住民票ガイド

2013年7月29日月曜日

Fw: 頂門の一針3021号  2013・7・29(月)

>□■■□──────────────────────────□■■□
>  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針 3021号
>□■■□━━━───────────────────────□■■□
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>           2013(平成25)年7月29日(月)
>
>
>
> 再編、カギは民主分裂?:坂井広志
>
> 「海兵隊・敵基地」で社説が割れる:杉浦正章
>
> 虫が良すぎる韓国!:加藤達也
>
> 「私の"上野駅"」三題:古澤 襄
>
> 私の「身辺雑記」(13):平井修一
>
> A面あってのB面:渡部亮次郎
>
>  話 の 福 袋
>         反     響
>                    身 辺 雑 記
>
>
>□■■□ ──────────────────────────□■■□
>第3021号
> 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
>             
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> 
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>━━━━━━━━━━━
>再編、カギは民主分裂?
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>       坂井 広志
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>【野党戦線異状アリ】民維み、代表続投で増す厳しさ
>
>参院選で自民党の独り勝ちを許した民主党、日本維新の会、みんなの党で
>は、責任問題が曖昧なままそれぞれのトップの続投が決まった。
>
>選挙で野党共闘を実現できなかった各トップがそのまま居座ることで野党
>再編への道のりが険しさを増したのは事実。しかし、一定規模を持つ最大
>野党の民主党が分裂すれば話は別で、同党の行方が注目される。
>
>世論がネットで形成される時代を迎えたのは、民主党も同じ。「海江田
>(万里代表)降ろし」ともいえる代表選実施論は若手議員がツイッターで
>つぶやき始めたのがきっかけとなり、26日の両院議員総会で火を噴いた。
>
>そのツイッターで細野豪志前幹事長は28日、「今日は地元活動。原点に
>返って地元活動もやろう」とつぶやいた。「原点回帰」を訴えた書き込み
>ではあるが、「地元活動も」という表現に象徴されるように、中央政界で
>再編を狙う思いは衰えていない。
>
>党国民運動委員長の辞意を執行部に伝えた長島昭久元防衛副大臣は27日
>にフェイスブックに「腹はくくってます!」と意味深長な書き込みをした。
>
>海江田氏の続投は両院総会で了承されたが、党内は一枚岩ではなく、若手
>や非労組系を中心とした「代表選実施を求める再編論者」と、労組系を中
>心とした「代表選阻止を狙う再編反対派」に二分されている。
>党内に再編にはやる議員が相次いでいるのは、早期に再編に動けば主導権
>が握れる可能性が高いからだ。
>
>再編志向の橋下徹・日本維新の会共同代表(大阪市長)は「大阪都構想」
>実現に向け、9月の堺市長選に全力投球する構え。同党の松井一郎幹事長
>(大阪府知事)は国会運営について「主体は国会議員団でお願いする」と
>明言しており、当面は野党再編にまで手を回さない方針だ。
>
>みんなの党は再編に慎重な渡辺喜美代表と積極的な江田憲司幹事長の対立
>が続く不安定な状況にあるが、仮に分裂しても政党の規模からしてインパ
>クトは大きいとはいえない。
>
>細野氏は周囲に「俺は民主党しか知らない」と漏らし、ささやかれる離党
>説を打ち消すのに躍起となっている。だが、いずれにしても再編の場合は
>分裂は避けられそうもない。その「痛み」を乗り越えることができるかど
>うか−。民主党議員には今、その覚悟が問われてもいる。
>産経ニュース 2013.7.29 00:03
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━━━
>「海兵隊・敵基地」で社説が割れる
>━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
>           杉浦 正章
>
>古色蒼然たる朝日の「専守防衛」固執
> 
>防衛大綱中間報告が唱えた「海兵隊機能の強化」と「敵基地攻撃能力保
>持」をめぐり新聞の論調が割れた。読売、産経、日経が推進論なのに対し
>て朝日は真っ向から反対、毎日は反対に近い慎重論だ。
>
>言うまでもなく大綱中間報告は尖閣諸島奪取を目指す中国と、北朝鮮の核
