2012年2月26日日曜日

Fw: 民自裏取引で消費増税法成立、解散か)田英夫とジャーナリストの会

>「直言極言」田英夫とジャーナリストの会 第81回
>2012年2月18日
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>
>◎民自裏取引で消費増税法成立、解散か
>橋下市長が職員の政治活動調査 「愉快犯」それとも「確信犯」?
>
>
>A 野田内閣が消費増税など「社会保障と税の一体改革」の大綱を閣議決定した。
>法案成立の見通しと野田政権の行方はどうなるだろうか。
> 
>C 野田は国会を延長して、8月ごろ一体改革法案を成立させた後、衆院解散に踏
>み切るのではないか。一つのやり方は八百長のようなもので、民自で取り引きする。
>消費税増税を提起したのはもともと自民党だ。従って自民党の側にも増税に積極的
>な反対ができない事情があり、野田は秘密裏に自民と「法案を成立させる代わりに
>解散する」と約束して、苦境を乗り切るだろうと思う。
>
>D 野田にそんな芸当をやる余裕があるとは思えないね。「一体改革」というなら何
>がどう一体なのか明確に提示するべきだろう。「一体」といいながら実は消費税アッ
>プだけが狙いではないか。自民も消費税増、民主も消費税増というなら衆院解散総
>選挙で何を争うのか。そもそも唐突に菅─野田政権が財務省に操られるままに消費
>増税を持ち出したことに無理がある。
>
>E 消費税引き上げの政府・民主党閣議決定の大綱は2015年4月に「10%」
>にすることを中心にもともとの自民党案と「同じ」中身だ。野田政権が消費税引き
>上げに向かって不退転の決意で進んでいるが、その目標は2006年に自民・公明
>連立政権が作成した増税案そのもの(丸のみ)であり、案作成の中心にいた与謝野
>元財務相らは菅直人の誘いに応じて政権交代をきっかけに菅内閣の閣僚入りして素
>案づくりに加わった。それをバックアップしたのが藤井裕久はじめ元大蔵官僚らで、
>その後ろに勝栄二郎財務事務次官はじめ財務官僚がいる。今回の大綱はこういう経
>過を経てでき上がった。
>
>B 民自衝突の可能性を考えてみよう。自公が野田内閣不信任案を提出する。その
>場合、小沢がどう対応するかだが、不信任─解散のシナリオにすんなり乗れない事
>情もある。次期総選挙で、小沢チルドレンをはじめ小沢グループが軒並み落選する
>のは目に見えているからだ。従ってこのシナリオの可能性は極めて低い。いずれに
>しても野田にとって国会を延長しても法案を成立させるのが政治目標であり、至上
>命題だ。そうでないと野田が辞めざるを得ない局面が出てくるかもしれない。藤井、
>前原、枝野が野田の背中を押している。自民党の力量がなくなっているのも救いだ。
>
>D 民主党政権にとって今、解散─総選挙に打って出ることは、まさに自爆テロに
>等しい選択だ。野田政権が空中分解することはだれの目にも明らかだ。さりとて自
>公時代に逆戻りするわけでもない。冷静な国民はこれにもこりごりしていると思う。
>多数派なき混迷の時代を迎えることになって、今のねじれ国会どころではない。世
>論調査なるものが幅を利かせてポピュリズムそのものの政治がまかり通ることだろ
>う。
>
>
>
>▼野党生活限界の自民党
>
>E 自民党の谷垣執行部は、大綱作成の経過を百も承知の上で、ねじれ国会を
>利用して解散─総選挙をひたすら唱えている。つまり自民党は自分たちが財務官僚
>の力を借りて作成した消費税率引き上げ法案に「反対」して解散を叫ぶという前代
>未聞の戦術を敢えてとっているのだ。なぜか。政権の座に戻りたい一心からだ。自
>民党の政治家の大半は政権政党であるがゆえに自民党にいるのであって、税制はじ
>め基本政策はすべて財務省が作り上げたものだ。
>野党の座に追われて既に2年半。既に野党生活の苦汁は限界に近づいている。野党
>生活の長かった民主党中枢の面々と比べても、忍耐力は脆弱である。民主党が参院
>で少数与党であるうちに、内閣不信任案の可決などの手法を駆使して、民主党を再
>び野党の地位に追いやるためには、たとえ消費税引き上げが政権争いで多少遅れて
