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>リグミの「新聞1面トップ記事」&「今日は何の日?」
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>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013.01.04 ━━━━━
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>皆さん、こんにちは。
>リグミ事務局の梅本です。
>
>まぐまぐでのメルマガ第181号です。
>どうぞよろしくお願いいたします。
>
>
>2013年の最初の『まじめな雑談』が更新されました!
>ちょっと長い記事ですが、お時間のあるときに、
>さっと目を通して戴ければ幸いです。
>
>まじめな雑談 【衆院選後の日本はどこへ?】
>http://bit.ly/VASs2E
>
>
>リグミ・SNSでは、さまざまなテーマについて「まじめな雑談」をしています。
>ぜひ、ご参加ください。
>http://lgmi.jp/ad01/
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>━━◆ メルマガ・メニュー ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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>◆新聞1面トップ記事
>
>◆今日は何の日?
>
>◆編集後記
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>━━◆ 新聞1面トップ記事 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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>◇讀賣新聞◇
>
>【記事要約】 「コンビナート耐震強化」
>
>政府は、コンビナートの防災強化に乗り出す。将来の大地震に備え、液状化対策や
>津波対策を講じる。
>
>コンビナートは、関連する産業が集積している工業地帯を意味する。石油、鉄鋼、
>化学、ガス、電力コンビナートが多い。全国に85ヵ所あり、いずれも臨海部に立地
>する。ほとんどが1950〜60年代に埋め立て造成されており、老朽化が目立つ。
>
>第1段階として、首都直下地震が想定される東京湾、南海トラフ地震での被災が予想
>される大阪湾、伊勢湾のコンビナート約40ヵ所を重点調査する。調査費用は、1ヵ所
>あたり約2億円想定。政府が一定額補助する方針だ。
>
>
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>◇朝日新聞◇
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>【記事要約】 「手抜き除染、横行」
>
>東京電力福島第1原発の除染作業で、「手抜き除染」が横行している。除去した土や
>枝葉や洗浄に使った水の一部を、現場周辺の川などに捨てていた。朝日新聞の取材で
>判明。
>
>環境省が元請けと契約した作業ルールに違反する汚染物の投棄は、ゼネコンや下請け
>会社からの指示で行った、との証言を作業員約20人から得た。「作業ルール通り
>やればとても終わらない」という声も上がった。
>
>環境省は、「事実なら重大な問題だ」とし、契約違反と見てゼネコン各社から事情を
>聴く方針だ。汚染廃棄物の扱いを定めた特別措置法に違反する可能性がある。
>
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>
>◇毎日新聞◇
>
>【記事要約】 「手足被ばく測定せず」
>
>東京電力福島第1原発事故後の作業で、足元のがれきなどが高線量であったにも
>かかわらず、胸部に付けるAPD(警報付線量計)だけで放射線測定をしていた。
>元東電社員らの証言で判明。
>
>「末端部被ばく」(胴体より手足が多くの放射線量を受けること)や「不均等被ばく」
>(胴体のうち基本部位の胸部より頭部や腹部が多くの放射線量を受けること)では、
>胸部とは別の線量計装着が法令で定められている。
>
>東電側は、「当初はベータ線よりガンマ線が高く、胸部のAPDで全身の線量管理を
>できていた」とする。しかし安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)は、