>ミサイル開発を強く意識したものとなっており、年末の大綱閣議決定への
>先駆となるものである。新聞論調は我が国周辺への状況認識の差が強く反
>映されているが、反対論急先鋒の朝日の社説はもっぱらよりどころを「国
>是としての専守防衛」に置いている。
>
>もはや「専守防衛」で対処しきれない事態を無視し、冷戦時代の国防思想
>を盾に反対するしかないのだ。時代の状況を見て見ぬ振りをする時代錯誤
>が背景にある。
>
>中間報告は(1)自衛隊の海兵隊機能の強化(2)弾道ミサイルへの総合
>的対応能力の充実(3)高高度滞空型無人機の導入を掲げている。ミサイ
>ルへの総合的対応能力が、間接的表現ながら敵基地攻撃能力の保持を指す
>ことはあきらかだ。
>
>これに対してまず推進論をみると、その内容は一致して緊迫感を増す極東
>情勢への対応が不可欠であるとの観点から論じられている。読売は28日付
>の社説で「いずれも重要な課題であり着実に実施することが大切」と論じ
>ている。これに先立つ6月25日の社説で「海兵隊的機能を自衛隊に持たせ
>ることが急務」と主張している。
>
>産経は中間報告を「評価したい」ともろ手を挙げて賛成、敵基地攻撃能力
>保有についても大綱での明記を求めている。日経は「いくら自衛隊の能力
>を高めても、その内容が安全保障情勢の変化に合っていなければ、宝の持
>ち腐れになりかねない」として専守防衛では国防が成り立たないことを指
>摘。「現実に見合った路線」と評価している。
>
>これに対して朝日は中国の新聞の社説かと見間違うような論調を展開して
>いる。まず海兵隊機能について「海兵隊と言えば、世界を飛び回り、上陸
>作戦にあたる米軍を思い起こさせる。その表現ぶりには懸念がぬぐえな
>い」とまるで自衛隊が米海兵隊と同様に世界中で参戦するかのような書
>きっぷりである。
>
>読んだ読者が「反対」に回るような巧みな「世論誘導」を仕掛けている。
>その最大の間違いは海兵隊は中国が「陸戦隊」と呼ぶように名前こそ違う
>が、各国が保有している軍隊組織だ。
>
>イギリス、オランダ、イタリアなど西欧諸国はもちろんベトナム、イスラ
>エル、レバノンに至るまで保有しているのだ。韓国、台湾などの海兵隊は
>米海兵隊を模範としている。従って朝日は現実をあえて無視しているか勉
>強不足なのであろう。
>
>社説はさらに続けて「高い攻撃力をもつ海兵隊と自衛隊は根本的に違う。
>日本には、戦後一貫して維持してきた専守防衛という原則があるからだ。
>米軍に類した活動に踏み出すかのような誤った対外メッセージを発しては
>ならない」と全面否定している。
>
>一方「敵基地攻撃能力」を備えることについて、「そんな能力の保持に周
>辺国が疑念の目を向けることは避けられない」とやはり否定している。
>
>これを見れば明らかなように、社説は冷戦時代から対野党対策もあって日
>本が後生大事に守ってきた「専守防衛」の思想に固執している。しかしこ
>れは誤りだ。米ソ対決の時代に想定された戦争に日本の出る幕はない。対
>ソ戦には米国を側面から支援するしかなかったのだ。
>
>だから米国は「矛(ほこ)」日本は「盾(たて)」の思想が成り立ったの
>だ。翻って極東の現状を見れば、相手の一撃を甘受する「専守防衛」など
>と甘いことを言っていられないのが現状だ。
>
>北朝鮮は日本の都市の名前を列挙して核ミサイルを撃ち込むと恫喝してお
>り、気違いに刃物でいつ発作を起こすか分からないのだ。いったんミサイ
>ルが発射されれば10分間で東京に到達する。核搭載可能な中距離ミサイ
>ル・ノドンは300基が配備を完了している。これでも敵基地を攻撃する
>能力を保持するなと言うのだろうか。
>
>もう3度目の核兵器の洗礼は何が何でも防がねばならない。たとえ危機的
>状況下において先制攻撃をしてもだ。
>
>中国も公船が尖閣諸島の領海を侵犯し、艦船が日本を一周して挑発し、航
>空機へのスクランブルが多発している。隙あらば、尖閣奪取の機会をうか
>がっているとしか思えない状況が続いている。これに備えることが朝日の
>言うように「周辺国が疑念の目を向ける」のだろうか。
>
>自分の軍拡をさておいてである。悠長かつ意図的な机上の空論を展開して
>いるとしか思えない。逆に周辺国の軍拡と挑発に日本が「疑念の目」を向
>けて、防御の姿勢を取ることがそれほど朝日はいら立ち、憎いのだろうか。
>
>防衛力増強の最重要ポイントがその行使ではなく、敵に戦争を思いとどま
>らせる抑止にあることは言うまでもない。弱い脇腹を好戦的な国々にさら
>し続けることを奨励するまるで見当外れの社説をなぜ展開しなければなら
>ないのだろうか。
>
>要するに朝日は失礼ながら「馬鹿の一つ覚え」なのであろう。「専守防
>衛」という仏壇の奥に眠っていた経典を、今どき引きだして読み上げて
>も、一触即発の極東情勢に対応できるはずがないではないか。反対するな
>ら新たに理論武装して出直すべきであろう。
>
>  (政治評論家)<2013年07月29日>
>
>
>
>━━━━━━━━━
>虫が良すぎる韓国!
