Fw: 私の「身辺雑記」（14）from「ガツンと一発」

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>平成25年（'13）7月30日 第1874号
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>私の「身辺雑記」（14）
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>平井修一
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>■7月28日（日）。夕べは雨が降って今朝は涼しいが、強烈な日差しで今日も暑くなりそうだ。大嫌いな瀬戸内寂聴、および消息が気になるキューバについて参考になる本はないかと久しぶりに書店を覗いたが、寂聴については著書しかないし、キューバについては観光ガイドブックはあるものの「政治、経済の今」を伝える本は全くなかった。
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>「キューバ革命の指導者は非常に若い。閣僚の平均年齢は33歳である。カストロらが実際にやっていることは、世界中の若い人たちが夢み、かつ、したいと願っていることなのだ」（ヒューバーマン「キューバ　一つの革命の解剖」）
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>まるで明治維新のようだ。1868年、明治元年の時、最年長の岩倉具視は43歳、続いて西郷隆盛40歳、大久保利通38歳、木戸孝允35歳、伊藤博文に至っては27歳だった。キューバ革命の1959年、カストロは33歳、弟のラウルは28歳、同志のチェ・ゲバラは31歳だった。日本であれキューバであれ若者は「坂の上の雲」を目指したのだ。
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>それから半世紀、キューバは忘れられた国になった。あれほどもてはやされながら、今ではほとんど誰も関心を持たない、学者が研究してもニーズがない、研究成果を本にしようと思っても出版社が相手になってくれない、だから書店に行っても何もないのである。自分で地道に最新データを集めるしかない。
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>オスカー・ワイルドは「話の種になるより悪いことがある。話の種にもならないことだ」と書いたが、キューバはいつまで眠っているのだろうか。老いて起き上がる気持ちもないようだが・・・
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>■7月29日（月）。雨。小雨のうちに散歩した。社団法人スコーレ家庭教育振興協会については先日に記したが、その機関紙に料理の紹介があった。ところが奇妙な記事なのである。
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>＜アスパラは斜め薄切りにして塩ゆでにします。そうすることで表面積が広くなり、ざく切りするよりも農薬を除去できます。野菜は下ごしらえの段階で厚めに皮をむくなど「除毒」を意識しましょう。「水」も重要です。還元水を推奨しています。お米も還元水に近い水で研げばある程度農薬を洗い流してくれます。このように料理の仕方で除毒ができるのです＞
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>「きれい好き」程度ならいいが、度が過ぎて病的になるとずいぶん生きづらいのではないかと思ってしまう。人間の体には80兆もの雑菌があり、空気も化学物質がいっぱいある。「除毒」していたら無菌室で暮らすしかない。薬だって本来は毒物で、悪い影響がない範囲で使っているのだから「除毒」していたら薬もダメということになる。これを真面目な顔をして説いているのは異常であり、何か裏があるのだろう。
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>執筆しているのは健康料理研究家・日本食医食協会代表理事の神崎夢風（むふう）という女性である。宝塚か講談師のような名前でいささか怪しい印象だ。サイトによると協会の理念は——
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>＜1.「食」を変えるだけで、健康という結果を出す食教育です。2.万病の元・老化の原因である活性酸素を除去します。3.家庭にいながら誰でも簡単に体質改善ができます＞
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>この神崎夢風は平成23年5月15日、講演会でこう語っている。
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>「現代社会は、水道水の塩素をはじめとして、紫外線、農薬、医薬品、汚染された空気によって体内で活性酸素を大量に発生するため、現代人の生活習慣病の90％がその活性酸素が原因で発病している。活性酸素は体を錆びさせる元凶である。細胞や組織を傷つけられ、血液もドロドロとなり老化を促進し、死を早めてしまう。
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>病気体質の要因は、たばことストレス、そして食品添加物や農薬などの化学物質の3つの原因で起きる。単にストレスといってもストレスによる溜息などは、1回吐くだけで10兆個の活性酸素を生み出している。現代社会の生活の中では、知らず知らず行動をしていて活性酸素をいっぱい生み出している」
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>不安を煽ってから処方を授け、相談料、祈祷料、物品代金などを巻き上げるのは詐欺師の常套手段だが、この協会のサイトには「スコーレ家庭教育振興協会 A.Uさん」の体験談が載っており、その筋書き通りだ。
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>＜昨年六月、私の母は子宮癌の手術を受けました。退院して一カ月後の検査で、主治医から「抗癌剤治療を始めます」と告げられました。母の癌は癌肉腫という種類であり、大変転移しやすいとわかったからです。
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>そこで、「私が今すべきこと」について（スコーレの）永池会長にカウンセリングをしていただきました。会長は「癌は血液の質によってなる病気であること。血液の質を変えるには、食事を変えること。食医食の神崎先生のところで勉強するといい」とご指導くださいました。
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>私はすぐに神崎先生に連絡させていただき、学習することになったのです。専門医の診察から一週間後、母と二人で検査結果を聞きに行きました。すると、首のリンパ節と肝臓の影は、幼い頃の炎症の痕であり、問題ないことがわかりました。腫れていた腎臓も、もとの大きさに戻り、担当の先生から「他の科で、何か治療を受けたのですか」と聞かれるほど良くなっていたのです。
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>この結果は、会長のご指導を信じて、右往左往することなく、食医食の実践に集中したことで得ることができました。改めて会長のご指導の素晴らしさを実感いたしました＞
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>スコーレと日本食医食協会はグルなのだろう。すっかり洗脳されているA.Uさんはスコーレでしゃぶられ、日本食医食協会でもしゃぶられたということではないか。疑うことを知らないと何回も騙されるのはよくあることで、つける薬はない。(2013/07/29)
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