>も構わない、というのが谷垣らの戦術だ。
>
>A 野田政権、いや民主党そのものが、消費増税ぐらいやらないと政権交代した意
>味がなくなるわけだ。普天間の埒が明きそうにない以上、ちょっとでも実現可能性
>のある消費増税で踏ん張るのが、いわば残された最後のオプションではないか。民
>主党内には衆院の多数を背景にした正面突破の声も聞かれる。
>
>D 国民世論は消費増税に必ずしも反対ではないと言っていいだろう。問題はその
>前に野田政権がやるべきことをやっていないという一点にある。官僚の天下りや公
>共事業の見直し、議員歳費の削減など消費増税の提案前に民主党のマニフェストで
>約束したことをなぜ実現しようと努力しないのか。そこが最大の問題点なのにあま
>り問われていないのが不思議だ。国民を騙しとおそうという野田政権の姿勢を財政
>危機論が守っているとしか思えない。余談ながら消費増税の駆け込み需要がもう始
>まっているようだね。
>
>E 自民が仮に総選挙に追い込んでもそう遠くない将来、取り返した政権の座を駆
>使して消費税アップを実施せざるを得ない。ギリシャはじめ欧州の二の舞を踏むわ
>けにはいかないからだ。結局、その総選挙は自民党が政権を取り戻すという「政局」
>そのものの争いとなり、有権者がそれを見抜いて自民党に300近い議席を与える
>かどうか、疑問である。自民は第1党となっても対民主で200対200の5分の
>争いにとどまるだろう。
>決定的なのは、首相官邸のトップの座を握った野田らのしぶとさである。野党が束
>になって「退陣」を迫ってもなかなか思い通り解散しないのは、長年、政権の座に
>居続けた自民党のベテランが熟知している。森喜朗らが大連立による消費税アップ
>を口にするのは、過去の歴史をよく知っているからだ。たとえば中曽根ら元首相は
>当時の万年野党の社会党がいくら解散を叫んでもその通りにせず「ダブル選挙なし」
>でだまして虚を突いて解散し、1986年夏のダブル選挙で圧勝した。こういう悪
>だくみは谷垣や石原らにはできない。
>
>▼普天間固定化か無条件返還か
>
>A 米軍普天間基地移設だが、宜野湾市長選挙で元来「県内移設派」の佐喜真氏が
>元市長の伊波氏を破った。その前には普天間移設と在沖米海兵隊のグアム移転の切
>離しで日米両政府が合意した。普天間固定化への不安が指摘される中で、何か具体
>的な動きが出てくるだろうか。
>
>C 沖縄米軍基地問題は、田中防衛相の失言などで混迷を深めているように見える
>が、全体的な雰囲気としては徐々にではあるが、決着に向かっているのではないか。
>端的な兆しは宜野湾市長選。佐喜真氏は仲井真知事と同じく、もともと普天間の「県
>内移設派」だ。すぐに態度を変えることはないだろうが、紆余曲折を経て辺野古へ
>の移設がはっきりするような気がする。
>
>D 田中がきょう(2月18日)に沖縄に行った。仲井真は田中に「県外移設」を
>あらためて伝え、田中は辺野古に固執したという。宜野湾市長選で民意が右に傾い
>たという指摘があるが、そう簡単ではない。田中を乗せた車が知事との会談で県庁
>に入る際も、市民の抗議の中、猛スピードで駆け抜けたという。20日には県が辺
>野古の環境影響評価(アセスメント)の評価書に対する知事意見を沖縄防衛局に提
>出した。この中で知事は辺野古周辺の「生活環境および自然環境の保全を図ること
>は不可能」と結論付けた。知事意見で「県外移設」を明記したのは問題だが、辺野
>古が不可能ということだけは明確になった。
>
>A しかし、日米両政府は辺野古への移設が普天間返還の条件との立場を変えてい
>ない。「県外移設」という条件闘争では普天間が固定化される恐れがある。米軍再編
>見直しは米軍のアジア太平洋地域における米軍のプレゼンスと対中国戦略を練り直
>す狙いが根底にある。
>
>D 米側が海兵隊のグアム移転や嘉手納以南の基地返還問題を切り離して実施する
>としたのはまさに新国防戦略に沿って動いているからであって、沖縄の負担軽減を
>考慮しているわけではない。普天間返還は辺野古移設が条件と言ってもそれが不可
>能なことはもはや明らか。こんな問題に縛られていては政権がどんなに代わっても
