>--------
>Webで見る(バックナンバー) ⇒ http://melma.com/backnumber_190817/
>--------
>
>森と環境のインストラクター 大森 孟編集
>-----------------------------------------------------------------------
>◆ フォレスターズ・ニュース『グリ-ンシャワー』no-12
>-----------------------------------------------------------------------
> 2013/06/10 発行 森づくり集団「里ネット」
> pdf版は、URL:http://oku-hitachi.com/oku-hitachi/fnews/に入れておきます。
>
>
>
>
>(画像略)所沢市下富の管理地(大きな幹は種木)、画面の樹木はみな、どんぐりから育てました。
>ここまで成長するのに約20年かかります。その間の管理費は、莫大で、個人の善意で、まかなえる範囲を大きくはみ出してしまいます。やはり、職業として管理作業を行うべきでしょう。
>
>教材研究:
>--------------------------------------------------------------------------------
>◇ コナラ・クヌギ人工林と農耕 ◇ 大 森 孟
>--------------------------------------------------------------------------------
>(1)日本人2000年の知恵
>考古学の上からは、縄文時代以前の私たちの先祖は、狩猟・漁労と植物の採取を生活の基本とする生活を展開していたものと考えられています。それが、
>早い所では、縄文末期に、遅くとも弥生時代には、農耕を生活の手段とした定住生活に移行した、といわれています。
>コナラ・クヌギ人工林は、農耕と深い関係を持ち、定住生活と深い関係を有する森林なので、起源は農耕による定住生活の始まりと有機的関連があると筆者は考えています。つまり、コナラ・クヌギ人工林は、農耕における必要性から先祖によって仕立てられたものなのです。当然のことですが、その維持・管理には、2000年に及ぶ歴史があり、言いかえれば、その管理は先祖たちの「2000年の知恵」の集積なのだということです。
>これは、環境問題という視点から見れば、従来の森林をコナラ・クヌギ人工林に仕立てなおしたのですから、大きな環境破壊が行われたことになります。筆者はこれを「第1次環境破壊」と呼んでいます。
>(2)コナラ・クヌギ人工林の特性
>このコナラ・クヌギ人工林は、10年ごとに伐採し、薪炭材として使用し、その後、伐根より萌芽しやすい性質を利用して「更新」(*1)してきました。更新することにより、森林を構成する樹木が「活性化し、若返る」のです。それと同時に、高木の繁茂による日照不足から、衰弱していた林床の植生も一気に復活してゆきます。
>コナラ・クヌギ人工林の林床植生の復活は、地表における水文条件に大きな影響を及ぼし、この水文条件の好転と「更新」による日照条件の改善が、地中の微生物の活動を活発化し、植生への養分の供給が充分になり、森林の活性が一層増進されることになったのです。
>したがって、コナラ・クヌギ人工林の手入れを行わず放置することは、林内の水文条件や日照条件の悪化を招き、林内の微気候に好ましくない変化をもたらし、微生物の活動の活性を奪い、林床植生の衰退・退化を引き起こします。その結果、動物の生息を困難にし、個体数の減少や種の絶滅を引き起こすことになります。
>私たちの先祖はこの特異性を生かして森林を活性化し、このコナラ・クヌギ人工林からの材を利用して農耕生活を続けてきました。
>(3)農耕と肥料
>言うまでもありませんが、農耕に欠かすことのできないのが肥料です。特に有機肥料は重要で、その補給がなければ、農作物は次第に収穫量が減ってしまいます。コナラ・クヌギの落ち葉は堆肥の原料に最適でした。葉は厚く、堅くしかも堆肥としての歩止まりが他の樹木の葉とは違って格段に優れているのです。先祖はこの点に注目して、コナラ・クヌギ人工林を仕立てたのです。
>学者の中には、堆肥が使われ出したのは江戸時代である、などという方がおりますが、これは農業の経験がないから言えることなのです。「堆肥なし」では土地が疲弊し、砂漠化(*2)してしまい、農耕生活は成り立ちません。わが国の文献に堆肥が現れたのが江戸時代の農書(*3)なので、それ以前には堆肥がなかったと考えているのです。農書を根拠に非現実的なことを言っていることになります。