>「当初から相当量のベータ線も浴びたはずで、末端部や不均等被ばくは測れない」と
>指摘。「がん発生時に作業との因果関係が証明できず労働者を救済できない」と警告
>する。
>
>
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>
>◇日経新聞◇
>
>【記事要約】 「自衛隊と米軍、協力拡大」
>
>日米両政府は、同盟強化の具体策として、米軍と自衛隊の協力拡大での合意を目指
>している。自衛隊の海外派遣を随時可能にする。
>
>オバマ大統領は、太平洋地域重視を打ち出しており、日本に応分の負担を求めてる。
>安倍首相も「日米同盟の再構築」を掲げており、自衛隊の役割拡大による国際貢献を
>主張している。
>
>今月から見直しを開始する日米防衛協力のための指針で、自衛隊の役割を再定義する。
>政府はその後、根拠となる恒久法の整備に着手する。
>
>
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>
>◇東京新聞◇
>
>【記事要約】 「隣国の溝、顕著に 〜日韓共同世論調査」
>
>東京新聞と韓国・ソウル新聞は、日韓の国民意識を比較する共同世論調査を実施した。
>竹島問題の解決策について、日韓で大きなずれが見られた。
>
>竹島問題の解決策についての回答は、以下の通り。▽「日本が譲歩すべき」=日本2.5%、
>韓国77.1%、▽「韓国が譲歩すべき」=日本7.2%、韓国0.8%、▽「双方が妥協し共同統治」
>=日本37.4%、韓国11.0%、▽「国際司法裁判所で決着」=日本47.0%、韓国11.1%─。
>
>日韓関係について、2005年調査と今回調査の比較は、以下の通り。▽「日韓関係は
>良くなった」=日本2005年51.2%⇒今回14.6%、韓国2005年44.1%⇒今回8.7%、▽「日韓
>関係は悪くなった」=日本2005年20.6%⇒今回68.7%、韓国2005年15.7%⇒今回74.3%─。
>
>
>▼過去のアーカイブはこちら
>http://lgmi.jp/detail.php?id=64
>
>━━◆ 今日は何の日? ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>1月4日(金) 先負 旧暦11月23日 月齢21.8
>
>1年前の出来事
>●大発会は、日経平均終値前年末の12月30日終値を104円76銭(1.24%)上回る8560円
>11銭、12月12日(8653円82銭)以来約3週間ぶりの高値水準
>●原爆慰霊碑に金色の塗料がかけられる被害
>
>◆ご用始め、大発会
>年末年始の休みが明けて、最初の事務を執るご用始め。大発会は証券取引所における
>新年最初の立会
>
>◆青酸入りコーラ無差別殺人事件(1977)(昭和52年)
>東京や大阪で青酸ソーダ入りのコカ・コーラを飲んだ会社員らが死亡した事件。事件
>は迷宮入り
>
>◆ミャンマー(ビルマ)が独立(1948)(昭和23年)
>この日、ビルマ(ミャンマー)はインドやパキスタン、スリランカ(当時の国名は
>セイロン)などといっしょに「イギリス領インド」に組み入れられていたイギリスの
>支配体系からの独立した。ビルマという呼称は、植民地時代から使われ国際的に定着
>していたが、ミャンマーは現地で以前から使われていた呼称。1989年に軍事政権は、
>国名の英語表記を「ユニオン・オブ・ビルマ」から「ユニオン・オブ・ミャンマー」
>に変更している
>
>◆アイザック・ニュートンの誕生日(1643)(寛永20年)
>イギリスの数学者、自然哲学者
>『人との間には壁よりも架け橋をかけろ』
>『新しい集団に入ったら、その集団の気風をよく見きわめて、自分をそれに合わせる』
>『私たちの人生は私たちの「思考」でつくられている』
>
>◆ヤーコプ・グリム(78)の誕生日(1785)(天明5年)
>言語学者、作家。弟ヴィルヘルムと書いたグリム童話の編集者
>『幸福は神とともにあること、それにいたる力は魂の響きなる勇気』
>
>◆T.S.エリオット(76)の命日(1965)(昭和40年)
>イギリスの詩人。代表作は「荒地」「寺院の殺人」「詩と劇など
>『我々は探求をやめてはならない。そして、我々のすべての探求は、最終的にはじめ
>にいた場所に戻り、その場所をはじめて確認することである』
>『リスクを承知で先に行くものだけが、自分がどこまで行けるのかを知ることができる』
>
>▼過去のアーカイブはこちら
>http://lgmi.jp/detail.php?id=65
>
>━━◆ 編集後記 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>◆独自取材の記事
