>□■■□──────────────────────────□■■□
> わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 3049号
>□■■□━━━───────────────────────□■■□
>
>
>
> 2013(平成25)年8月27日(火)
>
>
>
> 薄公判が象徴する共産党独裁体制の矛盾:杉浦正章
>
> 潘氏発言は「国連憲章違反の恐れ」:古澤 襄
>
> 池田王国の臨終(下):平井修一
>
> FPT未解決領土と米国の決定権:Andy Chang
>
> 當てにならないローマ字:上西俊雄
>
> 話 の 福 袋
> 反 響
> 身 辺 雑 記
>
>
>□■■□ ──────────────────────────□■■□
>第3049号
> 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
>
>
>
> 御意見・御感想は:
> ryochan@polka.plala.or.jp
>
> 購読(無料)申し込み御希望の方は
> 下記のホームページで手続きして下さい。
>
> http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
> バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
>
> ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>薄公判が象徴する共産党独裁体制の矛盾
>━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 杉浦 正章
>
>汚職摘発が権力闘争の手段となった
>
>中国国家主席・習近平は蔓延する汚職について「トラもハエも叩く」と宣
>言したが、一匹たたいても群がるハエは「ワーン」と羽音を立てて一斉に
>飛び上がり、場所を変えて群がるのが実態だろう。
>
>26日結審した元重慶市共産党委員会書記(元党中央政治局員)・薄熙来
>被告の公判が物語るものは、共産党独裁政権64年がもたらしたこの国の
>汚職と腐敗の闇の深さとその広がりであろう。明らかに土台は清朝末期に
>も似て腐り始めており、やがては1党独裁が致命傷となって、国の有り様
>(よう)を行き詰まらせるに違いない。
>
>日本にとって、もっとも危険なのは習近平が国民の不満をそらすために
>「尖閣」を活用しようとすることであろう。
>
>収賄と横領、職権乱用の罪に問われた薄被告への判決が注目されるが、お
>そらく国内支持勢力の反作用を避けるために死刑は避けるというのが大方
>の見方だ。薄熙来は冒頭から検察の起訴内容を全面的に否認し、中央政府
>と対決する姿勢を見せたが、客観的に見て「赤い収賄貴族」であることは
>誰も否定出来まい。
>
>「赤い貴族」とは共産党幹部の家族、親族であり、人脈血縁を生かした事
>業や不正蓄財で巨万の資産を生んでいる階層を指す。中国では収賄官僚は
>高級腕時計を付けているケースが多いため「時計アニキ」と呼称される
>が、薄熙来の場合のその収入はけたはずれであり時計アニキどころではない。
>
>米国留学中の息子がアメリカではポルシェを飛ばし、北京では赤いフェ
>ラーリを乗り回す。まさか「バイトで稼いだ」とは言えまい。
>
>英国人ニール・ヘイウッド毒殺事件の主犯として逮捕された妻の谷開来は
>有罪判決を受け服役中だ。毒殺の動機は夫妻の金銭管理人であった
>
>ヘイウッドが外国への不正蓄財を進める見返りを要求して"ゆすり"の動き
>に出たことにある。これにたいして口封じのため青酸カリを飲ませて毒殺
>してしまうのだからすさまじい。薄熙来の甘さは、中国共産党幹部には何
>をしても火の粉は降りかからないという"神話"を信じたことであろう。
>
>しかし重慶に"左遷"されてからの動きに党中央の胡錦濤政権は神経を尖ら
>せた。毛沢東の平等主義路線を主張し、「唱紅」という革命歌を歌う運動
>を展開、格差社会を否定、共産党幹部にとって必要不可欠のマフィアとの
>癒着の否定などことごとく北京の神経逆なでの路線をとった。
>
>逆に低価格の住宅建設など弱者対策を重視し、その人気は高まる一方だっ
>た。北京は「重慶発の革命」を懸念するまでに至ったのだ。
