>□■■□──────────────────────────□■■□
> わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 3083号
>□■■□━━━───────────────────────□■■□
>
> 2013(平成25)年9月30日(月)
>
>
>
> 橋下維新 堺市長選挙で完敗:早川昭三
>
> 遺灰を聖なる河に流していた:宮崎正弘
>
> 安倍は集団自衛権へルビコンを渡った:杉浦正章
>
> 反日岩波『世界』の妄言:平井修一
>
> としての実力を育む:寺本孝一
>
> 話 の 福 袋
> 反 響
> 身 辺 雑 記
>
>
>□■■□ ──────────────────────────□■■□
>第3083号
> 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
>
>
>
> 御意見・御感想は:
> ryochan@polka.plala.or.jp
>
> 購読(無料)申し込み御希望の方は
> 下記のホームページで手続きして下さい。
>
> http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
> バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
>
> ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━
>橋下維新 堺市長選挙で完敗
>━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 早川 昭三
>
>「大阪都構想」の是非が最大の争点となった大阪堺市長選が日に投開票さ
>れ、無所属現職の竹山修身氏(63)=自民支持、民主推薦=が、大阪維
>新の会公認の新人で前市議の西林克敏氏(43)を破り、再選を果たした。
>
>得票は、・無所属現職の竹山修身氏=自民支持、民主推薦=が198、431票、
>・大阪維新の会公認の新人で前市議の西林克敏氏が140、569票で、竹山修
>身氏が西林克敏氏に、57、862票の差をつけ圧勝した。
>
>今度の堺市長選は、従前の様相とはまるで異なった。橋下代表が大阪府と
>大阪・堺両市を再編する「大阪都構想」の是非を争点とし、勝利を収めた
>上で、大阪維新の会を躍進させ、中央政界にも指揮権を握るという大きな
>目論見を抱え、市長選に臨んだ。
>
>ところが、堺市有権者は、橋下維新の「大阪都構想」に「堺市は参加しな
>い」と主張する竹山修身氏を支持して再選し、その結果、橋下維新は完敗
>した。政党躍進の目論見を外される憂き目に遭わされた。
>
>大阪維新が存亡を賭けた堺市での「大阪都構想」激戦で、なぜ「完敗」し
>たのか。一体その背景は何だったのか。
>
>堺市の有権者や政治関係者から、その理由を聴いてみた。
>その意見のほとんどは、当初耳触りが良かった「大阪都構想」が、選挙が
>近づくにつれ、橋下維新の「大阪都構想」へ参加すれば、堺市全体がデメ
>リットに落ち込んでしまうということが明らかになって来たからだという
>ことだった。
>(本誌9月24日に竹山氏が主張する「大阪都構想」参加デメリット内容
>を掲載。)
>
>つまり、大坂維新が、大阪府と大阪・堺両市の再編による「利度内容」の
>具体性を示さないのは、感覚的、感情的に訴えてきただけで、少なくとも
>「都制度」を導入して仕舞うために、あえて市民に真実を明らかにせず、
>維新の自分たちに「白紙委任」を迫ってきているのに違いないと、疑心を
>感じ取ったからだという。
>
>維新では「大阪都構想」で、再編したら大阪府と大阪・堺両市を20の特
>別区に区割りする案を作っていた。この中で「堺市」では、9番目の特別
>区として堺区、西区。10特別区として北区、東区、美原区区。11番目とし
>て中区、南区を、それぞれ再編するとしていた。
>
>ところがただそれだけのことで、肝心の特区の姿、実際のモデルについて
>も具体的内容は、「中核市並み」という以外は、区割り、財源配分、権限
>配分など、最も重要な市民に何のメリットがあるのか、一切明らかにして
>いない。
>
>政令都市・堺市市民生活に直結している「行政サービスの配分の仕方」
