住民票ガイド

2012年2月26日日曜日

Fw: 東北電力の出向どさ回り要員の悲哀☆

>☆私は二十代半ばから三十代初めにかけて、東北電力グループのIT企業にいた。東北地方のIT業界では優良企業とされていたが、内情は呆れた会社であった。プログラミングなどの土方作業は外注にまかせ、親会社からの出向役員が好き放題している動物園のような職場であった。
> 親会社からの出向者には色々なパターンがある。一定水準をクリアした社員の通過儀礼としての子会社出向。これはだいたい、子会社では部長級になる。当たり障りのない管理仕事をこなし、定期的にご褒美として研修と称し、海外旅行に行く。
> もう一つのパターンは、親会社で問題・スキャンダルを起こした社員の左遷としての子会社出向である。だいたい、役職は課長クラスでの出向となる。この手の出向者はただ席に座っているだけ。責任ある仕事は、まず与えられない。特に、女性関係の問題を起こした社員が対象になる。そして、これらに当てはまらない出向パターンが、いわゆる、出向どさ回り要員である。
> だいたい、課長代理クラスの役職で子会社を転々と転勤出向し続ける社員である。私の会社にも四十代半ばの出向どさ回り要員がいた。システム開発の部署なのに、ITシステムの知識はまったく無く、ただどうでもいい事務作業をしている。しかし、本人には恥ずかしいという意識がない。東北電力社員というプライドだけはもっている。この種の出向者はだいたい、東北電力社員でも高卒か四流大学卒で間違いなく、ある意味、哀れな社員人生を送る。
> ある時、地方議員の選挙があった。そのとき、東北電力関係の立候補者に投票を呼びかける回覧が社内に回ってきた。ある社員が、この出向どさ回り要員である課長代理に「誰に投票するかは個人の自由ではないか?」と質問した。すると、この出向どさ回り要員は、平然と「東北電力としての社の方針なので」と言ったという。
> 選挙の際に、組織をあげて特定候補を応援することはよくある話だ。だが、それに対し「社の方針だから」と、なんの疑問も呈さずに言ってのける、この出向どさ回り要員の神経はいまだに理解できない。彼は今は、どこの子会社に出向しているのだろう。なんの恥ずかしげもなく。
> そういえば、出向課長に変なのがいた。「管理職には拘束される時間帯はない」と公言し、午後4時になると「打ち合わせ」と称して退社し、パチンコ屋に向かう。これでも、この会社は東北地方の代表的な優良IT企業だったのである。笑える話だ。
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