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>1)避難（特別規制）ゾーンとは、チェルノブイリ原発4号機から半径30キロ圏内の強
>制移住地域である。
>2)移住義務ゾーンとは、同様に長期的に外部放射線量の影響が継続することから、移住義務を伴う地域である。
>3)移住権利ゾーンとは、年間の「実質的被爆量が1ミリシーベルトを超える」地域を
>云う。
>4)放射能管理強化ゾーンとは、旧ソ連の指針で使われた1Ci/km2(37000Bq/m2）以上の地域を云う。
>
>表2＝ウクライナ人口の自然増減グラフ
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>19日に行われたバンダジェフスキー博士の講演を視聴し、多くの事実が得られた。
>ひとつ確実に得られた証言は、従来、放射線による影響は遅発性障害を伴うものであったが、それとは異なり生理的代謝障害を引き起こす新しい経路が示された。従来の遅発性障害の機序とは異なり、直接的に細胞内にセシウム137が入り込み、細胞小器官を破壊する細胞障害メカニズムが証言された。
>
>このことは放射線由来遅発性障害の心筋で引き起こされる脂肪酸の代謝障害と似ているが、メカニズムは遅発性ではなく、寧ろ放射性セシウムの濃度に比例する毒性的要素である。簡単にいえば、カリウムの挙動と似て細胞内に入り込み、そこでベータ線、ガンマ線を照射し、細胞小器官や核を攻撃する。
>
>細胞は抵抗するが、最後はやられてしまい、ネクローシスかアポトーシスを起こす。
>最大の問題は、周辺細胞への放射線による直接、間接作用が同様に引き起こされることである。もしそのとき細胞核のDNAに変異があり、その細胞が生き残るようなことになれば、将来、がんを引き起こす。細胞小器官に変異が残れば、機能障害を引き起こし、それが細胞のエネルギー産生を低下させる。
>このことの機序は、今後の研究に委ねられることとなろう。
>
>だがここで重要なことは、放射性セシウムによる健康影響がICRPが云うようなガンだけに止まらないということにある。ガンは氷山の一角であり、その下には広大な放射性セシウムによる健康影響があると云うべきである。すなわち、放射性セシウムの内部被爆・外部被爆による慢性低線量被爆は、間違いなく、とりわけ子供に影響を与えるということである。
>
>そのうち最も重要、かつ、警告しなければならないことは【思春期の子供たちが被爆するとその子供に健康影響が出る。】という事実である。これは、ウクライナやベラルーシやロシアの高汚染地帯で確認された事実であるが、放射性セシウム汚染が高い地域に住む「将来母親となる人口集団」はとりわけ放射線を避けねばならないことが分かってきた。
>
>体内の生理機能のバランスを放射性セシウムが崩し、汚染度が高くなると、甲状腺や胎盤と云った出産に最も関係する組織に沈着し、その生理代謝機能を乱すようである。
>いわく、表1の3）以上の地域に思春期の「将来母親となる人口集団」が住み続けることは大きな将来リスクが生じると指摘せざるを得ない。
>
>現在、政府や自治体は、慢性低線量被爆を軽く見て、児童にガラスバッジを付けて居住させるなどの人権侵害をしているが、チェルノブイリの研究で得られた放射性セシウムの健康影響は、必ずしもガンだけではなく、寧ろ、その地域の社会全体の構成要素たる、若く「将来母親となる人口集団」を襲うものであることが指摘された。
>
>この放射能汚染は、我が日本民族1万年の歴史の未来を破壊しうる深刻な核汚染であると認識しなければならない。1日でも早く、思春期児童を汚染地帯から疎開させねばならない。われわれはそのように指摘するとともに、1日でも早く、事故を引き起こした政権を交代させねばならないと警告する。
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