>が、再編の目玉にならければならないのに、これも明らかになっておら
>ず、市民は困惑するばかりだった。
>
>市民が不信と疑心を自然と抱くのは、当然だったと、皆は口を揃える。
>
>話は遡るが、竹山市長は、橋下維新代表(当時大阪府知事)の全面支援を
>受けて、先の堺市長選で大阪府副知事から「堺市長」に当選している。謂
>わば、橋下維新の傘下だった。
>
>ところが竹山市長は、2010年以降変わった。堺市が「都構想」に組み込ま
>れることについて、「堺市は二重行政はない」と、再三にわたり否定的見
>解を述べ出した。これにより両者の確執は深まり、堺市の「大阪都構想」
>は、破綻する方向に急速に向かい出した。
>
>これがもとになって、竹山氏の「大阪都構想は堺市の為にならない」主張
>が市民の理解を得ることになり、橋下維新がいくら大きく声を出して街頭
>演説をしても、市民の支持は大坂維新から外れて行ったという。
>
>竹山氏は選挙最終日の28日、「大阪都構想は、すでに破綻している。堺
>にとって、まやかしの都構想は必要なく百害あって一利なしだ。わたしは
>皆さんに寄り添った行政を進めていきたい。堺はひとつ、堺をなくしては
>ならない」と訴えている。この訴えが市民の心を捉えた。
>
>こうした中、選挙期間中の毎日新聞などの世論調査では、「都構想への堺
>市の参加反対」が42%で、賛成の27%を上回っる結果が既に出てい て、
>早くも大阪維新を委縮させていた。
>
>そこでもう一つ、大坂維新の敗北につながった重要な事象を上げて置く。
>
>それは、橋下代表が24日、堺市長選に関し、厳しい情勢認識を示した上
>で、大阪府と大阪、堺両市を再編する「大阪都構想」をめぐり「争点の設
>定を失敗した。選挙に突入する前の準備不足があった」と記者団に語った
>ことだ。
>
>現職陣営が都構想に反対していることを踏まえ「堺がなくなる、府や大阪
>市の借金を背負わされると批判があるが、住民投票があるから市民の不利
>益にならないというプロセスをきっちり説明しなかった。代表としてのミ
>スだ」と語っている。
>
>これについて、石原氏が「堺市長選敗北でも橋下氏辞めさせない」と発言
>したり、大阪維新の会の松井一郎幹事長も27日、維新候補が敗北した場
>合でも、橋下徹代表は辞任しないとの見解を示すなど、内部激震が走った。
>
>こんな「争点の失敗」を維新代表が公言する事自体、「敗戦」をいち早く
>自ら認めたことと同じで、これが「完敗」の理由に繋がったと伝えてきた
>友人が居た。
>
>そう云えば、こういった代表者による「失敗宣言」が選挙中に飛び出す事
>例は、過去の選挙で耳にしたことはない。
>
>この公言について畏敬の先輩から、「公認候補の得票は、橋下発言により
>さらに減る。橋下氏は政治家ではない。弁護士の域を出ていない。大阪府
>民は橋下氏が東京で認められないことに気づき落胆して支持をやめたの
>だ。本人は、そこが読めない。政治家の素質が無い。」という意見をこの
>時点で貰った。まさにその通りになった。
>
>要は、橋下維新の「大阪都構想」が、堺市長選で敗れた意味は大きい。大
>阪維新にとっては大打撃であることに間違いはない。
>
>竹山氏は「大阪都構想は、すでに破綻している。堺にとって、まやかしの
>都構想は必要なく百害あって一利なしだ。わたしは皆さんに寄り添った行
>政を進めていきたい。堺はひとつ、堺をなくしてはならない」と訴えている。
>
>この堺市長選挙で、大坂維新が完敗したことは、維新の会が存亡をかける
>「大阪都構想」を、今後どうするのだろうか。橋下代表は「住民投票」に
>頼らざるをえなくなると云っているが、これも実現するだろうか。
>
>また橋本代表自身、これからの進退の行方は考えないと開票後の記者会で
>語ったが、堺市長選の完敗の重さを、軽視する訳には行くまい。
>
>
><堺市長選敗北>「都構想の誤解広まった」橋下代表
>毎日新聞 9月30日(月)1時25分配信
>
>29日投開票された堺市長選は、大阪維新の会公認で前市議の西林克敏さん
>(43)が現職の竹山修身さん(63)に敗れ、本拠地・大阪の首長選で維新
>公認候補として初めて敗北を喫した。
>
>「大阪都構想について大きな誤解が堺市民に広まってしまった」。記者会
>見で悔しさをにじませた橋下徹代表はこれまで圧倒的な発信力で維新を