>
>そもそも共産党幹部にとって不正蓄財などは常識の部類であり、首相・温
>家宝ファミリーの蓄財説をニューヨークタイムズが報道したのは記憶に新
>しい。普段ならお互い見て見ぬ振りをするのが習いだが、いったん政争絡
>みとなれば、脇腹をえぐられることになるのだ。薄熙来失脚の実態はまさ
>にこれだ。
>
>背景には長年にわたる1党独裁体制の歪みが紛れもなく存在する。とりわ
>け?小平の改革開放路線以来儲けにもうけた層が共産党幹部に限定されて
>いるのだ。その利益誘導の構図はこうだ。
>
>国有銀行は共産党幹部が操る国営企業、地方政府に資金を回し、民間には
>貸し渋る。従って圧倒的に有利な国営企業と地方政府が潤沢な資金を背景
>に事業を展開、アリが砂糖に群がるように民間業者が賄賂を懐に接近す
>る。こうして地方の大都市には大小の共産党財閥のような組織が形成され
>る結果を招いているのだ。
>
>「賄賂を拒んだら『ちょっとおかしい』と言われる」「賄賂を貰わなかっ
>たら官僚になる意味が無い」と官僚が公言する風潮が生じているのだ。そ
>れが2008年から2012年までの収賄での起訴数を25万人という天文学的な数
>字に至らしめているのだ。
>
>けた外れの規模が元鉄道相・劉志軍が25年間君臨した間の10億円の賄賂だ
>が、これは氷山の一角であり、鉄道省全体で見れば賄賂の額は「兆」 の
>単位に登ると言われている。
>
>こうして共産党内部に強固なる利益集団が発生した。院政を敷きたがる党
>長老とこれを引き継ぐ子弟による「太子党」がその核心部分だ。それが高
>邁(まい)なる社会主義革命の理想などとっくに忘れた "銭ゲバ" の風潮
>を巻き起こして、怪物のように成長してしまっているのだ。
>
>こうした風潮が「時計アニキ」がネットに出た写真で摘発されて逮捕され
>ているうちはよいが、薄熙来クラスの事件にまで発展すると話は別だ。汚
>職摘発が権力党争の手段として新たに登場したことを意味する。蓄財専念
>の共産党幹部はいつ自分がやり玉に挙げられるか気が気ではあるまい。
>
>金も家族も海外に移していつでも逃げられるようにしている役人を「裸
>官」と称するそうだが、それを一手に引きうけるマフィアの地下組織「逃
>がし屋」もうけに入っている。中国や香港からの"逃亡移民"が多いカナダ
>のバンクーバーは今や香港のようだから「ホンクーバー」と呼ばれる。人
>口は約213万人のうち約40万人が中国系移民だ。
>
>こうして中国の共産党1党独裁体制は、その内包する矛盾撞着がいつ噴出
>してもおかしくない状況に到達しつつある。中国の動きは政治も民衆もそ
>の国土を流れる大河の如く一見緩慢に見えるが、ひとたび火が付けばそれ
>こそ燎原の火のごとく拡大する。
>
>問題はこれを食い止め、国民の愛国心を鼓舞する絶好の材料が「尖閣」に
>あることだ。習近平は最後の手段としてこれを手放さないだろう。日本も
>覚悟して安保体制を盤石なものにしておく必要がある。
>
> (政治評論家)<2013年08月27日>
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━━━
>潘氏発言は「国連憲章違反の恐れ」
>━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 古澤 襄
>
><国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が歴史認識で日本に反省を求め
>た問題を受け、日本政府は「中立を守るべき立場の事務総長の発言として
>適切か確認したい」(外務省幹部)として、在ソウル日本大使館などを通
>じ、事実関係の調査に乗り出した。
>
> 国連憲章100条には、「事務総長および職員は、この機構(国連)に
>対してのみ責任を負う国際的職員としての地位を損ずるいかなる行動も慎
>まなければならない」と規定している。
>
> 外務省は潘氏の記者会見の発言録を取り寄せて精査。政府筋は「強い口
>調で日本の非のみに言及しており、明らかに中韓寄りの発言だ。中立性を
>求めた100条に違反する恐れもある」と不快感を示している。
>
> 政府は国連に対し、潘氏の発言の意図を問い合わせる方針だ。「国際社
>会に誤解を与えかねない」(外務省幹部)として、9月の国連総会などの