>古来使われてきた肥料には堆肥(厩肥)、人糞、緑肥、刈り敷き、草木灰、石灰がありますが、これらの肥料は、すべて中国の漢の時代にはすでに使用されていました。日本においても、農耕の起源と同時に採用されていたものと筆者は考えています。仮に、日本人が肥料に関する知識を持ち合わせていなかったとしても、歴史の学習においてみなさんご承知のとおり、日本と中国との交流はこの時代(*4)に遡りますから、これを機に、日本にはない農業技術が導入されたことは想像に難くないところです。
>(*1)森林が人間の利用や災害の後復活すること。
>(*2)土地が疲弊して、植物が生育できないほど劣化し、不毛の地と化す
>こと。
>(*3)農業の指導書、「農業全書」「百姓伝記」など、日本の農書は、元・ 明時代の中国の農書の影響により生まれました。中国では、漢の時代
>の「斉民要術」をはじめ唐、宋、元、明代に農書が世に出ています。
>(*4)「魏志」の倭人伝や「宋書」の倭国伝など中国の数々の史書に日本に
>ついての記録があります。
>(4)人々の生活を支えるエネルギ−
>農耕を基盤とした定住生活を始めた祖先が一番必要としたのは炊飯と暖をとるためのエネルギ−でしょう。そのエネルギ−源として、最適であった樹種がコナラおよびクヌギでした。薪としても、炭としても火力が強く、火持ちがよいという長所を持っていました。
>つまり、農耕を営むのに欠かせない樹種がコナラおよびクヌギであったばかりではなく、エネルギ−源としても最適であったのがコナラおよびクヌギであったのです。
>そのため、人為を加えれば簡単に造林できるところで、人里に近い山林は、気候的条件の合う限り、コナラ・クヌギ人工林に仕立てられていったのです。その仕立て方も難しくはなく、1度仕立ててしまうと管理を間違うことがなければ、半ば永久に利用できるのですから、人々から大事にされてきました。
>現在でも世界の木材需要の80%はエネルギ−としての用途だといわれていますが、日本では、昭和30年代までは、家庭生活における主要なエネルギ−源はやはり薪炭でした。昭和30年代の後半から爆発的に利用が増えた天然ガスや液化石油ガスの普及から、薪炭の需要は急速に縮小し、ほぼ消滅に近くなってしまいました。
>(5)コナラ・クヌギ人工林の副産物
>先に述べた通り、コナラ・クヌギ人工林では、10年ごとに高木のコナラやクヌギを伐採するのですが、そのメリットは更新がしやすいことにありますがそのほかにもいくつか上げることができます。
>特に、林床植生の繁茂は、家畜の飼料の調達に好都合でした。農耕生活においては家畜が重要な動力であり、鋤の利用は相当早い時期から一般化していたことは、中国の元代の王?の「農書」に鋤をはじめ、牛馬を使う農具の図譜が収載されていることから、知ることができます。しかも、その図が昭和30年
>代前期、トラクタ−等出現前までの日本の農具と共通性のあることが、彼我の交流が相当に密であったことをうかがわせます。
>この重要な動力源である牛馬の飼料は、稲藁、青草、干草、米糠でした。このうち、青草及び干草の採取地は田畑の土手とコナラ・クヌギ人工林の林床でした。また、田植えの際に、田の中へ鋤き込む「刈り敷き」の採取地も同じく田の近くのコナラ・クヌギ人工林の林床から採取したものでした。
>病人が出た場合に使う薬草も大方はコナラ・クヌギ人工林の林床か、スギ・ヒノキ人工林の伐採跡か、田畑の土手から採取するのが常でした。季節、季節の山菜やきのこの採取も同じくコナラ・クヌギ人工林の林床からでした。
>また、不意の物入りの際に必要な金子を調達するためには、コナラ・クヌギ人工林のなかに、あらかじめ用意されている、ヤマザクラ、クリ、イイギリ、ハリギリなどの材を伐採して売却することによったようです。ヤマザクラは高級な天井板や炉ぶちあるいは版木、クリは土台、イイギリやハリギリは下駄の材料として売ることができました。
>これらが森林からの副産物でした。
>(6)なぜ10年ごとに伐採するのか
>では、コナラ・クヌギ人工林の高木は、なぜ10年ごとに伐採してたのでしょうか。これにも確固とした理由があります。
>一つは経済的な理由からです。つまり、薪炭の価格は産地とその荷姿によって決まります。例えば、クヌギ炭のことを「佐倉炭」といって茶道のほうでは珍重しています。これはクヌギ炭の名産地は千葉県の佐倉であったことから、こう呼ばれ、高価であったのです。
>木炭も薪もコナラ、クヌギが高く、木炭は丸い材をそのまま焼いたものが、材を割って焼いたものより高価でした。ですから、この高価な炭を焼くためには、10年ものの材が必要だったのです。それで、10年ごとに伐採したのです。
>次ぎは、道具の制約です。昭和30年代までの山仕事の道具は鋸、鉈、斧などです。ですから、あまり太い樹木になってしまっては能率が上がりません。ところが、炭焼は1週間の間に最低ひと窯分の炭材を用意しなければ、窯の温度が下がってしまい、点火作業も時間がかかり、炭の質も落ちてしまいます。この点からもあまり大木は歓迎されなかったのです。