>引っ張ってきたが、今回は竹山さんの攻めどころに迷い、主張は民意を求
>めてさまよった。
>
>堺市堺区の西林さんの事務所は午後8時過ぎ、落選確実の知らせが伝わる
>と重苦しい空気に包まれた。橋下氏や維新の議員、支援者らが集まる中、
>西林さんは「私の力不足が大きく響いた」と力なく頭を下げた。
>
>その後、橋下氏と松井一郎幹事長が会見。橋下氏は竹山さんの陣営が「都
>構想で堺がなくなる」と主張したことを「全く事実とは異なる」と批判
>し、「どこが出しているか分からないが、違法なビラが大量に出回った。
>僕は潔く負けを認められない」とまくし立てた。
>
>「僕の態度振る舞いや政治手法にすごい批判や反論がある。4年も5年も
>やっていれば飽きられもする」と話した。
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━
>遺灰を聖なる河に流していた
>━━━━━━━━━━━━━
>◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
>平成25(2013)年9月29日(日曜日)
> 通巻第4031号
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>
> 世界遺産のパシュパティナートでは火葬の遺灰を聖なる河に流していた
> 無常観、生々流転、どうしても『豊饒の海』を連想してしまった
>*********************************
>(ネパール紀行 その3)
>
>
><承前> 「写真を撮って呉れませんか?」と話しかけた。
>
>「日本からですか?」「そう、ところであなた方は中国の何処から?」と
>聞くと、上海と鄭州と答えた。24,5歳だろうか。
>
>ともかくカトマンズから満員バスで1時間。バクタプルの入り口に着いて
>まず入場料を支払い、歩くこと10分、ダルバール広場の古刹の回廊を3階
>にまで登ったら、中国人の若者が2人いたところまで綴った。
>
>日本人とわかっても、それがどうしたという風情で、いまの中国人の若者
>の政治的無関心、個人の趣味重視を象徴している。
>
>この中国人たちは日本の若者とまったく同じで、屈託がなく、緊張感もな
>い。風貌にも皺がなく、人生の呻吟を感じさせないのだ。
>
>経済成長がはぐくんだ新人類というカテゴリーに入るのか、そのくせ服装
>にはカネをかけ、おまけに高価な一眼レフのデジタルカメラを持っている
>(もちろん日本製)彼らの手にするガイドブックは『地球の歩きかた』の
>中国語版、だから同じ場所、同じレストランで中国人、韓国人とやたら遭
>遇するわけである。
>
>ダルバール広場にはスペインからの観光団がどやどやと入ってきた。ガイ
>ドが持つ国旗で分かる。ネパール人のガイドが先導している。
>
>その付近に3人、5人と屯しながら、写真を撮っているのは中国人であ
>る。一昔前のように大声を上げるわけでもなく、そもそも最近の中国人の
>新世代は携帯電話も文字通信。この変化も日本の若者に似ている。
>
>バクテプルは15世紀から18世紀にかけてマッラ王朝の首都だった。映画
>「リトル仏陀」の背景は、この町で撮影された由。
>
>旧王宮と名刹、古刹がダルバール広場に並び、どうみても日本の平安京か
>ら奈良にいるような時代錯誤を覚える。
>
>
>▼中世の都市はたしかに外国人観光客のあつかいに馴れているが。。。
>
>その古刹のひとつは喫茶店になっていて、ここも3階まで登れる。木製の
>階段をぎしぎしとのぼると町全体の展望が開ける。
>
>珈琲を飲もうとして周囲のテラスに座っている客はといえば、なんとここ
>も中国人ばかり。店主に聞くと「日本人? 最近はぐんと減って、中国人
>と欧米人、つぎが韓国人の順番ですかねぇ。わたしらも、いまニーハオ、
>シェシェーとカムサミーダくらいは習ってますよ」。珈琲はネスカフェし
>かないというのでヒマラヤティを頼む。一杯、180円で広場を見下ろせる
>特等席にしばし陣取った。
>
>バクテブルはタンカ(仏画)の町でもあり、陶器の工場もあるが、ほかに
>産業はない。水が豊富で井戸水を汲んでいる。路地のような迷路にはいる
>と、朝から何もすることのない老人達が屯している。観光客慣れしている
>のか外国人をじろじろと見たり、声をかけてくる風情さえない。貧乏でも
>満ち足りているのだ。
