>
>                          話 の 福 袋
>                         反     響
>                         身 辺 雑 記
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>□■■□──────────────────────────□■■□
>第2499号
> 
> 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
>             
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>糖尿病だった明治天皇
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>    渡部 亮次郎
>
>わが国を近代国家として確立した明治天皇は、脚気は克服したが糖尿病
>についてはまだインスリンも発明されていなかったため、医師団もなす
>すべをしらず、明治45(1912)年7月30日、尿毒症を併発し61歳(満59歳)
>で崩御した。
>
>大喪の日には、陸軍大将・乃木希典夫妻を初め、多くの人が殉死した。
>
>同年(大正元)年9月13日、東京・青山の帝國陸軍練兵場(現在の神宮外
>苑)に於いて大喪の礼が執り行なわれた。大葬終了後、明治天皇の柩は
>霊柩列車に乗せられ、東海道本線経由で京都南郊の伏見桃山陵に運ばれ、9
>月14日に埋葬された。
>
>なお『聖徳記念絵画館』は、明治天皇大喪の為にしつらえた葬場殿の跡
>地に建てられたものである。
>
>皇后陛下にお子はなかった。5人の側室に大正天皇をはじめ13人のお子が
>できた。
>
>明治天皇は明治新政府、近代国家日本の指導者、象徴として、絶対君主
>として国民から畏敬された。日常生活は質素を旨とし、自己を律するこ
>と峻厳にして、天皇としての威厳の保持に努めた。
>
>乗馬と和歌を好み、文化的な素養にも富んでいた。
>
>一方で普段は茶目っ気のある性格で、皇后や女官達を自分が考えたあだ
>名で呼んでいたという。
>
>若い頃(とりわけ明治10年代)には、侍補で親政論者である漢学者元田
>永孚や佐々木高行の影響を強く受けて、西洋の文物に対しては懐疑的で
>あり、また自身が政局の主導権を掌握しようと積極的であった時期があ
>る。
>
>元田永孚の覚書(「古稀之記」)によると、天皇は伊藤博文の欠点を
>「西洋好き」と評していた。
>
>当時「江戸患い」と呼ばれていたビタミンB1欠乏症(脚気)に皇后ととも
>に罹られたが、英国留学帰りの海軍軍艦医総監になる高木兼寛の意見を
>容れて食事療法で全快した。
>
>このため、高木は4度も陪食を賜ったが「脚気黴菌説」を譲らぬ陸軍医総
>監森 林太郎(森鴎外)は1度も招かれなかった。
>
>明治天皇はまた今で言う2型糖尿病も患っておられた。しかし国内では糖
>尿病の研究がさっぱり進んでいないことを残念がり 1911(明治44)年2
>月11日、『勅語』によって、皇室よりの下付金150万円と朝野の寄付金を
>合わせて済生会が創設される。
>
>天皇の意向により「恩賜」と「財団」は1行に書かずに、済生会よりも小
>さい文字で2行に組み文字にすることとなっている。
>
>同年5月30日、「恩賜財團済生會」設立認可。
>
>組織の運営は内務省が管理し、具体的な事業計画は地方自治体に委託す
>る形式をとった。
>
>1952年、社会福祉法人として認可。 現在は、厚生労働省が所轄している。
>
>これでできたのが東京・港区赤羽橋にある済世会中央病院で、わが国糖
>尿病研究の中心施設である。
>
>糖尿病の特効薬「インスリン」が発見されて一般化するのは1921(大正10)
>年。つまり明治天皇が糖尿病から来る腎不全による尿毒症で崩御してか
>ら10年後だった。
>
>インスリンについては5人が、ノーベル賞を受賞している。インスリン
>を発見したバンティングとマクラウドが1923年受賞。その後も、1958年