>━━━━━━━━━
>
>
>   加藤 達也
>
>戦時徴用で日本企業に賠償支払命令 一方で投資呼びかけ
>
>日本統治時代の韓国で労働者を戦時徴用した日本企業に対する賠償支払い
>を命じた裁判が、日韓の政府や経済界に波紋を広げている。判決は日本企
>業の在韓資産に対する差し押さえの仮執行を認めており、原告側は判決確
>定前にも強制執行で日本企業の在韓資産を差し押さえることができる。
>
>万が一、強制執行されれば、日本企業の韓国に対する投資リスクの認識が
>高まることは必至で、韓国から投資引き上げが続出する可能性もある。韓
>国の「正しい歴史認識」の押しつけが日韓経済に本格的に影を落とすこと
>になる。
>
>判決は今月10日、朝鮮半島の日本統治時代、当時の日本製鉄に戦時徴用さ
>れた元労働者が新日鉄住金(旧・日本製鉄)を相手取り個人補償を求めた
>訴訟の差し戻し控訴審で、ソウル高裁が示した。新日鉄住金に対し、原告
>4人にそれぞれ1億ウォンずつの賠償金支払いを命じている。
>
>新日鉄住金の場合、韓国最大の製鉄会社でかつて技術移転して創業を支援
>したポスコ(旧・浦項総合製鉄)の株式や、取引で発生した債権などの在
>韓資産があるとされている。
>
>強制執行で資産差し押さえを主張する勢力もある
>
>新日鉄住金側は「国家間の正式な合意である1965年の日韓請求権協定を否
>定する不当判決で誠に遺憾だ」として韓国最高裁への上告の意思を示し、
>賠償支払いには応じない考えだ。
>
>しかし、判決は資産の差し押さえの仮執行を認めている。弁護士らは、
>「強硬手段は最後の手。速やかに日韓の政府とポスコ、新日鉄住金などで
>財団(基金)を作り、解決すべきだ」と当面、和解の道を探る意向を示し
>ているが、韓国の元労働者の訴訟支援者やメディアには強制執行で資産差
>し押さえを主張する勢力もある。
>
>ただ、新日鉄住金の主張の通り、問題は1965年の日韓請求権協定で「完
>全、かつ最終的に」解決しており、補償請求は自国内で解決するというの
>が、国際ルールに則った考え方だ。
>
>日本政府は「現地の大使館や被告とされた企業と緊密に連絡をとり、資産
>の保全に万全を期する」(外交筋)としているが、差し押さえを認めた今
>回の判決の波紋は広がる一方だ。
>
>韓国側の訴訟支援団体のひとつである「太平洋戦争被害者補償推進協議
>会」によると、日本製鉄に「強制動員」された労働者の数は名簿上3900人
>に上るという。この団体によると、元労働者のうち約180人に提訴の意思
>を確認しているといい、今回の判決を受け、今後、訴訟の動きが活発化す
>る可能性が高い。
>
>約200社の日本企業を「戦犯企業」としてリストアップ
>
>新日鉄住金のほか、三菱重工業や産業機械メーカーの不二越鋼材工業など
>5社も同様の訴訟が起こされており、「これらの判決にも影響することは
>間違いない」(韓国の弁護士)。
>
>さらに、韓国では国会議員や支援団体が、第2次大戦当時まで韓国と関係
>が深かった三菱、三井、住友など旧財閥系をはじめとした約200社の日本
>企業を「戦犯企業」としてリストアップ。名指しで攻撃しており、こうし
>た企業の中からも、今後次々と訴えられる企業が出てくることが想定され
>る。今回の判決はその意味で対日企業賠償請求訴訟の"パンドラの箱"とい
>える。
>
>だが、ここにきて韓国の対日姿勢のちぐはぐぶりも相次いで露呈している。
>
>日本に対する積極投資を呼びかけているのだ。
>
>韓国の聯合ニュースによると、判決から1週間後の7月17日、韓国の尹相
>直・通商産業資源相は、旧財閥系商社などを含む日系企業のトップらとの
>懇談会でこう語った。
>
>「新政府(朴槿恵政権)の経済目標達成のためには、外国人投資を通じた
>良質の雇用創出が重要だ」
>
>韓国の弱みは、外国投資頼みの経済だけではない
>
>韓国の産業通商資源省の発表によると、2013年第2四半期の韓国への海外
>直接投資は、契約ベースの前年同期比で3・3%減の46億400万ドルなっ