>
>仏寺やヒンズー寺院に囲まれて、瞑想するのが習慣なのだろうか。ネパー
>ルの隣のブータンで国王夫妻が来日したときに「国民の幸福度」と盛んに
>力説されていたことを思い出した。
>
>仮令経済的に貧困でも、生活に満ち足りていれば、精神的に貧困な国々の
>物質主義を羨むことはないだろう。
>
>さて仏画(タンカ)を中国語では「唐カ」と書いている(「カ」は上に
>上、下に下の一文字)。唐の文化でも言いたげだが、その当て字の凄まじ
>い自分勝手には呆れる。
>
>店先では数人の女性が筆を執って懸命に仏画を描き、展示している隣が売
>店という仕組み。スペイン人が珍しそうに眺めているが値段を聞くと、さ
>すがに買う人はいない。良い物は数万円から十数万円するからである。
>
>広場から、東側3キロほどにもう一つの名刹があるというので歩いて行っ
>た。こじんまりとした住宅が密集しており、田舎の風景である。
>
>帰り道が分からず、カトマンズ行きのバスの停留所が何処なのか、訪ねて
>もこのあたりは英語が通じない。偶然、デモ隊と遭遇したが、温和しく、
>警察隊が周囲にでているが、にやにやと眺めているだけ。
>
>ここでもデモ隊は国旗を靡かせている。
>
>超満員の大型バスがやってきたので、カトマンズへ行くか?と聞くと車掌
>がうなずいた。乗り込むと立錐の余地なき満員である。40分ほど手すりに
>つかまって立っていた。
>
>車中のネパール人を眺めると、みな一様に温和しく、若い人は携帯電話で
>文字を発信したり、ゲームに熱中している。なんだか、日本の地下鉄の風
>景と変わらないではないか。
>
>市内にはいってようやく席が空いたので腰掛けると、こんどは大学生の集
>団がざわざわと乗ってくる。男女混合、女性は化粧がうまくなったのか、
>輪郭がはっきりとしていて美人が多い。
>
>選挙のことを聞いても、笑うだけ。人生目標は雇用にあり、結婚をいそぐ
>そぶりもなく、どうやらネパール人新世代も価値観の変化はたいそう旧世
>代と懸隔があるとみた。
>
>
> ▼カトマンズ市内にある世界遺産
>
>王宮の近く(旧王宮は現在、王宮博物館として開放されており、ギャネン
>ドラ前国王は敷地内に住んでいる由である)、アンナプルナホテルを見て
>既視感があった。
>
>そうだ、42年前、このホテルに泊まったのだ。ホテルの前はだだっ広い広
>場で自動車の交通量がすくなくてガランとしていたことを思い出した。往
>時に比較すれば、交通渋滞は異様である。
>
>そこで、このホテルで昼飯を摂ることにした。
>
>下町の食堂を高級ホテルのレストランはどれほど違うのか。雰囲気、従業
>員のマナー、英語理解力、値段など。アンナプルナホテルには洒落たプー
>ルもあり、一泊180ドルほど。館内にはバア、印度料理そして中国料理が
>ある。ためらわず中国料理を選び、2品とビール。
>
>品のよい女性店長に聞く。「中国人は来ますか?」
>
>「このホテルは欧米人が多く、中国人は金持ちしか来ないです」
>
>「日本人は最近どう?」
>
>「あまり来なくなったですね。不況だからでしょうか」。広い店内、60名
>は入れそうだが最後まで客はわたし一人だった。
>
>値段? わずか1800円だった。ここでひとつ了解できたことがある。中国
>人が夥しいのは若者ばかりで、結局「安、短、近」だからである。
>
>昨年統計で中国人の海外旅行は8500万人(日本は1900万人ほど)、しか
>し、香港とマカオで5000万人だから、正規の海外旅行は3500万人。金持ち
>は欧米に集中し、ブランド品を買いあさり、一流ホテルに泊まるが、若者
>は近くて、日数が短くて、安い場所を選びがちとなる。だからエキティッ
>クな雰囲気を持つネパールが中国人の若者で溢れることになったわけだ。
>
>北京、上海、広州ばかりか成都、重慶、昆明、南寧などからも直行便が乗
>り入れている。
>
>さて筆者の一番の関心事は「次の選挙でマオイストの躍進はあるか、ない
>か」「王国から民主国家になって、自由度は増したのか、民主主義に失望
>したのか」「中国の影響力拡大を本当に脅威とは捉えていないのか」など
>で、共通の質問をいろいろな階層の人々にぶつけることだった。
>
>大まかな感想を言えば、王政復古を望む声は少数派、中国との急接近はバ
>ランス外交。民主化は喜ばしいし、投資が増加すればネパールは豊かにな