>安定しない。米国は対中戦略を構築していく中で日本の政権の安定性をどう考えて
>いるのだろうか。日米両政府は沖縄での基地機能増強がすでに限界にきていること
>を普天間問題から学ぶべきだ。
>
>C 中国問題について言えば、米カーネギー国際平和財団と中国の清華大学が北京
>に作った合弁の研究所で、2年ほど前から所長を務めている、軍人出身の米国人か
>ら最近話を聞く機会があった。それによると、中国は近年、米国を中心とする国際
>動態の主な潮流に「反対」を唱えて妨害する技能を着実に高めている。国連安保理
>事会のシリア制裁決議案にロシアとともに拒否権を発動したのも、その一例だ。だ
>が、妨害した後に建設的な代替案を示すだけの能力はまだついていないし、当分の
>間それは無理だろう。
>中国は自分の気に入らない動きをけん制し、できれば頓挫させるという行動様式が
>あちこちで見られるが、南シナ海や尖閣列島での中国艦船の出没がまさにそれだと
>思う。もちろん国内世論対策ということもあるだろう。しかし中国は米国の向こう
>を張って、もう一つの超大国になろうなどとは考えていない。米国との格差はいわ
>ば天文学的であり、そのことは中国指導部が十分心得ている。
>
>D それにしても、中国の軍事的な威嚇行為が近い将来全く消えてしまうとは考え
>にくい。その圧迫をいちばん身近に感じるのは沖縄県民であり、米軍基地問題との
>関連で、普天間をいつまでも「固定」状態にしておくことは不可能だろう。
>
>E 米側にも財政赤字の増大を抑えるという緊急課題があり、在沖基地の縮小は必
>然だ。海兵隊のグアム移転に伴う経費負担などまたしても日本が「ワリを食う」公
>算が大きいが、普天間問題に風穴を開けるには仕方ないのかもしれない。
>
>▼米国の評価高い習近平
>
>A 中国の次期最高指導者の習近平副主席が訪米し、オバマ大統領との会談や滞米
>中バイデン副大統領が付き添うなど首脳級の待遇を受けた。米中関係については米
>の台湾への武器輸出、チベットなど人権問題、南シナ海などでの対立や緊張がある
>ものの、バイデンが言うように両国関係は成熟に向かっているのではないだろうか。
>もっともその背景には両国の大国意識がある。
>
>C 習近平は元中国副首相の息子で、幼少時代は北京の中南海で育った。しかし文
>化大革命のあおりを受けて父親は紅衛兵に追われる身となり、近平自身も農村部へ
>「下放」され農作業に駆り出された。父親はやがて復権し?小平の側近となり、近
>平も清華大学で化学工学を専攻した。
>昨年、バイデン副大統領が訪中した際、習近平は「文化大革命期には自分の身内も
>ひどい目に遭った」と率直に語ったが、同席していた中国人通訳は驚いて、この発
>言を英語にしなかったとされる。こうした率直さを米側首脳たちは評価していると
>いう。今回の訪米中、米国は習を最大限もてなしたが、同時に中国への注文も歯に
>衣着せずに申し立てた。それに対し習も、負けずに中国の立場を強く主張して対抗
>した。この種の単刀直入なやりとりは、日本政府当局者も見習うべきだ。
>
>D 習の訪米は成功したとみていい。取りこぼしがなかったし、米側も最大限の配
>慮をしたが、この人物がなみなみならないことは十分うかがえた。これから秋の党
>大会へ向けてすさまじい権力抗争が予想されるが、それが中国の対外政策にどう反
>映されるか。胡錦濤時代の中国とはどう違ってくるのか、見極めていく必要がある。
>
>
>B 米国のアジア太平洋戦略は政治的、軍事的に中国を意識したものだが、中国を
>孤立させる意図はない。対話と抑止の二面作戦でいくだろう。
>
>▼正体現したハシズム
>
>A 次期総選挙で橋下大阪市長率いる維新の会の動向が注目されている。石原
>新党の可能性も併せて一連の動きをどう見るか。
>
>B 橋下は総選挙に200人を立てると言っているが、そんない力があるとは思え
>ない。小選挙区では民主、自民と戦うわけで、大阪以外では取れないだろう。
>
>C いや、ふたを開けてみなければ分からない。橋下が国政のキャスチングボート
>を握る危険性はある。誰も橋下ポピュリズムの流れは読めない。橋下を持ち上げる
>だけで、その危険性に全く鈍感なマスコミにも責任がある。亀井新党に橋下が加わ