>場で、日本の立場も説明する意向だ。(産経)>
>
>2013.08.27 Tuesday name : kajikablog
>
>
>
>━━━━━━━━━━
>池田王国の臨終(下)
>━━━━━━━━━━
>
>
> 平井 修一
>
>池田大作と日蓮正宗との軋轢は1977年頃から顕在化した。ケンカを売った
>のはもちろん池田である。寺院否定論を唱え始め、独自の経本を作るなど
>し、宗門は当然反発した。1979年にこの問題で池田は会長を表面上は「引
>責辞任」したが、新しく創設したポストである名誉会長に就任し、相変わ
>らず君臨、統治した。
>
>この頃から学会のトップシークレットが漏れ始める。志茂田景樹は1968年
>頃に池田への不信、すなわち「池田はハナから日蓮正宗を信じてはいな
>い」という疑心から学会をそーっと抜けたのだが、その後は「創価学会
>ウォッチャー」として時々記事も書いていた。
>
>その関係である日、情報通 から志茂田に「総務で教学部長の原島嵩(た
>かし)が最近荒れて酒ばかり 飲んでいるようだ」と電話が入った。
>
>学会での総務は次期会長候補でもある。池田の側近中の側近だ。志茂田は
>極秘資料を外部に流しているのは原島だと直感し、どうにか連絡をつけ、
>深夜に密会する。志茂田は「あなたが池田とまずくなった原因は何で
>す?」と切り出した。
>
><会長はこの正月に乾坤一擲の大勝負に出たんだ。宗門との分離、独立
>だ。今回が最後のチャンスで、反会長の僧侶たちが大騒ぎするように仕向
>けたんだが、失敗した。おれたち常任幹事がそうならないように工作した。
>
>戸田門下生と公明党に働きかけて反対させた。本山工作をし、反会長の僧
>侶には「会長を引退させるのでおとなしくしてほしい」と説得し、会長よ
>りの幹部連中には「猊下(管長)を引きおろす会長の陰謀に与するとあと
>で泣きを見る」と警告した。会長は100%の独裁権力を確立していたわけ
>じゃないからお手上げになった。
>
>(池田が宗門から分離、独立を執拗にはかった動機は)800万世帯が30万
>になってもいい、自分を教祖とした池田教集団への衣替えが目的だったん
>だ。宗門や戸田門下生とは縁を切って、自分が神様仏様になって、思うよ
>うにやりたい。会長の狙いはそこにあったんだ。
>
>(地獄まで池田についていくと)誓ったが、おれたちは宗門と分離した会
>長についていく気はなかった。会長の本心がわかってきて、戸田門下生と
>共闘したんだ。創価学会をつぶされちゃかなわんからな。
>
>(会長はおそろしい?)金城会(注1)がある。あれこそはほんとうの意
>味で会長の私兵だ。日蓮正宗の信仰はひとかけらも持ち合わせていないく
>せに、会長への信仰心たるや大変なもんだ。昔はいなかったタイプだ>
>
>原島は教学部長として創価学会の理論武装を担当、いわば学会の頭脳だっ
>た。池田の暴走を止められのは自分しかいないと思ったのかもしれないが
>1980年2月、池田に教義違背を諫言したが、恨みを買っただけだった。
>
>池田は日蓮正宗への信仰心なんてこれっぽっちも持っていないし、自分が
>絶対なのだから聞く耳も持っていない。結局、原島は同年7月、創価学会
>の全役職を解任され、同年8月、創価学会より除名された。
>
>それから10年後の1991年11月、創価学会は日蓮正宗から破門され、1992年
>8月、池田を含む全創価学会員が日蓮正宗から信徒除名処分になる。創価
>学会はカルト池田教になったのだ。
>
>池田大作は実に不思議なキャラクターである。小生は2003年からの闘病生
>活で、「欲少なく足るを知る、足るを知りて分に安んずる」をモットーに
>してきた。男の欲望なんて大体が「金、女、名誉」で、ほとんどの男はあ
>る程度それを手に入れたら「こんなものか」と「足るを知る」のだが、池
>田の欲の強さは桁違いというか永遠に満ち足りないほどなのだろう。
>
>池田は満足することはないし、特筆すべきは「憎悪」のすさまじいほどの
>大きさだ。池田は人間を本質的に嫌っており、不信感と侮蔑感でいっぱい
>なのだ。心が落ち着き安んじる「安心」の対極にあるのが池田と思う他な
>い。煩悩、憎悪を抱えて地獄に堕ちたろう。
>
>池田に学会を追放された原島嵩が「間近で見た池田大作の素顔」と題して
>講演している。
>
><昭和40(1965)年7月、池田大作は「自分が日本の最高権力者である」