>れる」とおしなべて国民は未来に楽観的なのである。これは予想しなかっ
>たことだ。
>
>ラオスは国王を追放し、カンボジアは王政に復帰した。戦後、王政を倒し
>たのはイラク、エチオピア、そしてイラン。こうした文脈からみても、ネ
>パールに王政復帰は考えられないシナリオではないが、現地の感覚から言
>えば、すでにアナクロという認識だった。
>
>世界遺産のパシュパティナートでは火葬の遺灰を聖なる河に流していた。
>パシュウパティナートへはアンナプルナホテルからクルマで行った。英語
>をよどみなく喋る運転手は「ジョンと言ってくれ」となんだかアメリカ流
>である。
>
>パシュパティナートはカトマンズの東郊外、30分ほどで着いてしまう。入
>場料が1000ルピー(千円)、さすがに世界遺産、ただしヒンズー教徒は無
>料。ヒンズーの聖地であり、敷地内には修業者(サドゥ)らもいる。撮影
>するとチップを要求するから俗物のようでもある。
>
>川岸で火葬儀式が行われ出丸のようなコンクリート桟敷に遺族が集まって
>静かに食事をしている。男は上半身裸である。
>
>これは死者をおくる側のしきたりである。供物を狙う猿が堤防にとまって
>いる。火葬場には遺族親戚友人らが漫然とあつまって死体が焼けるのを見
>ている。じっと見ている表情は哀れみと涙。
>
>無常観に溢れ、どの人の人生にも生々流転がある。筆者はどうしても『豊
>饒の海』を連想してしまった。
>
>三島由紀夫の遺作第3巻の『暁の寺』はベナレスの火葬風景が克明に描写
>されている。筆者は過去に2回、ベナレスに行っているが、火葬現場の撮
>影は禁止であり、遠藤周作『深い河』では火葬現場を撮影した日本人カメ
>ラマンが群衆に追われ、殴られるシーンがある。
>
>ガーツ(河門)にはヒンズー教徒にとって神の使いとされる牛がいる。
>
>聖なる河ガンジスでは遺灰を流すが、その同じ河で顔を洗い、歯を磨く者
>がいる。排便する人がいる。沐浴し、洗濯する女達もいる。あのインドの
>ガンジスの火葬に比べるとネパールでは撮影が自由である。
>
>これは貴重な風景と、筆者は何枚も写真を撮った。
> ☆□☆ ☆□☆ ☆□☆
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
> 読者の声 どくしゃのこえ READERS' OPINIONS 読
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
> ♪
>(読者の声1)ウイグル協会 10月勉強会「東トルキスタンで続くウイグ
>ル人弾圧の現状」 が行われます。世界の注目がシリアに集中している
>中、東トルキスタンでは今年の4月以降、4月にカシュガル地区、6月に
>トゥルパン地区、7月にホータン地区、8月にカシュガル地区と事件が報道
>されました。
>
>中国側での報道ではウイグル人武装への捜索などと報じられています。東
>トルキスタンにおいて実際には何が起こっているのか、証拠や明確な根拠
>もなく、襲撃され、殺害されているウイグル人の状況について説明しま
>す。皆様の参加をお待ちしております。
> 記
> とき 10月12日(土) 開場 18:15 開始 18:30
>ところ 文京区民センター 4B会議室
> (文京区本郷4丁目15−14)
>講 師 イリハム・マハムティ
> (世界ウイグル会議副総裁、日本ウイグル協会会長)
>資料代 1000円 (会員:500円)
>演題 「東トルキスタンで続くウイグル人弾圧の現状」
>メール: info@uyghur-j.org
>http://uyghur-j.org/japan/
> (特定非営利活動法人 日本ウイグル協会)
> ◎◎
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
> 宮崎正弘宮崎正弘 宮崎正弘宮崎正弘 宮崎正弘宮崎正弘
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
> ♪♪
>宮崎正弘の最新刊 大好評発売中!
> 『出身地を知らなければ、中国人は分らない』(ワック 998円)
> @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>
> 308ページ、地図と写真多数、中味ぎっしりの廉価版です!