>ったら大変だ。石原慎太郎も橋下の動向におびえている。維新の会の政策を支持し
>ただけとか言い訳をしている。
>
>D 橋下には本質的に政策も思想もない。ポピュリズムの典型であり、ファシズム
>につながる危険性がある。ドイツ・ナチスの党名が「国家社会主義ドイツ労働者党」
>であることを想起すれば、橋下が国民・市民の政治不信や不安を利用しただけにす
>ぎないことがよく分かる。
>
>A ハシズムの正体を現したのは大阪市の全職員を対象にした政治活動に関する調
>査、いわば思想調査だ。その後、担当した特別顧問の弁護士が「凍結」を発表した
>が、職員に政治活動、組合活動、投票行動などについて回答するよう強要しており、
>信じられないような憲法違反だ。
>
>D 共産、社民両党や労働団体、弁護士会などが一斉に反対の声を上げ、抗議行動
>を展開した。憲法が保障した思想、信条の自由、政治活動の自由を侵し、労働組合
>活動を妨害する不当労働行為あるのは明白だが、マスコミはほとんど取り上げなか
>った。テレビ局に至っては完全無視。今のマスコミは劣化どころか痴呆状態だ。「驚
>きを通り越して『?然』の一言」という社民党声明は、橋下思想調査を「世論受け
>狙い」「愉快犯」だと指摘している。
>
>A 橋下は選挙で勝ったという自信がある。それも有権者の政治不信に便乗しただ
>けだが、自分が民意だと思っている。仮想の敵をつくり、それを攻撃することで自
>分に注目を向けさせる橋下の常とう手段だ。「確信犯」と言ってよい。今回、標的に
>なったのは労組と職員だった。景気低迷の中で公務員に対する庶民の漠然とした反
>発、反感を利用した。
>
>B その橋下が大阪の全選挙区で公明党と手を結んだ。維新の会が次期総選挙で独
>自候補のいない選挙区で公明党候補を応援するという。理念もなにもないとはこの
>ことだ。これじゃ亀井も乗れないだろう。最近何も言わなくなった。こんな行き当
>たりばったりの人物を持ち上げた既成政治家たちはその不明を恥じるべきだよ。
>
>
>▼日本は見捨てたものではない?
>
>A 東日本大震災から1年を迎える。この間、日本の政治、経済、社会は混迷を極
>めた。
>
>C 前にも同じような趣旨で、英誌「エコノミスト」の日本礼賛記事を紹介したが、
>米有力紙ニューヨーク・タイムズ(1月22日付)日曜版「ニュース解説」セクシ
>ョンのトップ記事に「日本の終焉はでっち上げ」の見出しが付いている。「米国人は、
>正しい道を歩まないと日本のようになる、といった警告を何度も何度も聞かされて
>いる」が、「日本をそんな形で説明するのはでっち上げだ」という書き出しで、日本
>を評価している。
>この記事のことを国会、衆議院予算委員会で民主党の仙谷2月1日が紹介して、「わ
>が国の対外イメージは一般に言われているよりよほどよい。もっと自信を持とう」
>という趣旨の発言をした。その通りだと思う。日本人は必要以上に謙遜する、つま
>り自虐趣味の傾向があるが、国際的にはもっと堂々と自分のよさ、強さを表現して
>よいのだ。
>
>A 先に来日したガイトナー米財務長官が震災復興の日本を褒めた文脈と同じか。
>
>E ガイトナーの場合は、政治的な意図があるから褒め殺しだろう。ただ第1次オ
>イルショックを最初に克服したのは日本だ。欧米は日本にたかってくるだろう。円
>高も意図的だ。日本の国債残高は900兆円だが、欧州の金融機関が買っているギ
>リシャ国債などと違って、国内で消化している。亭主が女房にカネを貸しているよ
>うなものだ。離婚しなければたいしたことない。
>
>D 日銀のインフレ目標1%設定で市場が少し動いているが、軒並み企業の赤字決
>算が発表されている。それでも日本人はもっと自信を持つべきだというのはその通
>りだと思うが、それを民主党の仙石あたりに言われたくないね。3・11以降、日本
>の政治権力がどう機能したかと考えただけでも自虐的にならざるを得ないのでは…。
>やはり政治は生活の基本条件だと思う。
>
>
>◎田英夫「直言・極言」
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