>にタンパク質の中で世界で初めてインスリンのアミノ酸構造を解明した
>フレデリック・サンガー (Frederick Sanger)。
>
>1964年にドロシー・ホジキン (Dorothy Crowfoot Hodgkin)が、1977年
>にはロサリン・ヤロー(Rosalyn Sussman Yalow)がラジオイムノアッセ
>イをインスリンで開発した事で、それぞれノーベル賞を受賞している。
>
>1921(大正10)年にインスリンの分離に成功。1型糖尿病における薬物療
>法として、現在のところ唯一の治療法である。インスリンは蛋白質であ
>るため、消化管内で速やかに分解されることから経口投与不可能である。
>そのため皮下注射によって投与するしかない。
>
>ところで明治天皇は教育に関しては儒学を基本にすべしとする元田の最
>大の理解者でもあり、教育行政のトップに田中不二麿や森有礼のような
>西洋的な教育論者が任命された事には不快感を抱いていた。
>
>特に明治17(1884)年4月下旬に森が文部省の顧問である御用掛に任命さ
>れる事を知ると、「病気」を口実に伊藤(宮内卿兼務)ら政府高官との
>面会を一切拒絶し、6月25日まで2ヶ月近くも公務を放棄して引籠もって
>承認を遅らせている。
>
>こうした事態を憂慮した伊藤は初代内閣総理大臣就任とともに引き続き
>初代宮内大臣を兼ねて天皇の意向を内閣に伝えることで天皇の内閣への
>不信感を和らげ、伊藤の目指す立憲国家建設への理解を求めた。
>
>その結果、明治19(1886)年6月23日に宮中で皇后以下の婦人が洋装する
>ことを許可し、9月7日には天皇と内閣の間で「機務六条」という契約を
>交わして天皇は内閣の要請がない限り閣議に出席しないことなどを約束
>(「明治天皇紀」)して天皇が親政の可能性を自ら放棄したのである。
>
>奈良時代に聖武天皇が肉食の禁を出して以来、皇室ではタブーとされた
>牛肉と牛乳の飲食を明治5年、自らすすんでし、新しい食生活のあり方
>を国民に示した。
>
>明治天皇が西洋風に断髪した事で、国民も同様にする者が増えたという。
>
>一方で和歌をよくし、残すべき文化は残し、取り入れるべき文化は取り
>入れるという態度を示した。
>
>無類の刀剣愛好家としても知られている。明治14(1881)年の東北巡幸
>では、山形県米沢市の旧藩主、上杉家に立ち寄り休憩したが、上杉謙信
>以来の名刀の数々の閲覧に夢中になるあまり、翌日の予定を取り止めて
>しまった(当時としても公式日程のキャンセルは前代未聞であった)。
>
>以後、旧大名家による刀剣の献上が相次ぎ、「水龍剣」、「小竜景光」
>といった名剣を常に携えていた。これらは後に東京国立博物館に納めら
>れ、結果として、重要刀剣の散逸が防がれることとなった。
>
>写真嫌いは有名である。現在最も有名なエドアルド・キヨッソーネによ
>る肖像画は写真嫌いの明治天皇の壮年時の「御真影」がどうしても必要
>となり、苦心の末に作成されたものである。
>
>ただ、最晩年の明治44(1911)年、福岡県下広川村において軍事演習
>閲兵中の姿を遠くから隠し撮りした写真が残っており、これが明治天皇
>が最後に撮影された姿と言われている。
>
>戊辰戦争で新政府と戦った東北地方を、強く憎んでいたといわれる。
>
>戊辰戦争で奥羽越列藩同盟の盟主に就任した輪王寺宮(北白川宮能久親
>王)を、台湾へ送り込んだ。北白川宮には現地での暗殺説が存在する。
>
>明治天皇の内親王(天皇の娘)の長男である小林隆利(キリスト教の牧
>師)は母から聞いた話として、明治天皇が、「私が天皇の権限で日本と
>いう国を調べた結果、日本は神道である。しかし、神道は本来ユダヤ教
>である」と語ったと述べている。再掲  2010・9・25
>
>出典:「ウィキペディア」
>
>
>
>━━━━━━━━
>『日本』の正念場
>━━━━━━━━
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>
>   櫻井よしこ
>
>国際政治はいつの時代も首脳の資質に左右される。1981年に誕生した米