>http://www.amazon.co.jp/dp/4898316840/
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━━━━
>安倍は集団自衛権へルビコンを渡った
>━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 杉浦 正章
>
>米国は閣僚協議で「強い日本」支持の方針
>
>国連総会で平和主義に「積極的」とつけて首相・安倍晋三が「積極的平和
>主義」と表明した狙いはどこにあるのか。明らかに集団的自衛権行使への
>憲法解釈変更を国際公約とすることによって、もう戻ることのないルビコ
>ンを渡ったことを意味する。
>
>総会演説では深い言及を控えたが、タカ派シンクタンクでの演説が強くそ
>れを示唆している。米政府は安倍の日米同盟重視姿勢を"本物"ととらえ、
>すぐに反応した。来月3日の日米外務・防衛の閣僚協議いわゆる
>「2+2」を「歴史的会議」と位置づけ、「強い日本を支持」する方針を
>明らかにしたのだ。
>
>まるで中国国家主席・習近平と韓国大統領・朴槿恵の米国における反日宣
>伝活動に、半沢直樹ではないが「100倍返し」で応じたかのような訪米 で
>あった。安倍は国連総会は言うに及ばず、タカ派シンクタンクや、
>ニューヨーク証券取引所で思いの丈をぶつける演説を展開した。
>
>日本の首相はNYでの国連演説はだいたい当たり障りのない発言をするので
>有名であり、歴代ほとんど無視されてきた。安倍の狙いはもちろん中韓両
>国に対するけん制の意味もあるが、NYタイムズやワシントンポストなどリ
>ベラル系マスコミへの「10倍返し」でもある。
>
>ことあるごとに安倍を右傾化と批判してきた両紙などに「私を右翼の軍国
>主義者と呼びたいのならどうぞお呼びください」と痛烈な一打を加え、中
>国の軍事支出と日本のそれを比較して見せたのだ。
>
>さすがに自民党幹事長・石破茂は見るところを見ている。テレビで「首相
>が国際社会に強いメッセージを発するということは久しくなかった。海外
>での期待も高い」ともろ手を挙げて賛同した。まさに現在の日本にとって
>必要不可欠の"宣伝戦"参入であった。
>
>一連の講演のなかで注目すべきは「ハドソン研究所」主催の会合での発言
>だ。国連演説で軽く触れた「積極的平和主義」発言の内容に踏み込んでいる。
>
>まず安倍は「国連平和維持活動(PKO)の現場で、日本の自衛隊がX国
>の軍隊と活動していたとする。突然、X軍が攻撃にさらされる。しかし、
>日本の部隊は助けることができない。日本国憲法の現行解釈によると、憲
>法違反になるからだ」と述べた。
>
>これまでの発言は米国へ向かうミサイル撃墜と並走する米艦防衛問題に
>絞ってきたが、PKO活動に踏み込んだのは新展開である。その上で安倍は
>「一層積極的な参加ができるように図ってまいります」と明言したのだ。
>
>これは明らかに歴代政権が維持してきたPKO参加5原則の「武器の使用は、
>要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られる」の規(の
>り)を越えている発言である。まさに最近政府が強調している「集団的自
>衛権行使は地域を限定しない」事にもつながる方向に踏み込んだ発言であ
>ろう。
>
>米政府内部には日本のこうした安保上の大転換の動きを"眉唾"で見る空気
>があったが、どうやら信ずるに足る方針転換と見始めた感じが濃厚となっ
>てきた。
>
>ホワイトハウス国家安全保障会議のアジア上級部長・メデイロスは27日
>記者会見し、3日に東京で開かれる日本とアメリカの外務・防衛の閣僚協
>議について、「強固な同盟関係を確認するため、日本と緊密に協力できる
>ことを楽しみにしている」と言明した。
>
>さらに加えて「同盟関係をよりよくするための日本の取り組みはすべて歓
>迎する」と集団的自衛権への安倍政権の動きに明快に賛同した。加えて
>「2+2」協議でまとめられる共同宣言の中に「アメリカは強い日本を支
>持する」という文言が盛り込まれることを明らかにした。
>
>この結果日本で初めて開かれる国務長官・ケリー、国防長官・ヘーゲル、
>外相・岸田文男、防衛相・小野寺五典の会談は、尖閣問題や北のミサイ
>ル、核実験問題など緊迫した極東情勢の中で、かってなく重要性を帯びて
>くることになった。
>
>またこの米国の方針は訪米して集団的自衛権への要求が強くなかったとし
>ている、公明党代表・山口那津男の"報告"を、根本から否定するものである。
>
>ただ集団的自衛権の解釈変更の閣議決定は既報のように大幅に遅れる見通