>と語っています。また「精神界の王者であり、大統領である。日本の王者
>である」等々とも語っておりました。居並ぶ幹部達は口を揃えて「池田先
>生をいつか総理大臣にしたい」と語っておりました。
>
>なぜ彼がこれほど狂ったのか——、一つは昭和39年に公明党が発足し、昭和
>40年には355億円の御供養金が集まり、金と権力の二つを手中に収めた池
>田大作は、やがて日本国を乗っ取ろうとの野望に掻き立てられたのであり
>ます。
>
>池田大作はどういう人物か。物腰の柔らかいイメージを聖教新聞やSGI
>グラフ等で発表しておりますが、実は「自分が信ずるものは自分しかな
>い、あとは誰も信じられない」という、自分自身の絶対の過信者でありま
>す。そして何よりも小心者であります。
>
>ある時、私が人民寺院(注2)の件を話して、「恐ろしいことだ、宗教を
>間違うととんでもないことになる」と池田大作に話をしましたら、「何を
>言うか、創価学会だって同じだ。私が一言『死ね』と言ったら何人も死ぬ
>人間がいるだろう」などと、ものすごい形相で語る人物でした。
>
>昨年(1999年?)の10月7日の第38回本部幹部会の席上、池田大作は徹底
>した対立者攻撃を展開するように学会員を煽っています。10月11日付の聖
>教新聞には、
>
>「プラトンは述べている。『徹底的にどうしようもなく道を踏みはずした
>悪人に対しては、怒りをあらわにすべきである』。どうしようもない悪人
>には『怒り』をぶつけよ!——学会の精神もこれである、プラトンと同じで
>ある。
>
>日蓮大聖人は『瞋恚(しんに=怒り)は善悪に通ずる者なり』と仰せであ
>る。悪に怒りを燃やすのは『善』なのである。『燃え上がる怒り』がなく
>なったら、もはや『正義』の心はない。心は死んでいる。死んだ心に功徳
>もない、喜びもない、幸福もない。怒りの心を燃やして『戦闘』する!
>『攻撃』する!『追撃』する! これこそが仏法であり、正しき人間の道
>である。
>
>草創の学会は悪と徹底してケンカした。『戦闘精神』がみなぎっていた。
>21世紀へもう一回、本当の『学会精神』を燃え立たせましょう!」
>
>こういう講演をしているのです。いったい、戦闘・攻撃・追撃することが
>仏法であり人の道であるなどと説く人がどこにあるのでしょうか。
>
>池田大作という人は、自分の身を守ることだけを考えています。他の人が
>どのように攻撃されてもかまわないのです。自分さえ批判されなければそ
>れでいいのです。そして、「そのためには自分が権力を乗っ取らなければ
>ダメだ」「自分が天下を取らなければダメだ」という、それがまさに第二
>の天性ともいうべき、彼の性根となってしまったのであります。
>
>私は池田大作はまことに恐ろしい人物だと思いました。人に対する信頼と
>いうものがなく、猜疑心ばかり旺盛で、ただ必死に権力を求めようとす
>る、飽くなき権力・金力の亡者である、池田大作の素顔であります。
>
>池田大作も悪いですが、側近も悪いのです。いつも「先生、先生」といっ
>て持ち上げていなければ生きられない組織であるからですが、しかしなが
>らそれに甘んじている側近達も悪いのです。両方の欲と欲がお互いに引っ
>張り合って、あの醜悪な、巨大な、モンスターのような団体を築いてし
>まったのであります。その点、私も深く反省しております>(「創価学会
>による被害者の会」サイト)
>
>牧口が 搗き戸田こねし 草加もち 池田が食らって 何も残らず
>
>池田は信者を使嗾(しそう)して小学生時代のわが家にたびたび夜襲をか
>け、団欒を奪った。15歳の小生をペテンにかけて集会場へ引きづり込んだ
>のは志茂田景樹の体験とそっくりである。実に不快な思い出で、池田教徒
>はそのツケを払わなければならない。
>
>日蓮曰く「謗法(注3)を責めずして成仏を願うははかなし」、法華経信
>者の敵は信濃町にあり。主曰く「復讐するは我にあり。神の怒りに任せ
>よ」、池田とその徒党の悪事を天は見逃すまい。(おわり)(2013/08/26)
>
>・・・
>注1)金城会:創価学会の最高幹部の警護を務めるグループ。会員数は約
>2500名で全国各地域の一般会員である。ほとんどが20、30代の体格の良い
>男性であり、柔道、合気道などの有段者が多いと言う。
>
>注2)人民寺院:1978年にガイアナで集団自殺をした米国のキリスト教系