>国のレーガン大統領は、79年に政権を奪取した英国保守党のサッチャー
>首相、さらには82年に首相となった中曽根康弘氏らと社会主義体制のソ
>連邦と対峙した。
>
>自由と民主主義陣営が冷戦に勝利して、ユーラシア大陸のアジアには5つ
>の一党支配の社会主義・共産主義国が残った。中国、北朝鮮、ベトナム、
>ミャンマー、ラオスである。
>
>冷戦終結から約20年、私たちは再び、国際政治の大変革の時期を迎えて
>いる。現在は、5つの国々の内、今に至るまで他国に脅威をもたらし続け
>る一党独裁の2つの国、中国と北朝鮮との闘いが激しさを増している。
>
>そ
>れは歴史の前進か後退かを巡るせめぎ合いだとも言える。自由を尊重し、
>法治と民主を基盤にした透明な国家運営を推進するのか、一党独裁と軍
>事力で国民の声を圧し一握りの権力者を主軸に国家を運営するのかを決
>する闘いでもある。
>
>闘いの主役は諸国の首脳だが、アジア、太平洋、ヨーロッパの主要国首
>脳は今年、軒並み交代する可能性がある。
>
>北朝鮮にはすでに三代世襲の金正恩新指導部が誕生した。その影響は、
>後述するように米中の対立を深め、最悪の場合、軍事衝突につながりか
>ねない。日米韓対中国という対立の構図はすでに明確になりつつあり、
>日本政府は最悪の場合も想定して、覚悟と準備を整える局面だ。
>
>台湾では、今週末の1月14日、総統選挙が行われた。中国寄りの国民党・
>馬英九氏の再選。
>
>3月4日はロシアの大統領選挙だ。プーチン首相の強権政治に国民は強い
>批判を表明しているが、プーチン氏の大統領への返り咲きは現時点では
>堅いと見られている。
>
>だが、プーチン氏のロシアにも、2010年末にチュニジアで始まり、エジ
>プト、リビアなどの独裁政権に崩壊をもたらした中東のジャスミン革命
>の波が達している。
>
>ロシアや中国にとって、この民主化運動ほど恐怖の種はないはずだ。恐
>れる余り、彼らは国内だけでなく、対外政策においても弾圧と強硬策に
>走る。彼らの弱点こそ日本の強みであることを忘れてはならない。
>
>4月11日は韓国の総選挙だ。昨年10月のソウル市長選挙では骨の髄からの
>左翼といわれる朴元淳氏が勝利し、韓国における左派勢力の浸透振りを
>見せつけた。4月の総選挙、12月の大統領選挙での与党ハンナラ党の敗北
>と左翼の野党の勝利が予測されるゆえんである。
>
>4月以降、フランスの大統領選挙、EUの債務危機の震源地となったギリシ
>ャの総選挙も予想される。
>
>10月には中国の指導者が胡錦濤氏から習近平氏に代わり、11月6日には米
>国の、12月には前述のように韓国の、大統領選挙が続く。
>
>その間にわが国の総選挙はいつ行われてもおかしくはなく、今年末の首
>相が野田佳彦氏か否かさえ、予測出来ない。
>
>こうしてみると、指導者交代で、結果を見通すことが出来るのは中国と
>ロシアのみ、北朝鮮の世襲政権を加えると、一党独裁、もしくはそれに
>近い体制の国々である。
>
>日本、米国、韓国、欧州、台湾という民主主義と自由を旨とする国々に
>おいては、国民が自由であるが故に、予測は難しい。また、後述する米
>国の事例のように、安全保障上の危険が明らかでも、財政規律が優先さ
>れるなど、政策も思い通りにいかない場合が多い。
>
>
>経験不足の金正恩
>
>予測も難しく、手続きに時間がかかるにしても、民主主義を選んだ国々
>が直面する最大の脅威は、一党独裁で覇権主義の中国である。南シナ海、
>東シナ海、インド洋ではすでに中国の異常な軍拡が深刻な摩擦を引き起
>こしている。
>
>昨年12月の金正日の死去と正恩体制の誕生は、この軋轢を、軍事衝突を
>含む米中対立へと先鋭化させる危険性を含んでいる。最悪のシナリオは
>先に指摘した日米韓対中国の衝突だ。経験不足の金正恩指導部の拙劣な
>外交が、直接の引き金にもなり得る。
>
>金正恩後継体制の下で朝鮮労働党機関紙の労働新聞などが1月1日に掲げ
>た新年共同社説はこう明記した。
>
>「偉大な金正日同志の遺訓と政策を寸分の狂い、一歩の譲歩もなく無条
