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2013年3月28日木曜日

Fw: 【メルマガ日台共栄:第1827号】 【追悼】 李登輝元総統から故中嶋嶺雄氏へ弔電と弔意の扁額

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><<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.1827]
>1>>【追悼】 李登輝元総統から故中嶋嶺雄氏へ弔電と弔意の扁額
>2>>【追悼】 中嶋嶺雄さん─日台の絆強めた義憤と侠気  田久保 忠衛(杏林大学名誉教授)
>3>>【追悼】 中嶋嶺雄氏「正論」での大学発信  平山 一城(産経新聞編集委員)
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>  *第7期ネット署名数:147人(3月28日現在)
>  *第7期署名:2013年2月26日〜5月31日
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>1>>【追悼】 李登輝元総統から故中嶋嶺雄氏へ弔電と弔意の扁額
>
> 去る2月14日に肺炎のため逝去された故中嶋嶺雄氏(国際教養大学理事長・学長)の大学
>葬が3月17日に国際教養大学で執り行われた。
>
> 大学のホームページには、当日の関係写真とともに「葬儀には、佐竹敬久・秋田県知事
>ほか、文部科学省、県、大学関係者、企業の皆様、在学生、同窓生、教職員など、故 中嶋
>学長にご縁の方々約1,200名の参列をいただき、故人を偲びました」と報告が掲載されている。
>
> 同ホームページには「このたび、生前の御功績により、内閣総理大臣より、従三位に叙
>され瑞宝重光章を受賞いたしましたことを慎んで御報告します」ともある。
>
> 本会の小田村四郎会長も懇篤な弔電を送っているが、台湾の李登輝元総統からも長文の
>弔電ならびに「知音益友」と書かれた弔意の扁額が送られた。「知音益友」(ちいんえき
>ゆう)とは互いに気心が知れた親しい友人で、交わってためになる友人」という意味だと
>いう。李登輝元総統と曾文恵夫人の連名で書かれている。
>
> 李登輝元総統からの弔電は、冒頭「李登輝個人のみならず、台湾は偉大なる友人を失っ
>た」とあり、悲報を聞き及んだときの喪失感の深さが胸に迫る。台湾では黄昭堂・台湾独
>立建国聯盟主席、日本では中嶋嶺雄氏と、肝胆相照らす心友を喪った李元総統の心情はい
>かばかりだろう。下記に弔電の全文をご紹介したい。
>
> 改めて中嶋嶺雄氏から本会に賜った数々のご厚情に御礼申し上げ、哀悼の意を表すると
>ともに心からご冥福をお祈り申し上げます。
>
> なお、中嶋氏は松本深志高校の同窓会会長を務めていたことから生まれ故郷の長野県で
>も偲ぶ会が執り行われるようだが、東京でも6月2日に港区虎の門のホテルオークラ東京で
>執り行われるという。詳細が分かり次第、本誌でもお伝えしたい。
>
> また、本会副会長でもある田久保忠衛・杏林大学名誉教授が追悼の一文を産経新聞に発
>表していたので、平山一城(産経新聞編集委員)の一文と併せ、別途ご紹介したい。
>
>◆故 中嶋嶺雄理事長・学長の大学葬を執り行いました。 [国際教養大学HP]
> http://www.aiu.ac.jp/japanese/news_bak/aiu/2013/news_bak130317.html
>
>-----------------------------------------------------------------------------------------
>
>                                 2013年3月17日
>                              台湾元総統 李 登輝
>
> 中嶋先生! 台湾では旧正月が明けたばかりの2月19日、中嶋先生の訃報を耳にしたとき
>の衝撃は忘れられません。かけがえのない友人を失ったのは私、李登輝個人のみならず、
>台湾は偉大なる友人を失ったのです。その悲しみはとても言葉では言い表せないほどでした。
>
> 日台断交に前後して、日本の政治、マスコミがこぞって中華人民共和国との国交樹立に
>なびき、文化大革命を礼賛していた時代に、ひとり台湾に想いを寄せて下さったのは中嶋
>先生でした。論壇において時代の潮流に抗い、台湾の重要性を解いた先生の勇気と見識
>に、私は畏敬の念を覚えたのです。
>
> 私が副総統の時代、中南米訪問の帰途、東京でトランジットした際に初めてお目に掛か
>ったのが中嶋先生との長いお付き合いの始まりでした。ちょうど名著『北京烈々』を上梓
>し、稀代の中国専門家としてその名声を大いに高めつつある時期のことでした。
>
> その当時から20数年、中嶋先生は日本と台湾、中国を交えた東アジアの率直な意見交換
>の場を設けようと「アジア・オープン・フォーラム」を主宰し、その活動は多くの台湾専
>門家を生み出すとともに、日本の対中国理解のみならず、台湾をも交えた東アジア理解に
>大きな影響を与えました。
>
> 中嶋先生との思い出で何より思い出されるのは、2007年5月、中嶋先生ご夫妻と私と家内
>がご一緒して奥の細道を共に歩いたことです。11日間にわたるこの訪日は、改めて日本の
>文化の偉大さと奥深さを私に教えてくれただけでなく、伝統的な文化を守りつつも、常に
>進歩を失わない日本の姿を見せてくれました。
>
> なかでも私が目を奪われたのが、中嶋先生がその人生の最後に心血を注いで育て上げた
