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2013年6月25日火曜日

Fw: 宮崎正弘の国際ニュース・早読み(七月危機説、飛び交う取り付け騒ぎの噂)

>Webで見る(バックナンバー) ⇒ http://melma.com/backnumber_45206/
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>「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
>   平成25(2013)年6月25日(火曜日)
>        通巻第3971号 
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> 「七月危機」説を前倒し? 中国バブル崩壊
>   銀行とりつけ騒ぎの噂、株価は大暴落を始めた
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> いよいよ中国経済のバブル破綻が鮮明になった。
> 先週来、短期金利の急騰、中央銀行の引き締め政策によって詐欺的な理財商品が出回り、シャドーバンキングの暗躍が伝わり、とうとう上海株式指数は6月24日に2000を割り込む(1963・24ポイント)という大下落ぶり。
>とりわけ中小の銀行株は30%の暴落を示した。
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>六月末に償還時期をむかえる「理財商品」は邦貨換算で24兆円。ちなみに理財商品の総額は340兆円を超えており、通貨供給はGDPの二倍、1700兆円を越えている。
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>中国人民銀行(中央銀行)は不良資産が多く経営の怪しい銀行への資金供給をおこなわない方針といわれ、このため先週の金利市場は大荒れの乱高下を繰り返した。
>20日の短期金利は11・6%、翌日は14%を超した。ことしのGDP成長予測が7・5%で、金利が14%なら、すでに経済活動は成立しない。
>くわえてこの状況に金融界幹部の審査、尋問中が1000名前後、すでに失脚が二十名以上で伏魔殿の不正撲滅に辣腕をふるいつづける王岐山は、習近平からの同意を得ている。
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> 中国国内でとびかう噂は銀行取り付け騒ぎ、大暴動、社会騒乱である。
> じつは、こういう事態の当来は数年前から予測されていた。共産党はそのために「国家総動員法」を制定し、万全を期した。つまり、外国駐在の中国人も命令によってスパイ活動、破壊活動をおこなう義務があると解釈されて、日本では脅威といわれたのだが、この国家総動員法の優先順位は「金融」危機への対処である。銀行に取り付け騒ぎが起きたときに軍隊が出動できるという法的淵源なのである。
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> 「七月危機説」にどう対応するのか、注視する必要がある。
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> 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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>樋泉克夫のコラム
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>【知道中国 926】            
>   ——「喧噪と臭気との他弁別し難い様な人の波だ」(小林の14)
>     「杭州」「満州の印象」他(小林秀雄『世界紀行文学全集』修道社 昭和46年)
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>  ▽
> 蘇州の庭園には余ほど癪に障ったらしい。「どの庭もそうだが、岩はセメントでつなぎ合わせて色々奇妙な形を拵えてある。岩の肌もセメントの様な色合いだ。セメントの継目が目立たぬ様に特にセメント色を選んだものか、と思ってみたが、そこまで気を配ってはこんな馬鹿げたものが出来る道理がない。してみるとこの辺はこんなやくざな石しか転がっていないと見える」。
>だからこそ「竜安寺の庭を知っている僕等には、言葉もない」ということになる。
> 
>ならばトットと出てしまえばいいだろう、と他人事ながら思う。だが、どうやら「一たん這入ると直には出られない様な仕掛けになっている」らしい。
>庭園は「可成の広さだが、それを出来るだけ長い事かかって歩かせる様に」なっている。
>石畳の小径が曲がりくねっていて、「向うに連れて行かれたり、こっちに連れ戻されたり」。ともかくも「馬鹿馬鹿しさ」と「洒落にもならぬ様な俗悪さ」に溢れている。だが「無論庭師は大真面目に違いない。その大真面目に違いないという処が僕の理解の範囲を越え」ている。
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> この庭園は「精錬された味いも素朴な味いもなくただ馬鹿馬鹿しいなりに完全」である。こんな庭を享楽するヤツは「馬鹿馬鹿しく而も完全」な精神も持ち主だろうと考えたところで、小林の思考は突如として飛躍する。