>件であくまで貫徹し、その道では絶対に変化はあり得ないというのがわ
>が党の確たる意志である」
>
>従来路線をこのうえなく頑迷に守り抜くという決意は、とりわけ中国に
>向けられたと見るべきだ。中国が求める開放路線も核放棄も、絶対にな
>い、北朝鮮を変えようとは考えるなと、警告しているのである。
>
>金正日の中国嫌いには定評があったが、それをストレートに実践しよう
>としたのが、12月30日、金正恩が全国民向けに発令した外貨使用禁止令
>であろう。
>
>この場合の外貨は、ドルでも円でもなく人民元に他ならず、強い中国排
>除の思考を反映させた指示である。だが、それでも北朝鮮は中国に頼ら
>ざるを得ない。
>
>2010年の中朝貿易は09年比で約30%増えて34・6億ドル、対ロシアの1億
>ドル強とは比較にならない。北朝鮮の食糧や日用雑貨は8割が中国製品だ。
>人民元の使用禁止後の方策は全く見えない。
>
>北朝鮮の外貨稼ぎの柱のひとつ、武器輸出も中国の黙認なしには不可能
>だ。国連安全保障理事会の北朝鮮の武器密輸に関する10年から11年の年
>次報告は、摘発された10件中4件が中国経由の密輸だったと明記した。
>
>それ以前の09年9月、シリアに向けた化学兵器開発用の試薬と14,000着の
>化学防護服を積んだ貨物船、同年11月、コンゴ共和国向けの戦車用部品
>を満載したコンテナ、さらに同年中、イラン向けのロケット弾用の信管
>約12万点と弾頭約11,000点を積んだコンテナは、いずれも大連または上
>海経由で出航したことが判明している。
>
>中国は北朝鮮による武器装備及び化学兵器の拡散を黙認することで、金
>政権の経済基盤を事実上支えてきた。中国の黙認なしには、北朝鮮は米
>露に次ぐ世界第3の化学兵器大国にもなり得ず、外貨の多くも稼げなかっ
>たといえる。そこまですでに北朝鮮は中国に搦めとられているのである。
>
>政権の世襲に反対であるにも拘わらず、中国が正恩氏への世襲を認めた
>理由はただひとつ、北朝鮮を着実に中国の影響下に置き、朝鮮半島全体
>を自身の勢力圏とすることだ。
>
>中国に搦めとられるのを避けるために、金正恩新指導部が昨12月28日、
>金正日総書記の告別式のころに、米国に食糧支援を要請していたことが
>判明した。
>
>金正日総書記の遺訓として、核の放棄はあり得ないと明言し、正日総書
>記の死去に弔意を示さなかった日本を「わが人民と軍隊は決して許さな
>い」と非難し、韓国政府は「永遠に相手にしない」と罵詈雑言を浴びせ、
>脱北を試みる者は射殺せよと命じる新指導部の要請を米国が拒んだのは
>当然であろう。経験不足で強硬路線の正恩体制の早期破綻が予測される
>ゆえんだ。
>
>朝鮮半島情勢が根本から揺らぎ、米中両国を巻き込む大戦略のせめぎ合
>いが眼前で進み始めたいま、日本こそ、命運をかけて自国の未来を切り
>拓くことに叡智を結集すべきときなのだ。
>
>
>中国の海
>
>いまこそ、朝鮮半島を韓国の下で自由統一に導き、中国の介入で新たな
>異形の独裁政権が誕生する事態を防ぐべく、日本が発言し、行動しなけ
>ればならない。朝鮮半島の南北分断の歴史をここで打ち止めにし、統一
>は、南北両国民のためにも、韓国による自由統一でなければならないと
>いうのが、日米韓が共有すべき目標である。
>
>韓国主導で隣国の危機を乗り切ることを支援出来れば、日韓、日朝の過
>去の歴史の負の側面はあらかた消えるだろう。日本が過去の歴史を真の
>意味で乗り越え、新たな関係を築く局面なのである。日本政府はいち早
>く、韓国の自由統一と中国の介入の阻止を日本国の方針として発表すべ
>きである。
>
>当然、中国の思惑は全く異なる。中国、韓国を訪れて1月6日に来日した
>米国のキャンベル国務次官補は、中国政府が正恩体制についての情報共
>有を断ったと語った。
>
>中国は北朝鮮と1961年以来、50年間にわたって軍事協定を結んでいる特
>別な関係にある。それだけに、他のどの国よりも北朝鮮に介入する資格
>があると、これまでにも示唆してきたことを考えれば、中国が日米韓と
>連携することはないと考えておくべきであろう。