>また、10年ごとに伐採すると、確実に切り株より萌芽し、更新が簡単で、失敗のないことも重要なことであり、特に、先に述べたように10年サイクルで伐採すると、林床の植生を牧草としてコンスタントに利用できることも重要なファクタ−であったのです。
>(7)はぐくまれた生態系
>(6)で述べた理由から、10年ごとの伐採と、萌芽による更新が続けられた結果、コナラ・クヌギ人工林では、長い年月の間に、天然の森林よりも豊かな植生が得られ、植物の種類も豊富になり、その結果、植物の増加にしたがって動物も殖えました。日照条件もよくなり、微生物の活動にもよい影響を及ぼしました。
>農業用とエネルギ−への期待から仕立てられたコナラ・クヌギ人工林は、継続して人間が同一の目的で利用し管理してきた結果、豊かな生態系を育む森林として継続されてきました。少なくとも昭和30年代までは生物の多様性に極めて富んでいたのです。
>(この項おわり)
>
>--------------------------------------------------------------------------------
>○ 編集後記 2013/06/10
>--------------------------------------------------------------------------------
>
>先月も、購読解除が相変わらずつづき、その中に門下生の名があったので、動転しました。感想もなく、意見もなく、突然門下生の受信拒否にあうと、編集人としては、かなり落胆します。
>そこで、自分の本分である、森林・林業、地球環境問題の方からも解説を載せた号を発行することにしました。読んでいただくとわかりますが、実務に熟達したものにしかわからない内容からなっています。
>ハイキングや登山などで出会う森を、見ながら私の解説と照合してみてください。かならず、思い当たることに出会うはずです。現在林業を営んでいる方から、高い評価を受けています。
>また、苗木を使わず、どんぐりからコナラの森を7haも作り上げた変人、奇人は、日本中を探しても筆者以外にはいないと思います。その経験も随所におさめてあります。普通は、どんぐりを蒔いて畑で苗を育て、それを林地に移植して、育てます。こうすれば、楽に森を作れます。
>詳しいことを知りたい方は、質問としてお送りください。私のしたような、こんな愚行はみなさんは真似しないでください。時間、費用と労力の無駄になるだけです。そして「森づくり」は、誰にも感謝などされません。
>
>--------------------------------------------------------------------------------
>○ ご感想やアドバイスあるいはご意見をお寄せください。
>--------------------------------------------------------------------------------
>その際、タイトルには「グリーンシャワー」関連とお書き添えください。
>宛先:このニュースの発信元アドレスか、下記のアドレスへお送りください。
>oku_hitachi○yahoo.co.jp
>○を@に置きかえてください。
>
>-----------------------------------------------------------------------
> フォレスターズ・ニュース『グリーンシャワー』no-12
> 2013/06/10 発行
> 編集人 森と環境のインストラクター 大森 孟
> URL:http://oku-hitachi.com/oku-hitachi/fnews/
> 購読申し込みは、このサイトのページにある申し込み欄から
> お願いいたします。
>-----------------------------------------------------------------------
>--------
>
解除↓
00552428u@merumo.ne.jp
お小遣いサイト その�
ハッピーマイル
http://happymile.net/touroku.php?i=10247853
その�
トリプルポイント
http://triplepoint.jp/index.php?i=10276868
この号が気に入ったら押して下さい
▼イイネ☆彡
http://merumo.ne.jp/like/00552428/b30418/?guid=ON
[メルモPR]
メルモでメルマガ発行しよう!
http://merumo.ne.jp/
バックナンバー
http://bn.merumo.ne.jp/list/00552428
配信元:メルモ byGMO
http://merumo.ne.jp/
スマートフォンの方はこちらから登録端末変更をしてください。
http://cgi.merumo.ne.jp/reader/subsc_change.do
0 件のコメント:
コメントを投稿