>新宗教。カルトの典型とされる。914人が死亡し、その内の267人は18歳以
>下の子供であった。
>
>注3)謗法:ほうぼう、ぼうほう。仏法をそしり真理をないがしろにする
>こと。
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━
>FPT未解決領土と米国の決定権
>━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> Andy Chang
>
>東南アジアの紛争はすべてサンフランシスコ平和条約の第2条において日
>本が放棄した領土が未解決なことだ。未解決だから中国やロシアが勝手に
>占領している状態が続いている。被害を蒙っている諸国は日本、台湾、
>フィリッピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイなどである。
>
>原因がSFPTにあるなら領土問題は一括して解決すべきであり、諸国が連合
>して解決に取り組むべきである。
>
>これまで被害者国は中国との?二国間交渉?で済まそうとしていた。中国も
>また二国間交渉を主張していた。しかし覇権国家と二国間交渉を繰り返し
>ても正義は通らない。
>
>単独で中国やロシアと領土問題を解決する見込みはない。被害者国が連合
>して主要占領国の米国とその他のSFPT署名国と一緒に解決すべき問題であ
>る。これが私の主張してきた東南アジア平和連盟(PASEA)である。
>
>この提案は未解決領土の解決にベストと思うが難点もある。SFPTは戦争を
>終結した条約だが、米国の支配も同時に終結した。不完全なSFPTには米国
>が解決すべき義務や責任が明記されていない。
>
>米国は今でも東南アジア諸国で間接的支配をしているように見えるが、実
>際に東南ア諸国における米国の権利は明記されていない。米国の権利と責
>任は曖昧なままである。
>
>日米安保、台湾関係法などに書かれた米国が日本や台湾(人民)の安全を守
>るという条項は米国の利益のためで責任ではない。日本や台湾が攻撃され
>も米国が保護するしないはその時その時によって変る可能性がある。
>
>つまり米国の東南ア諸国に対する責任はかなり曖昧で、米国の衰退と共に
>変化する可能性もある。
>
>●米国の東南アにおける平和維持
>
>第二次大戦が終結してアメリカが日本を占領した後、連合国の実効支配は
>連合軍総司令部(SCAP;Supreme Commander of Allied Power)にあった。
>日本占領当時の指令はSCAP総司令部(GHQ;GeneralHeadquarter)から発令
>されていた。SCAP実効支配は1952年のサンフランシスコ平和条約の第6条
>によって解散され、残るところはSFPT第3条、米国の沖縄信託統治のみと
>なった。
>
>東南ア諸国の安定と保護は連合軍ではなく、アメリカの軍事援助となり、
>諸国に駐屯する軍事援助顧問団(MAAG;Military AssistanceAdvisory
>Group)となった。つまり米国の支配は軍事援助の名目で行われるように
>なったのである。東南アジア各地、日本や韓国にある米軍基地などはMAAG
>の支配ではなく別な防衛条約である。
>
>SFPTの締結によって未解決となった領土の解決は明記されていないし、米
>国が主要占領国であることは事実でも米国に責任があるとは書かれていない。
>
>●主権、領土権などの考察
>
>SFPTで未解決の領土はいまでも日本に領土権があると主張する人が居る
>SFPT第2条で日本は各地の<権利(Right)、権限(Title)、および請求
>権(Claim)>を放棄した。ある人は権利を放棄しても領土権を放棄した
>のではないという。
>
>またある人は日本は第2条で領土の<権利(Right)、権限(Title)、お
>よび請求権(Claim)>を放棄したけれど、領土帰属が未解決だから残留
>権利または義務があるという。台湾の林志昇は、日本が放棄した領土は日
>本帝国の天皇陛下に所属していたから、今でも天皇陛下の領土であるという。
>
>これに付随して台湾人民は天皇陛下の臣民だったから、今でも天皇陛下の
>臣民だと主張している。こんな理屈は通らない。
>
><権利(Right)、権限(Title)、および請求権(Claim)>とは領土、