>
>経験不足の正恩氏の中国排除の方針が早晩行き詰まることを、中国は他
>国同様、見通しており、介入の機会を見定めようとしているのだ。
>
>こうした動きを察知しているからこそ、正恩氏は2010年朝鮮人民軍に内
>務軍を設け、秘密警察である国家安全保衛部や、一般の警察を管轄する
>人民保安部などへの捜査、取り締まり権限を与えた。求心力を高めるべ
>く、恐怖政治の恐怖度をさらに上げたのである。
>
>それでも正恩体制の支配は崩れるだろう。中国はその北朝鮮を経済、軍
>事両面において囲い込むことによって、米韓の影響を排除し、事実上の
>支配体制を敷こうとするだろう。
>
>それは20世紀初頭まで続いた中国と朝鮮半島の関係である冊封体制に、
>北朝鮮を事実上引き戻すことであり、まさに歴史に逆行する。
>
>中国の在り方自体が歴史の逆行そのものである限り、中国は対北朝鮮政
>策の先に韓国への影響力の強化と支配権の確立を、当然、目論むと考え
>るべきだ。
>
>すでに中国は北朝鮮の日本海側の最北の港、羅津港に60年間の租借権を
>得ており、青島を拠点とする北海艦隊は対馬海峡を通ってこの羅津港に
>出入り出来る。羅津を出る中国の艦船の眼前には佐渡島と新潟がある。
>
>佐渡島にも新潟市にも、中国は広大な土地を求めようとするなど、拠点
>作りに熱心である。
>
>羅津港を出た中国艦船は、或いはそのまま、津軽海峡を横切り、北上し
>て、北極海に向かう。北極海海域で、中国はアイスランドに広大な土地
>を求める動きを見せた。中国が食指を動かした土地の面積が余りにも広
>く、アイスランド政府が介入して白紙に戻したが、中国の野望は明らか
>だった。
>
>こうした動きにようやく米国が反応し始めた。国防総省が北極海の安全
>保障に関する報告書を発表し、カナダとの防衛協力を拡大させつつ、北
>極海での米軍の作戦行動に必要な装備の在り方などを2012年中に検討し、
>14年までに行動計画を策定する旨、発表した。
>
>つまり、中国はあらゆる海域に国際社会の予想を超えるスピードとスケ
>ールで進出しつつあるのだ。そうした中で、中国の東シナ海及び日本海
>への顕著な進出は、北朝鮮に出現した新しい事態とも相まって、韓国包
>囲の態勢を作りつつある。同時に日本海が日本人の予想以上に中国の海
>と化しつつある。
>
>
>日本の側に大義
>
>日本をはじめ、台湾も韓国も、南シナ海問題を抱えるASEAN諸国、さらに
>はインド、豪州も、米国の軍事力に依拠する現実から目を逸らすことは
>出来ない。
>
>オバマ大統領は1月5日、新国防戦略を発表し、「二正面戦略」を放棄し、
>アジア・太平洋を重視するとの立場を明確にした。これは2011年以来、
>「米国は太平洋国家」であると高らかに宣言し続けてきた米国の決意を
>示すもので、アジア諸国にとって大いなる安心材料であるなどと、さま
>ざまな解釈がなされている。
>
>けれど、実態をよく見ると、米国依存の安全保障が容易ならざる問題に
>直面していることは明らかだ。
>
>1月6日の「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙は、社説で、米国政
>府は昨年、2021年までの10年間で4,500億ドル(約36兆円)の国防費削減
>を決定したが、それ以前に3,500億ドル(約28兆円)分の武器装備用の予
>算を削減した。
>
>加えて、議会で財政赤字削減についての合意が得られなければ、軍事費
>はさらに5,000億ドル(約40兆円)削減される状況にある。これで米国の
>安保政策は維持出来るのかと厳しく警告した。
>
>一連の決定で、米国の軍事費はGDP比で去年の4・5%から10年後の21年に
>は2・7%に低下し、1940年の水準に戻るというのだ。
>
>軍事費の大幅な削減を削減と言わずに戦略的転換と言いかえるのは、単
>なる言い訳にすぎないということであろう。
>
>スリムになっても、米国は軍事的に素早く、効果的に展開するとオバマ
>大統領は強調した。米軍が予算削減後も機動的かつ効果的に展開出来る