>「若し女を抱いて阿片など食らって、この庭を眺めたらどうだろう。極楽の夢を楽しむには、あのセメント製の奇岩奇石が、抜き差しならぬものとはならないかという考えが浮かんだ」のだ。
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>どうやら「馬鹿馬鹿しく而も完全」な精神も持ち主だけが、「女を抱いて阿片など食らって、この庭を眺め」、「洒落にもならぬ様な俗悪さ」に耽溺できるらしい。
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>ここで小林の視線は日本に転ずる。
>確かに「現代の日本の趣味は混乱している。だが混乱しているので決して頽廃しているのではない。あの庭の様な趣味の頽廃というものの慎重を極めた象徴を、僕等のうち誰が作り得よう」。
>どうやら「頽廃というものの慎重を極めた象徴」を、小林は蘇州の名園から体感したようだ。
>
>小林は蘇州を指して、「この街は(南京でも杭州でも同じ事だが)、古く美しい記念碑を失って了っているが、住んでいる人々の心も同じ事ではあるまいか」と疑問を投げ掛けた後、「彼等はただ蒲公英の綿毛の飛ぶのをみている。現代の日本人が古い日本を知る事に較べれば、現代の支那人が古い支那を知る事は、遥かに難しい事ではあるまいか」と。
>これを言い換えるなら、「生活というものの他何も目指さ」ない生活ということだろう。「蒲公英の綿毛」のような生活。昨日もなく、明日もない。ただ今日あるのみ。
>寒山寺という蘇州の名刹に行ってみた。
>
>「無論期待しては行かなかったが、これほど殺風景な寺とは思わなかった」。
>「手の付けられぬ荒れ方だ」。
>「仏殿のなかは、さながら石摺り工場だ」。古今の名文が刻まれた碑のうち「古いのは、さんざんに壊れ、破片を重ねて壁に塗り込んである」。
>拓本摺りの「職人達は、恐らく嘗て知らぬ多忙を経験している」。それというのも、寒山寺に残る碑文の拓本を求める日本兵からの注文が殺到しているからである。
>石碑が壊れることなんぞ気にしてはいられない。商売、ショウバイである。
>「生活というものの他何も目指さ」ない生活だからこそ、それでいい。それでいいわけだろう。
>《QED》
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> 読者の声 どくしゃのこえ READERS' OPINIONS 読者之声
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>(読者の声1)前号のファシズム議論に関して感想です。
>1.ムッソリーニは社会主義者でしたが、第一大戦で重傷を負い民族主義者に変わりました。ヒトラーは社会主義者であった経歴はありません。軍人(鉄十字章)から政治家になりました。
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>2.戦前の日本の左翼はソ連のスパイでした。企画院事件で逮捕されたKは戦後社会党の代議士になりましたが、レフチェンコ亡命事件でコード名を持つソ連スパイであったことが公表されています。
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>3.共産主義者の田中清玄は左翼でしたが転向し戦後右翼になりました。日本の左翼は、ソ連で共産主義者が用済みとなり絶滅されていたことを知らなかった。樺太から越境した岡田嘉子、杉本良吉組がよい例です。杉本はすぐにKGBの拷問で日本のスパイとされ処刑されました。
>4.ナチスと共産党の闘争は、民族主義者と共産主義者の闘争であり、左翼のセクトの内ゲバとは全く違います。
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>5.ナチスの支持者は労働者大衆でした。中産階級ではありません。ファシズムはナベブタ型の新しい大衆民主主義の政治形態でした。当時西側の議会政治は意思決定が遅いので「民主主義は老いたり」と批判されていました。議会制度は万能ではないという事です。
>
>6.ファシズムの政策は、イタリア民族主義、国家社会主義、エリート主義でした。ファシースの語源は古代ローマです。国家社会主義とは労働者の優遇であり、安定した雇用、公平な賃金、昇進の可能性でした。スターリンのように詐欺的に労働者を持ち上げ実質奴隷化することはありませんでした。エリートについては、イタリアの大学者パレートは「人間の歴史はエリート交代の歴史である」と喝破し、マルクスの階級闘争史観を否定しています。エリート主義の普遍性は、高学歴が自慢の共産党幹部を見ればわかります。
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>7.ムッソリーニの制定した法律、学制などは現在も守られています。孫娘が国会議員になりました。ムッソリーニの墓所は非常に立派です。
>  (東海子)
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>(読者の声2)「オリバー・ストーンが語る もう一つのアメリカ史」(早川書房)の第一巻を読んでの感想です。中南米やフィリピン独立運動を鎮圧した際の数十万人にも及ぶという皆殺し作戦などに触れているのはいいのですが、戦前の日本に対する認識はお話になりません。
>東京裁判史観・太平洋戦争史観、日本軍は中国大陸で虐殺・強姦を行ったという国民党とアメリカのメディアによる宣伝そのまま。
