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2012年5月31日木曜日

Fw: 「技術の海外流出」「WTO、OECD会議に出席して」「ロシアの政府、議会、経済人との会談について」

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>┗■ 民主党 参議院議員 やまねりゅうじメールマガジン
> ▼ 2012年 5月31日発行号
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>◇技術の海外流出(5月25日)
>
> 海外に出張してホテルに泊まり部屋のテレビでもう日本製のものをほとんど見ることはできなくなった。圧
>倒的に多いのはサムスンのテレビだ。韓国の世界への進出は眼を見張るものがある。しかし、本当に韓国の技
>術力は日本を上回っているのだろうか。
>
> 電器業界の人の話を聞いてみると、土日などの休日を使って、日本のメーカーの社員がアルバイト感覚で訪
>韓して自らが会社で習得してきた技術、ノウハウを教えてきているのだという。この話をどう受けとめたら良
>いのだろうか。私だったらどうか等々、色々、思いをホテルの自室で巡らせてしまった。
>
> 個人の生きる為の知恵、という受けとめもあるだろう。海外でのアルバイトで小遣い稼ぎやあるいは、日本
>での労働条件、賃金カット分を補填する為のやむを得ない策なのかもしれない。恐らく、訪中や訪韓、外国へ
>技術伝承している人達の胸中は3つに大別できるのではないか。
>
> 何のわだかまりもない人々、何が悪いと開き直る心境の人々、申し訳ない思いも持ちながら仕方ないと思っ
>ている人々等である。
>
> 事の是非は難しいが、結果を考えると誰しもが複雑な思いになるのではないだろうか。
>
>
> 海外に無防備に移転させてしまった技術が結局は自分が技術を見につけさせてもらった会社を外国企業との
>競争に晒し弱体化させ、リストラを生み、場合によっては結果して倒産に追い込んでしまうという事態に行き
>つくかもしれない。『そして自分1人位』という個の意識が収斂して結集した巨大な力が日本の成長、発展の
>阻害要因となっているのかもしれない。
>
> 個々の人を責めることはできないが、『どこかおかしい』というのが私の率直な思いである。かつて、終身
>雇用制度の中にあった愛社精神といったものは今、制度の崩壊で死語になっているのかもしれない。長年、マ
>ジメに働いてきた人々が、会社から突然のリストラ勧告を受けた経験を持つ人々も多い。
>
> 小泉政権で雇用制度は大きく崩れた。あるいは変革した、という言い方もできるが、安易にリストラをする
>経営者が続出してきたのも事実だ。国が、会社が社員を軽んじ、安易に人事に手をつけ首切りに走ったことの
>逆襲が今、起きていると言えなくもないのだが。
>
>
>◇WTO、OECD会議に出席して(5月26日)
>
> WTOの非公式閣僚会合とOECDの閣僚理事会がフランスのパリで開かれ、続けて出席した。WTOの会
>議には、経産省から牧野副大臣、農水省から仲野政務官も出席し、それぞれの立場からスピーチさせてもらっ
>た。
>
> 私からは、先ず全般な意見を述べさせてもらい、続けて個々の分野からお二人が意見を述べた。ドーハラウ
>ンド交渉は先進国と発展途上国とで意見の違いが表面化し、結局は決裂という形は避けたものの、とりあえず、
>できるところから、という妥協的な措置がとられた。そこで税関手続きの合理化を目指す、というレベルの話
>となっている。今回は、日本から税関実務者を交渉国に入れることの提案に対し、その是非を巡り各国で種々
>の意見が出た。
>
> 今後、事務当局で調整することとなるが、WTOは原則、全会一致制で進められており、その運営は、現在
>では全ての問題に対し、事務局は膨大な汗をかくこととなっているようだ。
>
> これに対し、OECDは大きく世界の未来を見据える世界一のシンクタンクであり、空気は明るい。さて、
>今回は、ロシアの参加問題が取り上げられ私からは、「わが国にとってロシアは隣国であり、とても大切な国
>である。参加を歓迎したい。しかしそれは、OECDの諸原則を守り、水準を落とすようなことはあってはな