>状況は、日本をはじめとする同盟国の協力なしには困難な時代が着実に
>やってくるということだ。
>
>如何に軍事力を削減しても、米国の安全保障が脅かされることはないが、
>米国に依存する国々、とりわけ、日本の安全保障への負の影響は死活的
>である。
>
>その意味で日本は、戦後初めて、自らの力で自らを守らなければならな
>い局面に立たされている。そのためにあらゆる意味で軍事力の強化を急
>がなければならない。
>
>日本の闘いは一党独裁の強圧国家との闘いであり、21世紀の普遍的価値観
>は日本の側に大義のあることを示している。いまこそ、戦後日本の在り
>方を根本から変え、21世紀の国際社会に貢献するときだ。
>
>『週刊新潮』 2012年1月19日号
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━
>菅前首相に似て来た野田首相
>━━━━━━━━━━━━━
>
>
>       阿比留 瑠比
>
>政治家の言葉、特に重みを持つはずのそれについて少し記します。今年
>に入り、野田佳彦首相は続けざまに、消費税増税を含む社会保障と税の
>一体改革の実現について、
>
>「政治生命を懸ける」と発言しています。随分と気合いの入った様子で
>はあるのですが、いつかどこかで聞いたような気がしますね。それもそ
>のはず、このセリフは昨年1月5日、テレビ朝日の番組に出演した菅直
>人首相が同じ社会保障と税の一体改革に関して言った言葉でもあるので
>す。
>
>なんか、年明け早々の問責閣僚の更迭に伴う改造(昨年は仙谷由人官房
>長官と馬淵澄夫国土交通相でしたね)といい、急にメディア露出を始め
>たことといい、なんだか菅内閣の轍をわざとなぞり踏んでいるかのよう
>です。
>
>そして、思えば昨年1月の通常国会初の論戦となった26日の衆院代表
>質問では、菅氏と自民党の谷垣禎一総裁との間でこんなやりとりがあり
>ました。
>
>谷垣氏「首相は6月までに成案を得ることに『政治生命を懸ける』と明
>言した。なし得なかった場合は辞職する、もしくは信を問うため解散す
>るのか」
>
>菅氏「政治生命を懸けるというのは改革に向け最大限努力していきたい
>という覚悟を申し上げた」
>
>昨年、私はこの菅氏の努力目標というか、願望を強調したにすぎない答
>弁を聞いてあきれ、産経紙面に「随分軽い『政治生命』があったものだ」
>と書きました。で、いま、野田首相が繰り返す「政治生命」という言葉
>に不安を覚えた次第です。
>
>実は昨年は、2月にも今度は前原誠司外相(当時)が、北方領土返還要
>求全国大会でこう述べているのです。「できるだけ早く返還させるため
>に政治生命を懸けて努力したい」
>
>…まあ、前原氏はその1カ月後には自身の不祥事で辞任しているわけで
>すが。政治生命って、いったい何なのでしょうね。それと、もう一つ不
>安に思っているのが、野田首相が今月16日の民主党大会でこう述べた
>ことです。
>
>「政権交代の直後、鳩山元総理が、衆参の本会議の壇上において、命を
>守りたい、命を守りたいと絶叫されたことは今なお鮮烈に残っています。
>
>この言葉の重みを重くかみしめたいと思います。そして、人間の不幸の
>原因である、災害や疾病や犯罪や、こうしたものを一つ一つ取り除いて
>最小不幸社会を作っていこうと訴えた菅前総理の理念も、いまこそまさ
>に輝きを増していると思います。
>
>こうしたお二人の先輩総理の抱えた理念をしっかり継承しながら、震災
>復興と原発事故との戦いに挑んで参りたいと思います」
>
>……反面教師にしかならない二人を臆面もなく持ち上げています。二人
>とそのグループの取り込み、懐柔を狙ってのことだとは思いますが、国
>民の一人として「いけしゃあしゃあとよく言うわ」と憤りを感じます。
>
>菅氏よりは一見、「誠」がありそうでいて(誰だってアレと比べればそ
>うなりますが)、実は内面、正体は同じようなものなのかしらん。同僚
>記者には、「実は野田氏と前原氏も中身は似ている」という分析をする
>者もあり、なるほどと頷く場面も多いのです。
>