>住民、財産、資産、資源、無形文化財など、すべての権利、権限(権利を
>主張する根拠)と、請求権を放棄した。領土権も主権も一切合財を放棄
>し、再び請求する権利もない。つまりSFPTの第2条で放棄した条項すべて
>が「主権放棄」の完全なる叙述である。
>
>住民が含まれているかどうかは、(今は破棄されたが)SFPTのあとすぐに
>締結された日華条約第10条で、台湾澎湖の住民が今後中国国籍を有するも
>のとするとあるので、台湾澎湖の住民は日華条約で日本国籍を失ったので
>ある。
>
>●未解決領土の解決
>
>SFPT第6章:紛争の解決
>第22条この条約のいずれかの当事国が特別請求権裁判所への付託または他
>の合意された方法で解決されない条約の解釈または実施に関する紛争が生
>じたと認めるときは、紛争はいずれかの紛争当事国の要請により、国際司
>法裁判所に決定のため付託しなければならない。
>
>日本国及びまだ国際司法裁判所規定の当事国でない連合国は、それぞれが
>この条約を批准するときに、且つ、1946年10月15日の国際連合安全保障理
>事会の決議に従って、この条に掲げた性質を持つすべての紛争に関して一
>般的に同裁判所の管轄権を特別の合意なしに受諾する一般的宣誓書を同裁
>判所書記に寄託するものとする。
>
>SFPT第2条の未解決領土はこれに従って国際司法裁判所に提訴することが
>出来る。しかし国際裁判所に提訴してもSFPTに署名していない中国やロシ
>アが同裁判所の採決を受諾するとは限らない。アメリカ及び署名国が介入
>すべきである。
>
>今のところ米国は曖昧政策と現状維持を関連諸国に要求して東南アジアの
>平和を保っている。しかし東南アの平和は中国の武力の増強と国力の衰退
>によってアメリカの手に負えなくなる日がくる。例えば、イージス艦の保
>護があっても100基のミサイルを一隻の空母に向ければ必ず撃沈できる。
>
>東南アジアの平和を維持するなら、アメリカは今のうちに関連諸国と連合
>して領土問題を解決すべきである。領土問題を解決する方が安上がりで確
>実、姑息な態度は米国のためにならない。東南ア諸国はこの現実をアメリ
>カ、特にアメリカの国会議員に知らせるべきだ。
>
>未解決領土を解決するには二国間交渉ではダメ。領土問題は東南ア諸国が
>連合して米国国会に要求し、米国国会が署名国に呼びかけて平和解決案を
>作成し、それを国際裁判所に提出すべきである。
>
>
>
>
>━━━━━━━━━━━
>當てにならないローマ字
>━━━━━━━━━━━
>
>
> 上西 俊雄
>
>國會周邊の道路標識がローマ字から英語に變更といふことが報じられた
>(日本經濟新聞25年8月19日)。
>
>當局は、いやローマ字をやめるわけではなく、一部に英語を用ゐるだけだ
>といふかもしれないが、新聞社のこのとらへ方は一面の眞實をついてゐ
>る。ローマ字が當てにならないといふことが根底にある。
>
>8月22日、春遍雀來氏(Jack Halpern)より講談社漢英學習字典の改訂増
>補版の案内が來た。全書を通じローマ字表記を平假名に變更したとのこ
>と。これもローマ字からの遁走だ。
>
>TPPになって英語が幅を利かすことにでもなれば、日本の地名、人名、組
>織名などはローマ字で書くよりない。ローマ字が當てにならないといふの
>は大變な問題だ。
>
>一體どうしてかういふ事態になったのか。役所が口を出したのがいけな
>かったと思ふ。ほっておけばよかったのだ。しかし、ヘボン式か訓令式か
>のいづれかであると枠をはめてしまった。また表記は音が基本だとする保
>科孝一の考への流れもあった。
>
>音が基本だとすることが如何にまちがったものであるかといふことは BBC
>の發音をめぐる議論をみてもわかる。バーナード・ショーは英語綴字改革
>に遺言で賞金を出したほどであるが、彼でさへ、委員會で決め附けるのは
>無理だといってゐるし、それも發音のことであって表記のことではなかっ
>た。我が國では表記についてそれをやったのだ。
>
>横濱探檢隊といふサイト
>
>http://www.geocities.jp/toru0298/tisiki/tisiki.html
>
>には次のやうな例が擧がってゐる。
>
>ta-SKET-ay(助けて)
>
>KO-SAHN sheeRO!(降參しろ!)