>らない」と述べさせてもらった。対ロシアとの関係の距離により、各国、微妙に表現が異なっていたのが印象
>深かった。
>
>
>◇ロシアの政府、議会、経済人との会談について(5月28日)
>
>ロシアの富豪でスコルコヴォ基金総裁のヴェクセリベルク氏とは二度目であり、会うなり再会を喜ぶようにハ
>グして友情を確認した。
>
>このところ、一度、会って食事をしたりして気の合った人とは自然に私もハグできるようになってきている。
>ついこの間まで、どこか気恥ずかしい思いがあったが、段々とハグという日本人にとって大仰な仕草も身に付
>いてきたような気がする。
>
> 当然、氏は経済人なので両国の経済関係についての話が中心ではあったが、話の流れの中では北方領土問題
>についても触れさせてもらった。
>
>「ところで大統領に就任されてから、プーチン大統領とは会われましたか」と聞いたら、「昨日会いました
>よ」とのことであり、お二人の近しい間柄を私なりに感じとらせてもらった。
>
> 議会側ではプシュコフ国家院国際問題委員長と会談した。プ氏はゴルバチョフ大統領のスピーチ・ライター
>もつとめていた才人だが、日ロ関係を重視する人物と聞いていた。
>
> しかし、最近では、領土問題については、かなり厳しい人とも伝えられていた。そこで私は一通りの外交辞
>令を交わした後で、「貴方はわが国との北方領土問題では厳しい姿勢と伺っているが」と話したら「いや、そ
>んな事はないですよ。私は現実主義者なんです」と先ず口火を切られた。そこから先は結構、お互い率直な意
>見交換ができたので、トークの切り出し方はあれで良かったのかと思う。
>
> 政府側では、モルグロフ外務次官と北方領土問題も含め、具体的な課題について突っ込んだ話し合いとなっ
>た。物腰の穏やかさの奥にある芯の強い外交官とお見受けしたのは、じっくりと私の意見に耳を傾けながらも、
>しっかり反論してくるその交渉スタイルからである。それでも会談を通じて一定の信頼関係を築けたように思
>うが、モ氏からはどうだろうか。
>
>
>◇乙女心?(5月29日)
>
>昨夜、9ヶ月ぶりに息子が家に帰ってきたが、二人の孫達はもうルンルン気分だ。若いといっても、もう31
>才になるのだが、ハナは「明日、(学童保育室に)お兄ちゃんに迎えにきてもらいたいの」と早速懇願してい
>た。私より若者の方が心が浮かれるのはよく解りはするが。アカリの方も良公にべったりくっついて離れよう
>としない。「お兄ちゃんは男だよ」と言っても、「ママ、ママ」といって息子の胸に顔をくっつけて、勝手な
>空想を働かせながら甘えている。
>
> ハナは家の中で自分は誰が一番、好きなのか、勝手に序列をつけて発表していた。ところが、私は一番、最
>下位であるのは変わらないが、息子の良公と祖母(私の妻)の順番が微妙で発表する度に違ってくる。多分、
>心の中では『今はお兄ちゃん(母親の兄、本当は伯父)だけど、これから先のことを考えるとおかあさん(祖
>母)だな』などといった計算が子供なりに働いているのだろう。
>
> 私はもう完全な安全パイで、何を言っても、どう評価しても許されると思い込まれている。私のバイキンマ
>ンの地位は今も不動なものとなっている。
>
>
>◇柴田トヨさんの詩(5月31日)
>
> 見ず知らずの人で私の演説を聞いてファンになった、と言ってくれた人がいた。見ず知らずの人で、私のメ
>ルマガを読んでくれて、愛読者になりましたと言ってきてくれた人がいた。
>
> 嬉しいけど、チョット恐い気持ちもある。実際の私と会った時、その方が私に抱いたイメージと違っていた
>ら、申し訳ないような気がするからだ。
>
> 相田みつおさんの書と文がとても好きだけど、写真を見た時、『あれっ?』と思ってしまった。もっとおっ
>とりした顔立ちの人を予想していたら、己に厳しい修行僧上がりの人、という感じだったからだ。
>
> 100才の詩人、柴田トヨさんの詩集"百歳"を読んだらお顔と詩がぴったり一致していて何ともホッとし
>た感じになった。詩が上手いとは思えないけど、『柴田さんより8才年上になるけれど、金子みすずが年を重
>ねて100才になったら、こんな感じかな』などと勝手に想像して詩集を楽しませてもらった。
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