>アメリカの裏面史としては戦前の日本でもさんざん指摘されていることばかりですが、アメリカの中南米モンロー主義は正義で、日本の東亜モンロー主義は悪である、と臆面もなく主張していたことなど、日本の若い人たちなど知らない人たちのほうが多いでしょう。同書で興味深かったのが第一次大戦でのアメリカの毒ガス兵器開発。大規模な研究所・工場をつくり、マスタードガス(致死性ガス)の一トン爆弾まで開発、あとはドイツの諸都市に落とすだけだったという。
>この計画にはイギリスが反対し、フランスも風向きが変われば自国に被害が及ぶとして反対。結局、爆弾投下前にドイツが降伏して毒ガス爆弾の投下はお蔵入り。毒ガス爆弾開発の経緯など第二次大戦の原爆開発と瓜二つです。
>さらにトルーマンが副大統領候補になった経緯が、だれでもいいからコントロールしやすい人間、というまさに派閥政治そのものの結果だという。
>副大統領候補で一番人気だったウォレスが副大統領になっていれば原爆投下もなく、冷戦もなかったかもしれないという。第一次大戦からアメリカの軍需・金融業が戦争でどれほどの利益を上げたのかが描かれていますが、ナチスとアメリカ企業との関わりについても触れています。
>アメリカは今では先進国唯一、戦争依存症といってもいい状態。世界の軍事費のおよそ半分がアメリカ、GDP比で5%近く、10年毎に戦争で武器の在庫一掃をしないと経済が回らないのでしょうか。
>  (PB生、千葉)
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>(読者の声3)三島由紀夫研究会事務局より例会のお知らせです。
>好評だった片瀬裕氏による講演「三島由紀夫と北一輝」の続編として7月に下記の通り会員例会を開催します。
>記
>日時:  7月30日(火)18:30〜20:30(18:00開場)
>会場:  ホテル・サンルート高田馬場 大会議室
>      http://www.sunroutehotel.jp/takadanobaba/access/index.html
>会費:  会員は1000円、一般は2000円です
>演題:  三島由紀夫と北一輝(第二回)〜北一輝の国体論と革命論を中心として
>講師:  片瀬裕(かたせ ゆたか)
>     昭和24年生まれ、国士舘大学中退。全日本学生国防会議議長と日学同委員長を歴任、ジャーナリスト、近現代史研究家として活躍中。
>講演の主眼: 前回の講演で三島由紀夫と北一輝の共通点を明らかにしたが、今回は北一輝の国体論と革命論を中心にその思想形成と思想の内容をくまなく明らかにするとともに従来、田中惣五郎、松本清張、松本健一らによる左翼はもとより、右翼保守派からの北一輝論の誤謬をも徹底的に排し、真の尊皇革命家としての北一輝像を明らかにする。まさに北一輝研究の新たな地平を切り拓く画期的な論考に乞ご期待。
> 
> もう一つ、八月の例会です。
> ついでながら8月の三島研究会「会員例会」は下記の通りです。
>        記
> 日時  8月30日(金)18:30〜 (18:00開場)
> 会場  ホテルサンルート高田馬場 大会議室
>    http://www.sunroutehotel.jp/takadanobaba/access/index.html
> 演題  学徒出陣70周年を考える
> 講師  玉川博己(たまがわひろみ)
> 会費  会員1000円、一般2000円
>講演の主眼 今秋は大東亜戦争における学徒出陣から満70周年の年に当たる。     かつて多くの青年学徒がペンの代わりに銃を執り、醜の御楯として祖国防衛の第一線に立ち、また多くの英霊が散華された。我等は今こそ英霊の尊い祖国愛に思いを致し、学徒出陣とは何であったのかを再考したい。当時の貴重な映像も紹介する。
>講師略歴(昭和22年生まれ 慶應義塾大学卒、日学同委員長、三島研事務局長を歴任。現在は三島研代表幹事)
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>『2013年後期の中国を予測する 習近平の断末魔の叫びが聞こえる』
>(石平氏との対談 ワック 940円)
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>『中国を動かす百人』(双葉社 1575円)
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>『中国権力闘争 共産党三大派閥抗争のいま』(文芸社、1680円)
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>『中国が世界経済を破綻させる』(清流出版、1680円)
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>『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
>『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平氏との第二弾 ワック、945円)
>『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第壱弾。ワック、933円)
>『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
>『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
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