>
>kee-ka-NA-eet-o OO-tsoo-zo!(聽かないと、撃つぞ!)
>
>hoant-o no ko-TOE o eeYAY!(本當のことを言え!)
>
>o-TOAF-oo(お豆腐)
>
>mee-so SHEE-roo(味噌汁)
>
>サイトには「日本語慣用句集」 (Japanese Phrase Book 昭和19年2月、ア
>メリカ陸軍省刊行)によるとの注記がある。
>
>寶島の著者 Stevenson は松下村塾の門下生の一人より松陰のことを聞い
>て感激し小傳を書いたが、長崎は Nangasaki とガ行の異音(鼻濁音)を
>書き分けてしまった。
>http://www.djmcadam.com/yoshida-torajiro.html
>
>アーネスト・サトウの明治11年の論文は、十五の五が鼻濁音にならないこ
>とを例にこれが二語であると分析して、ガ行の鼻濁音が語中にだけ現れる
>異音であることを主張してゐる。
>
>寅次郎傳の冒頭のところに J と ZH のことがある。
>
>Yoshida-Torajiro was son to the hereditary military instructor of
>the house of Choshu. The name you are to pronounce with an
>equality of accent on the different syllables, almost as in
>French, the vowels as in Italian, but the consonants in the
>English manner - except the J, which has the French sound, or, as
>it has been cleverly proposed to write it, the sound of ZH.
>
>もちろんアーネスト・サトウもヂとジは ji zhi と書き分ける方法を提唱
>してゐる。
>
>朝河貫一博士の入來文書には transliteration といふところがある。ブ
>ラッケットの部分はイタリック體。なほ、Kyu-shu の u はマクロンを冠
>した字母であるがテキストデーターの便宜上使用しなかった。また
>Kyu-shu のやうに漢字單位でハイフンを入れるのは朝河方式の特徴。
>
>Our system of writing follows the one that has long since been
>current in writing in English except in one respect: we have
>employed [zh] for the sonant for [sh], and [j] for that of [chi],
>instead of using [j] for both, as is generally done. The
>distinction is always important in the written Japanese; though in
>speech it is disregarded in the greater part of the country, it is
>strictly observed in Kyu-shu. [Zh} should be pronounced like [z]
>and [s] in "azure", "usual", and "fusion"; [j] is the same as the
>English [j] and soft [g].