>た。円安に転じた日本からの投資減少が響いたと分析している。
>
>円安による投資減少に危機感を抱く韓国政府は、今年上半期、日本向けの
>投資誘致に力を入れてきた。
>
>6月には東京で出張説明会まで開催して投資を誘致。
>
>韓国の弱みは、外国投資頼みの経済だけではない。"海外進出のアキレス
>腱"といわれる、銀行のファイナンス(資金調達)能力の決定的な不足だ。
>
>現在、世界市場にダムや発電所などの大型事業を売り込む韓国の建設会社
>を、資金調達と信用面で支えているのは韓国の銀行ではなく、日本の銀行
>なのだ。
>
>韓国の金融界は業界再編によるメガバンク化とスリム化に失敗。現在、
>「世界水準からはかけ離れたレベルで、海外で事業展開する巨大企業を支
>える力はない。日本や欧米のファイナンスがなければ海外進出は大幅な軌
>道修正を余儀なくされる」と韓国の財閥系経済研究機関の幹部はホンネを
>漏らす。
>
>韓国の現在の対日姿勢は、「歴史認識」で一方的に日本を厳しく追及する
>大統領のほか、賠償金まで請求する市民がいる一方、"商売は別"とばかり
>に投資を呼びかける政府という、ムシが良すぎる状況だ。
>
>「無効だった」として、「外交政策の過ち」を批判する声も目立つ
>
>サムスン電子が堅調のいまは、日本の素材・部品メーカーが巨大投資を続
>けているが、万が一、強制執行で日本企業の在韓資産が差し押さえられる
>ようなことになれば、日本側に「韓国は法治国家ではない」との認識が広
>まり、企業は韓国への投資をハイリスクと認識するだろう。
>
>韓国政府は表向き「司法の判断」として状況を静観し、改善に積極的に動
>く姿勢をみせない。
>
>経済発展のために日韓基本条約を結び請求権協定によって韓国に5億ドル
>の外貨をもたらしたのが、当時の朴正煕大統領だ。朴大統領の日韓国交正
>常化という外交政策については、韓国ではここのところ、「無効だった」
>として、「外交政策の過ち」を批判する声も目立つ。
>
>その娘である朴槿恵大統領は「親日」批判を恐れるあまり、日韓関係の収
>拾に積極的に打って出られないという泥沼にはまっている。それどころ
>か、日本には相変わらず「正しい歴史認識」を求めるばかりだ。
>
>朴槿恵政権で外交関係を維持、外交の前面に立ち、関係を改善するべき韓
>国外務省は朴大統領の姿勢に逆らえず、かえって日本への挑発的な発言を
>強める。
>
>韓国がこの事態をどう収めるか。日本は注視している。(在ソウル)
>
>産経ニュース[追跡〜ソウル発]2013.7.21
>
>
>
>━━━━━━━━━━━
>「私の"上野駅"」三題
>━━━━━━━━━━━
>
>
>       古澤 襄
>
>■都会のドブ鼠よりも田舎の野良鼠 
>
> 海外から空路帰国する時に羽田空港や成田空港だと日本に帰ってきたと
>いう実感が、それほど迫ってこない。東京湾を行き来する船や川崎・横浜
>の工場やオイル・タンク群の風景からは、外国で思った日本に対する切な
>い様な郷愁が浮かんでこない。
>
>それが日本海から新潟空港に近づくと一気に祖国に戻ってきたという実感
>が迫ってくる。何の変哲もないシベリアの大森林の空を飛んできたから、
>新潟平野の緑豊かな田園風景が日本を感じさせるのかもしれない。「美し
>い国に帰ってきた」といつも思う。空港に着くとまずソバを食べたくな
>る。羽田空港や成田空港だとコーヒーを飲みたくなる。
>
>東京生まれ、東京育ちの私だが、戦前の東京には"お江戸"の風情が残って
>いた。今の東京には高層ビルが立ち並ぶ無機質な印象しか感じられない。
>たまに東京駅に行くと、雑踏にもまれれて疲れすら覚える。
>
>地方勤務が好きだった私は、本社帰任の辞令を貰うと喜びよりも、東京砂
>漠に戻るという鬱陶しさが先に立った。だから"お江戸"の風情が残る浅草
>に足繁く通うようになる。戦前に高見順、新田順、田宮虎彦ら文士が愛し
>た浅草だったが、戦後は違う浅草になっている。
>
>何が違うかというと田舎の風情が薄れたからなのでないか。名古屋のこと
>を東京と大阪にはさまれた"大きな田舎"と評する人がいるが、戦前の東京