>私は昨年8月31日付の産経紙面で「野田佳彦新首相も『一つ穴のムジナ』
>なのか」と疑問を呈しましたが、どうやら、それが実態だったようです
>ね。
>
>まあ、こんな風にいろいろ好き勝手書いていると、こちらへの風当
>たりも強くなることもありますが、チャーチルの「ネバー・ネバー・ネ
>バー・ネバー・ギブイン」の精神でできるだけやっていこうと思います。
>
>
>
>━━━━━━━━━━━
>ダルビッシュのMLB進出
>━━━━━━━━━━━
>
>
>     前田 正晶
>
>私はこの優秀な投手がアメリカ大リーグに出て行って如何なる成果を挙
>げるかには少なからず興味がある。それは野球での成績ではない。彼は
>俗に言う「ハーフ」である。従って前提として「一般的な我々の民族よ
>りも身体もその能力も優れている」として誤りではない。
>
>私は宮里藍がアメリカのツアーに参加した頃に、一般的な見方とは大き
>く異なる「宮里藍は帰国せよ論」を展開して顰蹙を買ったものだった。
>
>当然だと思うが、アメリカという外国に行って、あの国内で時差がある
>広いところで、外国人の中で彼らを敵にして戦うのはただ単にゴルフが
>上手いだけのことでは通用しない危険性があると考えていたからである。
>
>少し長くなるが、その時の議論の一部を抜粋してみると、以下のように
>なる。
>
>>引用開始
>
>私は半ば諧謔的に「アメリカの会社で何とか仕事をこなしていくのに必
>要なものは、口から下だけで頭は要らない」と言って説明してきた。そ
>れは、オフィスにいようと、国内外の出張であろうと、全てが彼らの身
>体能力と体力が基礎になって計画が立てられているのである。
>
>これに対しては、我々が時間の経過で馴れて対応は出来るようになるが、
>彼らよりも遙かに心身共に負担が過剰なのである。すなわち俗っぽく言
>えば「シンドイ」のだ。
>
>宮里藍が直面していくのはこの問題であろうと思う。それは、「ゴルフ
>さえ上手ければ賞金も取れて、生活は成り立つ。英語は今でも少しは解
>っている。
>
>向こうに行けば実地訓練で上達して何とかなるだろう」と考えたのでは
>ないかと推察している。その点は自分も似たり寄ったりだったから言う
>のだが。
>
>だが、そこに立ち塞がったのが社会システムと通念の違いだった。そこ
>に体力という基本的な問題が、想像以上の激しさで襲ってきたのだ。あ
>る時、私の2週間ほどのアメリカ国内の出張予定表を見たサン・フランシ
>スコ駐在の商社員が「こんな無茶な計画では死ぬよ」と警告した。
>
>彼はすでに体格と体力の基本的違いを見抜いていたのだった。現実には
>猛烈な肩こりと、常に襲ってくる頭痛に悩まされていた。国内のホテル
>のマッサージ師にも何度も注意された。
>
>この違いは正直に言って想定外だった。対策は自分の身体を慣らす以外
>にはないのである。しかも、我々には時差が待っているのだ。そこにさ
>らに「文化の違い」も入ってくる。英語だって負担がゼロであるはずが
>ない。
>
>始めの間は常に上を向いて話さざるを得ないと感じていた。これは身長
>の差だけではなく、何か見えざる壁に向かって語っているかの間があっ
>た。上向き会話の悩みは時間が解決してくれた
>
>その壁と体力差を乗り越えて初めて彼らと対等に近くなると思っている。
>確認しておくが、頭脳のことではない。頭脳の力を発揮できるまでに乗
>り越えるべき障害物のことである。
>
>宮里藍はこれを乗り越えた上で、力で勝負するゴルフを、あの身体でや
>らねばならないである。すなわち、見えざる壁とゴルフの業で競う世界
>に入って、あの結果であろう。スゥイングが綺麗だの、パットがどうの、
>飛距離がどうのという問題ではないと懸念する。
>
>但し、この論法に破綻がくるとすれば「何故、韓国のゴルファーは男女
>ともアメリカで世界の一流選手の中で堂々とやっているのだろう」とい
>う問題ではないか?
>
>但し、この論法に破綻がくるとすれば「何故、韓国のゴルファーは男女
>ともアメリカで世界の一流選手の中で堂々とやっているのだろう」とい
>う問題ではないか?