>
>因みにStevenson は江戸を Yeddo と書いた。d を重ねて e の短母音であ
>ることを明示したのだと思ふ。語頭に Y を立てることについてはサトウ
>論文に詳しい。譯文は國語問題協議會會報『國語國字』第199號所載、
>
>バーナード・ショーの賞金は結局四人に分配されたとあるが、我々がみる
>ことのできるのは Ronald Kingsley Read のものでペンギン文庫の
>Androcles and the Lion。頁大のコード表が附いてゐる。英語 Wikipedia
>の Ronald Kingsley Read の項の右上にあまり鮮明ではないけれどコード
>表がある。
>
>手元にあるコード表とは順番も key word も必ずしも同じではないのであ
>るが、今問題のヂ(j)ジ(zh)チ(ch)シ(sh)についてみれば表の左
>側16番目が j(June?)左側17番目が zh(vision)左側7番目が
>ch(cheer)右側4番目が sh(shaw)である。疑問符を附したのは僻目か
>もしれない。
>
>十九世紀末に A Standard Dictionary of the English Language といふ
>大きな辭書が米國の Funk & Wagnalls 社からでた。百科辭典的な性格も
>あっていろいろのことがついてゐるなかに American Philological
>Association の提唱する the Scientif Alphabet といふものがあり、こ
>こには當然のことながら zh があった。
>
>だから翻字式でローマ字を考へたならばヂジを ji zhi と書き分けなかっ
>たはずはないのだ。
>
>ジはヂと區別なく破擦音で發音されるやうになってゐたといふ事情があっ
>たのかもしれない。このこともサトウ論文にある。しかし國語音韻として
>はジがシの濁音であるといふことを捨ててはならなかった。
>
>サトウのいふところを引く。
>
>If シis to be written [shi], reasoning from analogy it would
>appear a matter of course that ジ must be equivalent to [zhi] but
>as a matter of fact it is so pronounced over only a
>proportionately small area, and is confined, I believe, to the
>southern part of Kiushiu.
>
>サトウの九州の表記は翻字式。長音なるものはないことに留意されたい。
>なほ、筆者は鹿兒島は鹿屋で育ったが、そのためにヂジの區別に拘ってゐ
>るのではない。
>
>英語辭書の發音表記、かつては發音記號を key word で定義した。つま
>り、ash の母音であるとか、ask の母音であるとかといふやうに定義する
>わけで同韻であればよく、發音が變化しても表記を變更する必要はない。
>
>一度、オックスフォードの辭書編集部を訪ねたことがある(昭和60年4月
>15日)。tea or coffee と訊かれて tea と言ってしまひ、一式お盆に載
>せてもってこられて大いに恐縮した。丁度、オックスフォード大辭典を電
>子化する企畫の動き出したときで、編集長の机の背中の壁には辭書の項目
>の構造がたしか25もあるのを色で塗りわけたポスターが貼ってあった。編
>集長はバーチフィールド氏の助手であったワイマー氏。發音表記の顧問は
>ギムソン教授であった。翌日ロンドン大學に教授を訪問(2863號參照)。
>教授が亡くなったのはその一週間あと(22日)であった。
>
>新しいオックスフォードの辭典の發音表記はIPA(International
>Phonetic Alphabet、いはゆる發音記號)。記號の意味は音聲學的に規定
>してある。
>
>バーチフィールドは英語についての最高の權威と目されて、BBC の委員の
>一人でもあった(3042號參照)。調査を委囑されたとき放送局の現場に立
>ち入って參考資料がないことを批判した。これには現場から反論があった
>のであるが、批判が「ファウラーもギムソンもない」といふのであるのが
>面白かった。ギムソンといふのは彼の編による英語發音辭典で、ファウ
>ラーといふのは A Dictionary of Modern English Usage のことで1926年
>に出たものだ。
>
>ギムソンの發音辭典、書名はジョーンズの名前のままであるが、外國の地
>名人名などは對象としない。
>
>ファウラーの編になる Pocket Oxford
>↓続きを読む↓
>http://www.melma.com/backnumber_108241_5883248/
>
>--------
>メルマガ解除やバックナンバーは↓
> http://melma.com/backnumber_108241/
>
-----------------
sent from W-ZERO3
解除↓
00552428u@merumo.ne.jp
お小遣いサイト その�
ハッピーマイル
http://happymile.net/touroku.php?i=10247853
その�
トリプルポイント
http://triplepoint.jp/index.php?i=10276868
[メルモPR]
メルモでメルマガ発行しよう!
http://merumo.ne.jp/
バックナンバー
http://bn.merumo.ne.jp/list/00552428
配信元:メルモ byGMO
http://merumo.ne.jp/
スマートフォンの方はこちらから登録端末変更をしてください。
http://cgi.merumo.ne.jp/reader/subsc_change.do
0 件のコメント:
コメントを投稿