>は地方人が集まってくる"大きな田舎"の風情があった。上野駅は地方人が
>上京する玄関。石川啄木が地方訛りを懐かしんで、上野駅にふらりと出掛
>けたものである。東北新幹線の改札口近くに
>
>ふるさとの訛(なまり)なつかし
>停車場の人ごみの中に
> そを聴きにゆく
>
>という文学碑が建っているが、気がつく人はあまりいない。足早に新幹線
>の改札口を通り過ぎていく。
>
>無機質で効率だけが巾をきかす東京には魅力がない。死ぬ時にはせめて東
>京から離れた土地でおおらかに最期の時を迎えたいと思って、利根川沿い
>の家を求めて十五年になる。都会のドブ鼠よりも田舎の野良鼠で終わりた
>い。地方の時代を文学的な表現をすれば、そういうことではないか。
>(2010.07.06 Tuesday name : kajikablog)
>
> ■こんな日本に誰がしたのだろう  
>
>東日本大災害が残した爪痕は、三陸沿岸の漁業者だけでなく、北上山系の
>畜産農家や奥羽山系の旅館業者にも大きな打撃を与えていた。しかし四日
>間の東北の旅でふれあった人たちの表情は、苦しさを心の底に持ちながら
>意外と明るい。
>
>昨年の東北の旅でも大災害から黙々と立ち直ろうとしている東北人の顔つ
>きが、東京などでみる"ふやけた"若い男女と違って、男は精悍な面構え、
>女は凜とした顔つきになっていた。それが一年以上も経った今日も変わら
>ない。
>
>災害は人を強くする面がある・・・考えてみれば京都の王朝文化が栄えた
>頃から東北は化外のまつろわぬ民の土地でした。その中で北の王者・安倍
>一族が独自の文化圏を作り、藤原三代の栄華を残しております。その平泉
>文化も鎌倉の頼朝勢によって滅ぼされ、明治維新でも会津の白虎隊の自刃
>の悲劇など、最後の賊軍の汚名を着せられています。
>
>東北に住む人たちにしてみれば、この土地の歴史は災害に見舞われ続け
>た"忍従の歴史"ともいえます。東北の祭りは、この土地がうんだ素晴らし
>い芸術といえるのですが、青森のねぶた、秋田の竿燈、男鹿のなまはげ、
>山形の花笠祭り、八戸のえんぶり、北上の鬼剣舞にも何か独特の鎮魂の響
>きがある。
>
>その陰影が東北の祭りの素晴らしさのバックボーンを成している。
>
>梅原猛さんは「詩の世界で東北は日本の王者。明治以降の詩人の名前をあ
>げてみたまえ。石川啄木、宮沢賢治、土井晩翠、斉藤茂吉・・・すべて東
>北人である。東北は詩人を生み、詩人を育てたのである」「詩人とはいえ
>ないが、太宰治や棟方志功も東北が生んだ詩心の持ち主だった」と言った。
>
>東京で生まれ、東京で育った私なのだが、毎年、引き寄せられるように東
>北の旅をしてきた。「来年は三人で津軽に行きましょう」と西和賀町の高
>橋定信前副町長が言ってくれた。三人とは定信さんと私、それに高橋繁前
>町長。津軽は東北の心を色濃く残す土地柄である。
>
>東北新幹線で新花巻から乗って三時間、東北の心の余韻を噛みしめて、上
>野から常磐線に乗車したのだが、まだ正午過ぎというのに"ふやけた"若い
>男が口を半開きにして寝ている。私はステッキで思い切り叩きたい衝動に
>駆られる。隣は中国人の男女なのだろう、ペチャクチャ喋りつめてうるさ
>い。腹が立って東北の心の余韻が台無しになってしまった。こんな日本に
>誰がしたのだろう。(2012.07.22 Sunday name : kajikablog)
>
>■浅草は大いなる田舎風の都会  
>
>久しぶりに浅草に出た。銀座や赤坂はどうも落ち着かない。浅草にくると
>ホッとする。格式ばらない庶民の街だから普段着のままでも歩ける。
>
> 武田麟太郎、高見順ら昭和作家が愛した街。この理由は浅草が大いなる
>田舎風の都会だったからではないか。麟太郎は大阪人、高見順は福井、
>父・古澤元は岩手。石川啄木は東北の地方訛りを懐かしんで、上野駅にふ
>らりと出掛けた。
>
> 東北新幹線の改札口近くに
>
> ふるさとの訛(なまり)なつかし
>停車場の人ごみの中に
> そを聴きにゆく
>
> という文学碑が建っている。