>
>本日の新聞1面トップは、朝日と毎日が東京電力福島第原発事故に関連する記事です。
>朝日は、「手抜き除染」が横行しているとする記事。毎日は、「原発作業員の被曝計
>が胸部測定のみだったのは不適切」、とする記事です。
>
>いずれも独自の調査報道です。原発事故後、日本のマスコミは、政府・東電の発表を
>一方的に流すだけの姿勢に終始し、後に「官制報道」と厳しく批判されました。その
>中で、東京新聞は、独自の原発の調査報道を粘り強く続けてきました。最近は、朝日
>と毎日も、独自の切り込みをするようになってきました。
>
>◆ソーシャルメディアとの連動
>
>また、取材アプローチにも新しい試みが見られます。朝日は、ネット環境との連携に
>も意欲的に取り組み始めており、デジタル版でも、汚染物を川に流す「手抜き除染」
>様子などを動画で配信しています。同紙の「ビリオメディア」というシリーズ企画で
>は、10億人がつながるソーシャルメディアの実態を、記者が取材するプロセスを共有
>する形で記事にしています。
>
>沖縄基地問題について、沖縄に行きツイッターでつぶやきながら歩き、現地で
>リツイートした人を取材。あるいは、日韓、日中問題についてつぶやき、ネットの
>翻訳機能を介して、韓国や中国の人とリツイートし合ったりしています。こうした
>試みが、新聞をどう変えていくか、注目したいと思います。
>
>◆官制報道
>
>一方、本日の読売は「コンビナートの耐震強化」を目指す経産省の方針、日経は
>「日米同盟強化」を進める政府の方針の記事です。いずれも「官制報道」の枠組みに
>入るものです。いずれの報道も、政府・省庁が何を考えているか知る機会となり、
>情報の価値はあります。
>
>ただ、それが「公式」で「正しいもの」というニュアンスが生まれることが問題です。
>新聞は政府広報誌ではないので、批判の視点、独自の解説、異なった「ビュー」の
>紹介、国民の声を都度反映させる工夫(ソーシャルメディアの活用も一案)などが
>必要であると思います。
>
>◆欧米メディアとの「違い」
>
>自民党の河野太郎・衆院議員と元日経新聞編集委員の牧野洋氏の共著『共謀者たち』
>(講談社)の中に、興味深い指摘が出てきます。首相官邸前の脱原発デモについて、
>日本の新聞がなぜ当初無視し、その後も熱心には報道してこなかったか。
>「記者クラブ」に詰めて、政府の方針を報道することが主たる仕事になっているから
>です。
>
>海外メディアと日本の新聞の「違い」が鮮明になるのが、サミットの報道だそうです。
>ワシントン・ポスト、ニューヨークタイムズなどは、サミットに抗議するデモの動き
>を1面トップに大きく掲載します。その同じサミット記事を、日本の新聞は政府要人が
>映るプレスリリース写真と共に、権力の発表内容を掲載。デモのことは殆ど触れません。
>
>◆中央省庁HP更新情報
>
>リグミ・ポータルには、「中央省庁HP更新情報チェック」というメニューがあります。
>官庁は、合計で毎日平均300位の更新情報を発信しています。リグミではそれらの
>中から、キュレーション感覚で1記事をピックアップし、簡単に内容を紹介し、リンク
>を貼っています。情報提供が目的なので、「解説」や異なった「ビュー」は加えて
>いません。
>
>新聞記事はすべて、独自の取材や調査に基づくものと読者はなんとなく想定して読み
>ます。でも実際は、「官制報道」が一定の割合を占めています。新聞は、リグミと
>違って、もっと組織的に、政府や中央省庁が発信する情報をピックアップしている
>とも言えます。取材はしていますが、報道内容は基本的に「中央省庁HP更新情報」の
>焼き直しです。
>
>◆新聞記事に「スタンプ」を押す
>
>新聞は、さまざまな取材方法や情報源を基にした記事が、すべて「一色」で刷られ
>ます。それを「色分け」する試みも必要になってきています。たとえば記事ごとに、
>「政府広報」「企業広報」「通信社の配信」「他紙の記事の焼き直し」「海外メディア
>の翻訳」「独自調査記事」「シリーズ企画」と言ったスタンプを押すのも一案です。
>
>また、記者をもっと魅力あるストーリーテラーに育て上げる必要もあります。その
>一環として、記者の写真と署名入りの記事を増やすと良いと思います。その上で、
>記者の人気投票をやるのも面白いでしょう。「日本レコード大賞」や「直木賞」の
>ように、「日本新聞記事大賞」(仮称)を目指す記者が出てくれば、新聞の
>イノベーションが進むのではないでしょうか。新春の提案です。
>
>(文責:梅本龍夫)
>
>ご意見・ご感想をお寄せください。
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