Fw: 次々と実行される軍事大国化の策謀／「海つばめ」ダイジェスト8月28日号

>★自民党と反動どもの改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう！
>★「搾取の廃絶」と「労働の解放」の旗を高く掲げよう！
>★新しい労働者党と労働者の政治進出を勝ちとろう!
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>「海つばめ」ダイジェスト　第218号　
>　2013年8月28日【無料版】
>　マルクス主義同志会　http://www.mcg-j.org/
>　——嵐よ！　強く強く吹き荒れろ！——
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>ふくれ上がる安倍の野望
>次々と実行される軍事大国化の策謀
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>　安倍政権は参議院も占領し、ブルジョア寡頭支配を確立したが、さし当たりは「デフレ克服」が重要だと、軍事大国の建設という、本来の野望を隠し、ぼかしているかだが、実際にはその実現に向かって一歩一歩準備を進め、仕事をしているのであって、何か経済主義的、平和主義的政治に没頭しているわけではない。政治課題として打ち出しているのは集団的自衛権の「解釈」の、従ってまた憲法「解釈」の変更であるが、そんなところに留まらないで、今や政府がなし得ることにどんどん手をつけつつある。
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>　防衛省が７月末に発表した防衛大綱見直しに向けた「中間報告」は、安倍がお墨付きを与えただけあって、安倍が目指す「防衛方針」が詰め込まれている。まず中国や北朝鮮の危機が急速に高まり、防衛力、抑止力の強化が不可避の、緊急の課題だとして、自衛隊の質量両面での強化が強調されている。具体的には、離島の防衛力の拡充や、そのために新しく「海兵隊」の機能をもった軍隊——占領された離島を奪い返すための、水陸両用の機能をもった戦闘隊——を新しく持つこと、敵の攻撃に有効に反撃するための、敵基地攻撃の能力を持った航空体制、ミサイル体制を作ること（これにはステルス戦闘機＝Ｆ３５や無人偵察機の導入が不可欠だ）、等々が
公然と謳われている。すでに「専守防衛」とか言った、これまでの日本の「防衛政策」の"原則"は捨ててかえりみられず、軍事大国化こそが日本の「防衛政策」の唯一の方法であり、道であるかの野望が露骨に盛り込まれている。
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>　安倍ら国家主義者の悪党たちは政権を握ったのをいいことに、誰はばかることなく、自らの野望実現に向かってスタートを切ったのである。外国の「侵略」に対応するだけなら、「敵基地攻撃能力」の軍事力が必要ないのは自明である。また「海兵隊」等々は、ただ他国に侵略もしくは侵攻する場合においてこそ力を発揮する軍事力であって、尖閣諸島が占領されたから力で奪い返すために必要だといった理由で、そんなものを大金をかけて作るなど、安倍政権の本性を暴露するものである。
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>　安倍政権はステルス戦闘機の部品の輸出は「武器三原則」の例外にするとして、その骨抜きをはかり、また１０年ぶりに防衛予算の増額を企むのだが、こうした動きに対して、三菱独占を初めとする兵器産業は大歓迎で、色めき立っている。まさに日本版「軍・産・政の複合体」がすでに形成されつつある。さらにまた、自衛隊の「運用」について、来年からでも「文官」部局を廃止し、「制服組」（幹部自衛官）からなる統合幕僚監部に移管、一元化するという。つまり「制服組」の権力を強化するもので、まさに「文民統制」（シビリアンコントロール）の後退と形骸化、空洞化も現実のものとなろうとしている。すでに「制服組」（幹部自衛官）——佐藤
正久や田母神俊雄の例を思い出せ——の「文民統制」など歯牙にもかけない、独断専行の言動が目立ってきていたが、今後はそんなものも正当化、合法化されて、大手を振ってまかり通るというわけである。まさに強大な軍事産業とともに、"新軍部"の誕生と台頭にも道が開かれるのである。
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>　そしてこれらに加えて、「歴史問題」などのイデオロギー攻撃とか、憲法改悪を目指す政治攻撃を加えて見よ、そうすれば、安倍政権の登場と、それが目指しているものの重大性、危険性が確認されるのである。
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>　日本の置かれている、時代的、客観的な条件からして、安倍の、国家主義派の軍事大国化の野望——そしてそれはまさに専制的、ファシズム的体制、国民総奴隷化体制の確立を意味するだろう——が、彼らの思惑通りに進むかどうか分からない、しかし労働者、勤労者の反撃が、毅然とした闘いがなされないなら、日本の将来が再び三たび暗澹たるものにならないという保証は何もない、否、むしろそうなるしかないだろう。
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