>
> 雑踏にもまれながら仲店通を散策して、やげんの七味唐辛子を買い、近
>くの舟和でいも羊羹を求めた。政治部時代には馬肉のみそ煮、大黒そばの
>しゃもじについた焼きみそ、どじょう汁、ついでにマムシの血が入った葡
>萄酒のはしご酒を楽しんだ。
>
>銀座ではこうはいかない。叔父の杉浦幸雄に誘われて銀座の高級サロンに
>も何度か足を運んだが、サービスをしてくれる美女たちからは、作りもの
>の壊れそうな美しさしか感じられない。
>
>杉浦さんと別れると浅草に駆けつけ、大黒そばで少女が運んでくるしゃも
>じの焼きみそをつまみにして、日本酒を飲んでようやく落ち着いたもので
>ある。
>
>五月の東北旅行が迫ってきた。どぶろくを飲んで温泉につかり、来し方行
>く末を思うのが楽しみ。東大生になった孫を連れて行きたいのだが、駒場
>での学園生活があるから、そうはいくまい。ジジ離れして、素敵なガール
>フレンドを連れてくる日もそう遠いことではないと観念している。
>(2013.03.29 Friday name : kajikablog)
>2013.07.29 Monday name : kajikablog
>
>
>
>━━━━━━━━━━━
>私の「身辺雑記」(13)
>━━━━━━━━━━━
>
>   
>      平井 修一
>
>■7月26日(金)。快晴、真夏の日差しだ。昨日の新聞に猪瀬都知事夫人の
>訃報があったが、病気判明から亡くなるまでたったの2か月足らずだから
>家族のショックは相当大きいだろう。そう言うと看護婦のカミサンが「だ
>から介護の時間は必要なのよ」と言う。
>
>「病人の介護で家族が疲れ果てないと死を受け入れられないのよ。無駄な
>延命治療と言われるけれど、植物人間だろうが、家族が疲れ果て、先生、
>もう楽にさせてやってください、と納得するまで延命させるのは大事な
>の。そうでないと家族のショックが大きすぎてしまうからなのよ」
>
>猪瀬知事は葬儀の挨拶で声を詰まらせたという。田原総一朗は「猪瀬直樹
>さんの奥さんのお通夜に行った。猪瀬さんの泣きながらの挨拶を聞いて、
>僕も泣いた。気の毒で気の毒で言い表す言葉がない」と書いている。
>
>小生は4年間、母を介護し、最後の1年は介護戦争で、母が死んだときは
>「ようやく終わった」とほっとした。死んでから悲しいと思ったことはな
>いし、最近になってようやく母の記憶が薄れてきて思い出すことも少なく
>なり、正直なところ安堵としている。1年の介護戦争は長すぎるが、3か月
>ぐらい、あるいは意識がなくなってから数週間は介護の時間は必要なのか
>もしれない。
>
>元気で長生きしてぽっくり逝くのが最上だが、小生はくじ運が悪いから寝
>たきりになるのだろうか。その時は意識があるうちに安楽死をしたいが、
>それは認められていない。美しくとまでは言わないが、せめて見苦しくな
>い自死を選べないというのはいかがなものか。
>
>午後は宮本輝の「蛍川」読了、続いて「ここに地終わり海始まる」を読み
>始める。駄作、凡作を読むのはシンドイが催眠剤としてはいい。
>
>湯上りにビール350mlを1缶飲んで読書しながら寝る。
>
>■7月27日(土)。今日も目が覚めた。もういいよ、という気がしないでも
>ない。今日も2歳の孫息子に不快な思いをさせられるのかと嫌な予感がす
>る。2歳児と半年間どう付き合うべきかという訓練、学習をしていないか
>ら戸惑うことばかりだ。小生は「静かに晩年を暮したい」と思っているだ
>けなのだが、本当に難しい。朝食後に長女が孫2人を連れて自宅に帰ると
>いうから内心大喜びをしたが、明日の夕方には戻ってくるという。なーん
>だ、束の間の喜びか。
>
>早朝から強烈な日差しだが、8時前には曇ったりしていたから降るかもし
>れない。早々と散歩し「すこーれ」という冊子を読む。長女宛に送られて
>くる「社団法人スコーレ家庭教育振興協会」の月刊誌で、もしかしたら
>「孫との付き合い方」のヒントが得られるかもしれないと思ったからだ。
>何をする団体なのか。
>
>「古代ギリシャを代表する思想家がソクラテスです。彼のような人物を生