>
>その理由は、今やこの論法は破綻した訳ではないからである。すなわち、
>韓国のゴルファーは実に優秀で、何も日本だけでなくそこがすなわち
>「世界」と言っても良いアメリカでも賞金女王も出ているし、我が国で
>も同様に2011年には男女とも最高位を抑えた。
>
>それは韓国は国家的支援があって、プロゴルファーを目指す者達は特別
>の訓練を受けているのである。だから世界でも通用しているのではない
>か。それだけではなく、言葉の研修も受けているらしく、皆日本語をか
>なり巧みに操っている。
>
>それだけではない。彼らは今でも(私の好みでない表現だが)"ハング
>リー精神"に燃えて、世界のゴルフ界で何とかして見せようとしている
>姿勢が見える。いや、何もゴルファー達だけではない。
>
>アメリカであれだけ多くの韓国人が逞しく生き抜いているではないか。
>私は「だから韓国のゴルファーが素晴らしくて、我が国のプロ達は云々」
>と言うのではない。「日本と韓国ではゴルファー達を取り巻く環境に違
>いがありすぎる」という点を強調したいのだ。
>
>すなわち、ダルビッシュ君には「環境の変化に負けないで、目にもの見
>せてやろう」というような戦う姿勢と、敢闘精神(古いか?)を示すこ
>とを期待したいのである。
>
>ダルビッシュ君の場合は大リーグであるから、個人で移動、宿泊、荷物
>運び、食事、経済面、通訳(英語を主たる言語として生活する)等の悩
>みも負担もないだろう。だが、外国人の中で自分というか個人を確立し
>て他人に依存せずに暮らしていくことのどれほど速く馴染み、立派な成
>績を残すかに関心があるのだ。
>
>関心はあるがそれほど心配はしないでも良いだろうが、何分にもアメリ
>カのことだから何時何が起きるかは解らない。私は彼が立派な成績を挙
>げると期待する前に、何処まで期待通りにやるかに興味があるのだ。
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━
>直立猿人も腰痛に悩んだか
>━━━━━━━━━━━━
>
>
> 平井 修一
>
>事務系以外の人は眠っているときを除いてほとんど終日立ちっ放しだろ
>う。専業主夫の小生の場合、床や椅子に坐るのはせいぜい1日10分ほどで、
>食事も朝と昼は立ったままキッチンで"賄い飯"を食している。新聞も
>テーブルに広げて立ち読みしているが、これは文字に焦点が合いやすい
>ためでもある。
>
>パソコンは以前は坐って操作していたが、腰痛がひどくなったので立っ
>たままでやるようになった。まったく痛痒は感じない。
>
>立ちっ放しだと今度は腰を曲げて坐るということが苦痛になってきて、
>2、3時間も続く宴会はほとんど苦行になってしまった。腰の筋肉が90度
>の屈折に耐えないほど弱ってきたのかもしれず、宴会の後は腰に湿布す
>ることが多い。あるサイトによると——
>
>「ライン製造など、その場に立ったままで長時間作業する人は、筋肉が
>疲労してしまい、椎間板にも負担がかかるので、腰痛が起こりやすくな
>ります。座っている方が楽に見えますが、座りっぱなしの体勢は立ちっ
>ぱなしよりも椎間板にかかる負担が大きくなり、やはり腰痛を起こしや
>すい体勢と言えます」
>
>どうすればいいのか。体の中心は腰で、これが弱れば生活もままならな
>くなるが、どうも腰痛は直立二足歩行ゆえに腰に負担が集中する人間に
>特有の障害かもしれない。
>
>日本は腰痛が有訴率第一位(もっとも多い症状)であり、日本人の8割以
>上が生涯において腰痛を経験すいる"腰痛大国"である。もはや国民病
>だ。
>
>坐ることが苦手という小生の腰痛は、筋肉を原因とした「緊張性腰痛」
>のようだ。「筋肉などに過度なストレスが掛かることで引き起こされる
>腰痛である。
>
>過度なストレスを強いられると、交感神経は活発化し緊張を強いられ、
>他の筋肉などにも力が入る。すると崩れたバランスを調節しようと腰の
>筋肉に負担が大きくなり、腰痛が発生する」とある。
>
>先日、整形外科のリハビリ室を覗くと背骨を引っ張っている患者さんが
>多かった。そうならない前に腹筋と背筋の強化というか老化防止を心掛
>けたほうがよさそうだ。元気に老後を過ごすのは大変である。
>
>
>
>━━━━━━━
>話 の 福 袋
>━━━━━━━
>
>
> ◎秋入学、36国立大が検討…本紙全国調査
>
>秋入学への移行を学部で検討するかどうか、読売新聞が全国の国立大学
>に緊急アンケートを実施したところ、回答した73校のうち、49%の
>36校が検討しているか今後検討すると回答した。
>
>東京大が呼び掛けた協議会に参加する大学は、すべて検討するとしてい
>る。
>
>一方、秋入学を検討する予定はないとしたのは30校(41%)。7校
>(10%)は未定と回答した。
>
>東北大、名古屋大などは一部の学部で、留学生や帰国生向けに秋入学を
>すでに導入していると回
>↓続きを読む↓
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>
>


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