>しとなってきている。最大の理由は、時局が消費増税や経済対策、アベノ
>ミクスの腰折れ防止、NSC設置法案とこれに連動する特定秘密保全法案な
>ど超重要課題が押せ押せとなってきており、安全保障上の大転換をするゆ
>とりがないのが実情だ。
>
>自民党内は半数を占める新人議員らへの納得のいく説明も必要だ。石破も
>29日「あまり早く処理しようとするとあれもこれもとなって、かえって
>仕損じる恐れがある。いっぺんに全部やると過積載トラックがひっくり返
>る」として「通常国会で一連の法案や予算成立のめどが立ち、4月の消費
>税引き上げが一段落した後になる」との見通しを述べた。
>
>公明党の説得にも時間がかかりそうなことも背景にある。
>
> (政治評論家)<2013年09月30日>
>
>
>
>━━━━━━━━━━━
>反日岩波『世界』の妄言
>━━━━━━━━━━━
>
>
> 平井 修一
>
>小生が吉野源三郎の名を知ったのは中学2年のときだった。昼休みの校内
>放送で国語の女性教師が吉野の「君たちはどう生きるか」を朗読していた
>からである。全体的に面白かったが、最後の方は「?」と思って、なんな
>んだ、これは、という疑問が強く残った。
>
>長じてから読んでみたが、「?」と思ったところはこうだった。
>
>主人公のコペル君(中学2年)が仲良しの友人がいじめられているのを見
>ていながら怖くて助けに行かず、助けに行った仲間2人を含めて殴られる
>のを傍観していた、その後は裏切りという恥ずべき行為に悩み、仲間とも
>疎遠になるが、謝罪の手紙を書くと、友人3人が許してくれた、というもの。
>
>なんだ、こりゃあ、刎頸の友を誓っていたのに、友の最大の苦境時に裏切
>りをし、謝れば許された、って?——こんなことは現実にはありえないので
>ある。卑怯者、破廉恥漢は一生苦しめばいい、と仲間から爪はじきにされ
>て当然であり、それが世間のルールではないのか。
>
>吉野は戦前、戦後も共産主義者で、日本共産党の隠れ党員だと言われた。
>共産主義者は「ミスをしても自己批判すれば許される」などと言うのが常
>だが、現実にはスターリン、毛沢東、連合赤軍は、独裁者の意に沿わない
>ミスをした者を「反革命分子」と断罪して容赦なく殺した。
>
>吉野は嘘八百の甘言で少年少女を欺いたのである。恥ずべきことをしたら
>死ね、自裁せよというのが武士道、大和男子で、吉野はこれを否定して
>「謝れば皆の善意で許される」という、現実否定のおとぎ話的妄言を囁い
>た。小生も騙されるところだった。
>
>この反日嘘つき左翼が戦後の米軍占領で息を吹き返し、初代編集長を務め
>たのが月刊誌「世界」、岩波書店の戦略的旗艦誌である。1945年12月創刊
>だから間もなく70年になる。容共左派の雑誌が消える中で唯一残ったのが
>「世界」で、今やGHQ製憲法を聖書としてあがめる左派の最後の牙城である。
>
>岩波のサイトにはこうある。
>
><『世界』は、良質な情報と深い学識に支えられた評論によって、戦後史
>を切り拓いてきた雑誌です。創刊以来67年、日本唯一のクオリティマガジ
>ンとして読者の圧倒的な信頼を確立しています>
>
>「日本唯一のクオリティマガジン」!?、それなら「日本唯一のコミュニス
>トマガジン」と言うがいい。
>
>吉野に続く編集長には安江良介(3代社長)、山口昭男(5代社長)、岡本
>厚(6代社長)がいて、「世界」編集長は岩波社長への登竜門になってい
>るようだ。
>
>岡本厚は「世界」(2012年5月号)編集後記にこう書いている。
>
><隣国(韓国)の人びとの「世界」に対する信頼は、(我々の)二度と戦
>争を引き起こさないという決意と、かつて侵略したアジアの人びととの和
>解と対等な関係を希求した、いわば戦後の精神の最善の部分を継承しよう
>とした、吉野源三郎以下の「世界」編集部の半世紀以上に及ぶ"持続する
>志"が築いてきたものだ。
>
>先日、ニューヨークで開かれた非公開セミナーに参加した折も、北朝鮮の
>外交官 (6者協議代表) は、「世界」の存在をよく知っていた。
>
>「世界」は、朝鮮半島との関係を大切にしてきた。それは日本自身のため
>にそれが重要なことだと考えてきたからだ。韓国の金大中氏と友情で結ば
>れ、一方で北の金日成主席からも信頼を得ていた安江良介「世界」元編集
>長は、よくこう言っていた。「朝鮮半島の問題に関わるのは、朝鮮半島の
>人びとのためにではない。日本自らの内に正義を取り戻すためだ」と。
>
>「世界」は思われているより、存在として大きい。しかし、日本社会の帝
>国意識、冷戦意識を克服するためには、まだあまりにも小さいのかもしれ
>ない。
>