>み出した遠い昔の人々の生活習慣(スコーレ=学び、遊び、余暇)は、今
>日私たちが自らの生きかたを考えて行くための生涯学習のあり方に対し
>て、重要な示唆を与えてくれます。
>
>私たちの社団法人スコーレ家庭教育振興協会は、生涯学習団体として、古
>代ギリシャの優れた生活習慣を"現代のスコーレ"として甦らせ、独自の教
>育システムとカリキュラムによって、人間としていかにより良く豊かに生
>きるかを学ぶ自己教育の場を提供しています」
>
>よく分からないが、1980年(昭和55)にスタートし、本年7月26日で創立
>33周年を迎えたとある。会長は永池榮吉という74歳の人で、こう書いている。
>
><31年前のスコーレ創立時から私は日本人の心の再生、とくに教育の根幹
>をなす家庭の重要性について訴えてきました。たとえば「子供を育てるう
>えで大切なことは、目先の成績の良し悪しよりも『性格の良い子』を育て
>ることである。性格が良ければ自分からすすんで勉強するし、たとえ勉強
>が苦手でも他の分野で伸びる」と>
>
>まだよく分からないが、永池会長は冊子の巻頭と中面で写真付きで登場し
>ており、ずいぶん尊敬されているようで、「まるで池田教の池田会長みた
>いだなあ」と思って調べてみたら、「実践倫理宏正会から分派した団体。
>宏正会の講師をしていた永池榮吉氏が独立して設立」とあった。
>
>社団法人実践倫理宏正会は上廣榮治という人が会長で、ほとんど宗教団体
>のようだが「宗教団体ではないし、文部省の認可を受けているから安心し
>て」と勧誘しているようである。あるサイトにはこうあった。
>
><実践倫理宏正会には苦労させられました。「宗教ではない」と強調する
>のは新興宗教を嫌う人が多いからだと思います。朝起会と称して、早朝に
>公園などに集まっていろいろと話をしたりする活動が中心で、社会のた
>め、人のためにどのように生活をしていったらいいか、などを話し合い、
>まあその名称にあるように人としての倫理を追求するのだそうです。言っ
>てることは大変に立派ですよ。
>
>一般的にはあまり問題になるような活動はないそうですが、うちの場合は
>認知症の義母がすっかりこれに取り込まれ、「徳を積む」とかで何百万円
>も支払っていました。言うことは立派でしたがやっていることは詐欺まが
>いだと感じました。結局言うことは宗教の方と同じで、以前に創価学会の
>勧誘を受け断ったことがありますが、話し振りに違いはなかったです。
>
>知り合いに少し調べてもらいましたが、そういう金銭の勧誘はなく、小額
>の会費(基本は300円くらい)を払って冊子を読み、朝起会で話し合うと
>いう穏やかな活動だけをしている方々もあるそうですが、麗々しく設立者
>の名前の入ったバカ高い本などもありますから、やっていることは「倫理
>という言葉に格好をつけた集金」に他ならないというのが私の体験です>
>
>なるほど、宗教は儲かるからスコーレも宏正会の「二匹目の泥鰌」を狙っ
>たものだろう。油断も隙もありゃあしない。うかうかしていると騙されて
>教祖の著書を買わされたり寄付金を求められたりするから、まずはご用
>心、ご用心。(2013/07/27)
>
>
>
>━━━━━━━
>A面あってのB面
>━━━━━━━  
>
>
>  渡部 亮次郎
>
>昔の話。昭和15(1940)年のある日、女優で流行歌手の高峰三枝子の自宅
>に、当時既に手に入らなくなっていた高級洋服地がどっさり送られてき
>た。送り主はデビュー間もない伊藤久男。人気の高峰に対する「御礼」の
>しるしだった。
>
>昭和13年、古賀政男がテイチクを退社。同年、映画「愛染かつら」の主題
>歌「旅の夜風」が霧島昇とミス・コロムビアのデュエットによりヒットした。
>
>次第に流行歌の世界にも軍国調の歌が多くなって来るのも、この頃からで
>あった。軍国調でなくとも、大陸を舞台にした作品も激増して来る。
>
>昭和15年には、戦地からの逆輸入のヒットとして、霧島昇の「誰か故郷を
>想わざる」がヒット。また、高峰三枝子の「湖畔の宿」もヒットした。
