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vol.142 2015/06/23 月2回配信 www.courrier.jp
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「クーリエ・ジャポン」8月号、あさって発売！
■ from the Editorial Room（編集部リレーコラム） ━━━━━━━━━━━
こんにちは、編集部の青木です。
あさって発売の8月号では、「『成長できる』『幸せになれる』21世紀の『ホワイト企業』」と題した総力特集を組みました。テーマは、「成長する場を与える会社」「自由と責任を与える会社」「起業家を輩出する会社」「社員を幸福にする会社」です。 トヨタや三井物産、マッキンゼーのような一流企業や、日本上陸目前のネットフリックスなど新しい企業から、「人を惹きつける会社」は何が違うのか、その秘密を探っていきます。
この特集のため、私は米国カリフォルニア州にあるアウトドア衣料メーカー「パタゴニア」の本社を訪ねました。オフィスは緑に囲まれたログハウスのような雰囲気で、なんだか時間の流れもゆったり。インタビューした従業員も、「ここで働けて幸せです」とみんな口を揃えていました。何か辞めたくなるような理由はないのかと尋ねても、「仕事では大変なこともあるけれど、満足度のほうが上回っているから、ここで働き続けられる」との答えでした。
印象に残ったのは、人事担当ディレクターが言っていた、「福利厚生だからといって、会社が何でもやみくもに従業員に与えれば良いわけではない」ということです。彼女は、従業員が何に満足するかを徹底的に考え、日常生活に落とし込めるものを選び抜いて提供しているそう。
ちなみにパタゴニアには、オーガニック食品中心の社員食堂やエクササイズルーム、バレーボールコートまでありました。しかし、締める所は締める——そんな厳しい一面もあります。というのも、社内託児所は、なんと子供の迎えが1分遅れるごとに課金されるシステムになっているとのこと。でもこれも、お互いの時間を大切にし、集中して働いてもらうための工夫なのかもしれません。
取材も無事終わり、帰国前につかの間の現実逃避を……ということで、午前10時に巨大なハンバーガーセットをほおばって、現地を後にしました。体にとっては完全にブラックですが、今回の取材テーマ「満足」と「幸せ」は最高に感じられたからまあ良し。あとは自分に厳しくできるかどうか……。
クーリエ・ジャポン8月号、ぜひ皆さんにとっての「ホワイト企業」のヒントを得ていただければと思います。
→次号は6月25日（木）発売です。
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■ Next Issue ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●「成長できる」「幸せになれる」21世紀の「ホワイト企業」
高い給料や世間体の良さなんかより、今の時代に重視されるのは「自分らしく働けること」。
●科学では説明できない世界の"超常現象"
各国のメディアが報じたさまざまな「不思議な現象」に関するレポートは、世界がまだまだ人間の知恵で解明できない「謎」に満ちていることを教えてくれる。
■ Only for Your Eyes ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌に載っていない最新ニュースをお届け！
●ドイツ フランスへの諜報活動が発覚！
2013年、NSA（米国家安全保障局）によるドイツへの諜報活動が露見したとき、「許されない裏切り行為」だと独メルケル首相は怒りを露わにした。だが、今度はドイツがNSAに協力して、フランスのスパイをしていた事実が発覚した。諜報活動の対象になっていたのは、フランスの大統領府や外務省、企業、欧州加盟国などだ。ドイツ連邦情報局（BND）は、この活動のためにドイツテレコムと協力し、フランステレコム（現オランジュ）のネットワークを検閲。収集した情報をNSAに流していた。両国のテレコムグループは、長年、技術協力関係にあり、2004年に始まったこの諜報活動はつい最近まで続いていたとされる。
△ル・モンド（フランス）より
http://abonnes.lemonde.fr/europe/article/2015/06/05/deutsche-telekom-a-espionne-la-france-pour-le-compte-de-la-nsa_4648039_3214.html
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●ペルー 天然ガス開発のせいでアマゾンの先住民が大量死!?
ペルーでは、現在、大規模な天然ガス開発プロジェクト「カミセア」が、アルゼンチン企業の主導のもと進められている。この開発プロジェクトを完遂すれば、ペルー政府は莫大な利益を得るようになるが、開発地区の一部がアマゾン先住民の保護地であることから、彼らを支援するNGOや専門家たちがこれに抗議している。というのも、今まで外の世界と接触したことのない先住民たちは、インフルエンザを始めとする感染症に免疫がない。そのため、ガス開発の職員らと接近すると、感染症が蔓延し、最悪の場合、先住民たちの大量死を引き起こす可能性があるというのだ。だが政府は、今のところ特に対応策を講じる姿勢を見せていない。
△リベラシオン（フランス）より
http://www.liberation.fr/terre/2015/05/21/perou-y-a-du-gaz-dans-la-reserve_1314120
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●東南アジア 中国の脅威が増し、軍拡が進む
中国が南シナ海に勢力を拡大するのに伴い、東南アジア諸国の防衛予算が急増している。直近の2年間をとっても、フィリピンは潜水艦を3隻、マレーシアとインドネシアはロシアの戦闘機SU-30を購入。シンガポールの防衛予算は国家予算の約20％を占め、東南アジア全域の防衛予算も2013年には331億ユーロ（4兆6340億円）に膨れ上がった。また、シンガポールでは、国内の軍事産業も成長の兆しを見せていて、国内最大手の「エスティー・エンジニアリング」の2013年の売り上げは、18.4億ユーロに上った。こうした国内の軍事産業を育成する姿勢は、ほかの東南アジア諸国にも見られる。軍事予算を国内の技術開発に費やすことで、欧米の軍事会社への依存を低下させ、自国の産業を確立させようとしているのだ。
△サウスイースト・アジア・グローブ（カンボジア）より
http://sea-globe.com/arms-trade-defence-southeast-asia-david-hutt/
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●中東・北アフリカ "喫煙"ブームが到来中！
欧米のトレンドとは逆に、中東と北アフリカではいま、喫煙者が急激に増加している。世界的なタバコ製造販売企業、英「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」は、2012年、中東地域で274億本のタバコを販売したという。喫煙者の数が増えている理由は、若年層の人口が多いこと、平均収入が上がっていることだ。今年の3月にアブダビで開催された「タバコと喫煙に関する世界会議」では、専門家がこの状況に警鐘を鳴らし、若年層にターゲットを絞ったタバコ産業のマーケティング方法を批判した。エジプトやモロッコでは、子供のころから喫煙の習慣を始めるケースが多く、特に貧しい地域でその傾向が強い。喫煙が原因で起こる疾病での死亡率も高まっていて、ヨルダンでは14％、エジプトでは15％に達している。
△ユア・ミドル・イースト（スウェーデン）より
http://www.yourmiddleeast.com/culture/how-tobacco-companies-are-aggressively-pushing-into-the-middle-east_31454
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