>日朝国交正常化は、20年以上が経って未だに見通しすら立っていない。こ
>れは極めて異常なことであり、それが異常なことだという自覚すらない日
>本社会はさらに異常である。
>
>本誌の課題はなお大きい。"持続する志"を継いでくれるのは、これまで副
>編集長として私を支えてくれた清宮美稚子。本誌初めての女性編集長である>
>
>日本には正義がない、異常だ、帝国主義だ、反共だと難じ、日本を憎悪し
>続ける「世界」は、日本の雑誌と言うよりも、拉致もテロもやりたい放題
>のギャング王朝・北朝鮮による対日プロパガンダ、情報工作のための雑誌
>というべきだろう。根っからの共産主義者の作る機関紙である。
>
>現在の編集長の清宮は1987年入社、2001年から「世界」編集部に入った。
>
><単行本の刊行にも関わっており、村上義雄『東京都の教育改革』、ナオ
>ミ・クライン『ショック・ドクトリン』など現代左派思想に大きな影響を
>持つ書籍を担当した。清宮編集長の最初の特集は「沖縄」だった>(ウィキ)
>
>「世界」2013年10月号の特集は福島第一原発事故だった。清宮は編集後記
>にこう書いている。
>
><東京電力福島第一原発 (イチエフ) から大量の放射能汚染水が海へ流れ
>出ていることが明るみに出て、2011年12月の事故「収束宣言」に何の根拠
>もなかったことが改めて明白になった。しかし、「原子力ムラ」の住人た
>ちは原発事故などまるでなかったかのように、再稼働と原発輸出に血道を
>上げている。
>
>汚染水問題は、海外でも大きく報じられている。国際的大問題となってい
>ることに私たちはいまだ鈍感なのではないか。政府は、原発被災者の救済
>とともに、汚染水などイチエフの事故処理に全力で取り組むことが急務で
>あり、そのための識者の提言を真剣に受け止めるべきである。再稼動も原
>発輸出も「正気の沙汰ではない」のは言うまでもない>
>
>「正気の沙汰ではない」原発を日本も世界も使っている。この電気は原発
>製、こちらは石油製と分けられないのだから、せめて清宮と岩波は30%節
>電したらいい。先進国でも新興国でも脱原発なんて決めた国はない。
>
>清宮が賛美するドイツの脱原発は、「自国内では原発はなくすけれど、原
>発大国のフランスなどから原発製の電力を買う」というだけの話ではない
>か。ドイツの選挙で反原発勢力が伸びたから今はそれに合わせているだけ
>で、状況が変われば再び原発推進になるだろう。
>
>今どきの優秀な若者は共産主義に幻惑されない。岩波がまともに入社試験
>をすれば優秀な人を選ぶことになるが、彼らはアカではないだろう。岩波
>からアカをとれば何も残らない。だからアカ色が薄まらないように岩波は
>「アカの紹介がなければダメ」と、縁故採用に切り替えた。末期である。
>朝日新聞も同様で、アカのDNAを育てるために「シノドス」というグ
>ループを支援している。溺れる犬を叩くべし。(2013/09/28)
>
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━
>社会人としての実力を育む
>━━━━━━━━━━━━
>
>
> 寺本 孝一
>
>真に社会に生きる力を育む学校とはいかなるものか。先日、中日新聞の
>「みんなの本」欄で、「きのくに子どもの村の教育」(堀真一郎著)を紹
>介していました。記事全文を転載します。
>
>ある県教育委員長(前教育長)が県議会にて、「東大・京大への合格が
>↓続きを読む↓
>http://www.melma.com/backnumber_108241_5902796/
>
>--------
>メルマガ解除やバックナンバーは↓
> http://melma.com/backnumber_108241/
>
-----------------
sent from W-ZERO3
解除↓
00552428u@merumo.ne.jp
お小遣いサイト その�
ハッピーマイル
http://happymile.net/touroku.php?i=10247853
その�
トリプルポイント
http://triplepoint.jp/index.php?i=10276868
[メルモPR]
メルモでメルマガ発行しよう!
http://merumo.ne.jp/
バックナンバー
http://bn.merumo.ne.jp/list/00552428
配信元:メルモ byGMO
http://merumo.ne.jp/
スマートフォンの方はこちらから登録端末変更をしてください。
http://cgi.merumo.ne.jp/reader/subsc_change.do
0 件のコメント:
コメントを投稿