>
>1940年5月、コロムビア・レコードは人気高まる高峰に「湖畔の宿」を歌
>わせた(佐藤惣之助作詞、服部良一作曲)。さてB面はどうするかとなって
>作詞:関沢潤一と作曲に新人の八洲秀章(やしまひであき)を起用して「高
>原の旅愁」。歌手はデビュー後7年になるのにヒットの無い伊藤久男に決定。
>
>榛名湖を舞台にした「湖畔の宿」は後に、センチメンタルな曲調や歌詞が
>時局に不適合と発売中止となるも、それまでに大ヒット。
>当然B面の伊藤久男もいきなりスターになった。
>
>これを伊藤はA面高峰のお蔭と感謝したわけだ。もともと「高原の旅愁」
>自体、優れていたとの評価もあるが、伊藤久男の人柄の良さが表れていて
>心洗われるエピソードである。Aが立派だからこそBも光るのだ。心すべき
>事である。
>
>高峰三枝子(1918-1990)
>東京の高輪出身。筑前琵琶の宗家であった高峰筑風の娘。東洋英和女学校
>卒業後、父の急死もあり、昭和11年に松竹大船の女優になる。「母を尋ね
>て」でデビューし、12年には「荒城の月」で主役に。
>
>13年に歌手デビューし、「宵待草」を吹き込む。14年には映画「純情二重
>奏」「暖流」で人気を博す。
>
>15年の榛名湖を舞台にした「湖畔の宿」は後に、センチメンタルな曲調や
>歌詞が時局に不適合とプレス中止となる。しかし曲中の台詞が、死地へ赴
>く兵士の心情とあいまって、特攻隊、前線兵士の間では歌われ続けた。
>
>さらにビルマのバーモ長官が高峰のファンで、来日時に東条首相など政府
>首脳の前で高峰が「湖畔の宿」を歌うといった事もあった。放送自粛と
>いっても後世に想像するような厳格なものでもなかったのである。
>
>17年に「南の花嫁さん」でヒットを飛ばし、21年には松竹を退社、英文雑
>誌社長と結婚して「百万円の結婚式」と話題になったが29年に離婚。
>
>27、28年には持ち馬のスウヰイスーが、競馬の安田記念を2回、桜花賞、
>オークスで優勝している。
>
>この間も「懐かしのブルース」などでヒットを飛ばしたが、31年に突然、
>声が出なくなり歌手活動を引退。しかし40年には再びステージに復帰。
>
>56年からの上原謙との国鉄フルムーンのテレビCMでも話題を呼んだ。60
>年には紫綬褒章、平成2年には勲四等宝冠章を受章。晩年までテレビ出演
>で活躍した。昭和天皇の園遊会の席上、感極まって泣いてしまった話は有名。
>
>岐阜県明智町の日本大正村の初代村長もしていた。平成2年3月にはイン
>ド旅行に行くなどしていたが、4/18に倒れ、5/24には容態が急変、
>5/27午後5時30分、世田谷区の日産厚生会玉川病院で死去。上原謙は高
>峰に取りすがって泣いたという。本名は鈴木三枝子。住まいは大田区田園
>調布3丁目だった。
> 
>昭和14年   純情二重奏(霧島昇)
>昭和15年   湖畔の宿
>昭和17年   南の花嫁さん
>昭和23年   懐かしのブルース
>昭和24年   別れのタンゴ(引用:同じ)
>
>伊藤久男(1910-1983)
>福島の本宮町出身。本名は四三男(しさお)だが、訛りから芸名を久男と
>する。
>
>昭和4年に東京農大に入るが、豪農だった親の反対を押しきり6年に帝国
>音楽学校声楽科に入学しピアノを学ぶが、仕送りの停止から生活苦にな
>り、やむなく8年、コロムビアの「旅に泣く」を吹き込んだのをきっかけ
>に宮本一夫として歌手デビュー。
>
>男性的な歌唱は当時の時局にぴったりで、古関裕而が満洲から帰国、神戸
>から東京までの汽車の中で作曲した「露営の歌」や「父よあなたは強かっ
>た」「暁に祈る」など数多くの軍歌を吹き込んだ。
>
>「暁に祈る」の「ああ、あの顔で」の出だしは、陸軍省の「ああでもな
>い、こうでもない」のうるさい注文に難渋した作詞者の野村俊夫の愚痴を
>聞いた、作曲者の古関裕而が、それを使うように薦めたのがきっかけ。
>
>この間の13年には赤坂百太郎と再婚
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