>と言ってもよい、国際教養大学でした。すべての授業を英語で行い、在学中は留学を必須
>化するなど、大胆な国際化を進める一方、その価値観の軸足を日本が培ってきた道徳に置
>き、しっかりと腰の据えた国際人を育てることに重点を置かれました。その成果は10年を
>待たずに発揮され、今や国際教養大学は東大や京大を凌ぎ、就職率では日本でナンバーワ
>ンの優秀な大学に育っていると聞いております。
>
> 中嶋先生! 先生がとりわけ心を砕いて下さった台湾と日本の関係は、少しずつ改善さ
>れ、現在では、より友好的な関係を築きつつあります。この日台友好の種をまいてくださ
>ったのは中嶋先生だと言っても過言ではありません。
>
> 中嶋先生、李登輝は、台湾は、先生が寄せて下さったご厚情を決して忘れることはない
>でしょう。成長半ばの日台友好の苗は、中嶋先生が育てた愛弟子たちがきっと引き継いで
>育てていってくれることでしょう。
>
> 台湾の永遠の友人である中嶋先生、どうか安からにお休み下さい。
>
>————————————————————————————————————————
>2>>【追悼】 中嶋嶺雄さん─日台の絆強めた義憤と侠気  田久保 忠衛(杏林大学名誉教授)
>
>【産経新聞:平成25(2013)年2月28日】
>http://sankei.jp.msn.com/life/news/130228/art13022808070002-n1.htm
>
> 自分と同年輩の人の死亡記事が気になるのは年齢のせいだが、ある人を偲(しの)ぶ会
>から帰り、家に一歩足を踏み入れた途端に中嶋嶺雄先生が亡くなったとの知らせには茫然
>(ぼうぜん)とした。
>
> 別段そのために意見を交換したわけではないが、日中国交正常化の過程、「平和的台
>頭」をするはずの中国が「危険な台頭」に転じたこと、ピボット(軸足)をアジアに移す
>と公言した米国が抱える国民の内向き志向と国防費を大幅に削減しなければならない事情
>などで、中嶋先生と私はほぼ同じ見方をしていた。だから、尊敬する同志を突如失った悲
>しみだ。いや、静かに考えてみると、日本は激変する国際情勢の中で重要な一人の舵(か
>じ)取りを失ってしまったのかもしれない。
>
> 1971年7月15日、ニクソン訪中発表で日本が「ニクソン・ショック」を受けた日に私はワ
>シントンにいて世界の秩序を一夜にして変えてしまうこの大発表を聴いていた。このあと
>日本に生まれた「バスに乗り遅れるな」の大合唱は政財官界を包み、マスコミが音頭を取
>った感があった。田中角栄首相は翌年に日中間で国交を樹立してしまうが、米国はカータ
>ー政権が8年後の79年1月1日に米中間で国交樹立を果たす。中国をめぐって日米間の呼吸は
>以来必ずしも合わなくなった歴史的事件だと思う。
>
> 79年から80年にかけて私はワシントンのウッドロー・ウィルソン国際学術研究所でこの
>問題を研究していた。最大の助言者になってくれたのは米国の中国問題研究者のハリー・
>ハーディング氏だった。ハーディング氏と旧知の仲だった中嶋先生はこのころワシントン
>を訪問され、米国の対中関係に関する広範な調査を手掛けられ、わが家を訪れてくださっ
>た。当方の勝手な思い込みかもしれないが、私は同憂の士を得たと考えてきた。
>
> 名著『北京烈烈』以降の中嶋先生の業績に少なからぬ関心を抱いた人物は台湾の李登輝
>氏であった。李氏は副総統時代に中南米諸国訪問の帰途東京に立ち寄り、中嶋先生と意見
>を交換している。
>
> 国際法上も道義上も理不尽な道をたどってきた台湾に対する深い同情と言っていいだろ
>う。20年にわたって中嶋先生は日本と台湾の間で知識人間の率直な意見交換の場「アジ
>ア・オープン・フォーラム」を続けた。両国間の有形無形の紐帯(ちゅうたい)がどれだ
>け強まったか。中嶋先生ご夫妻は外務省の陰湿としか言いようのない妨害を打ち破って
>2007(平成19)年には李登輝夫妻の訪日を実現した。
>
> 戦前に日本の民間人の中にはアジア独立の志士を匿(かくま)い、支援した人がいた。
>私は、当時北京へと草木もなびく風潮の中で日台関係の重要性を説き、具体策を実行した
>中嶋先生に日本人の義憤と侠気(きょうき)を見ている。
>
> 東京外国語大学長、文部科学省中央教育審議会委員としての知識を秋田の国際教養大学
>に生かし、大成功を収めつつあるときに逝った先生に悔いはないと思う。
>
>                  ◇
>
> 国際教養大学長の中嶋嶺雄さんは14日、肺炎のため死去した。76歳。
>
>                  ◇
>
>【プロフィル】
>田久保忠衛(たくぼ・ただえ)昭和8年、千葉県生まれ。早稲田大法学部卒。博士(法
>学)。時事通信社外信部長、編集局次長を経て、杏林大学社会科学部教授。専門はアメリ
>カ外交、国際関係論。平成8年、正論大賞受賞。著書に『戦略家ニクソン』『激流世界を生
>きて』など。
>
>————————————————————————————————————————
>3>>【追悼】 中嶋嶺雄氏「正論」での大学発信  平山 一城(産経新聞編集委員)
>
>【産経新聞:平成25(2013)年3月25日「from Editor」欄】
>
> まだ寒さが残る秋田市郊外の国際教養大学で17日、先月急逝した中嶋嶺雄氏の大学葬が
>あり、参列した。
>
> 県設置の大学に準備段階からかかわり、理事長兼学長をつとめた氏は晩年、「大学の改
>革者」として名をはせた。来年の開学10周年を前に、大黒柱を失った関係者の嘆きははか
>りしれない。
>
> 就職率100%、多くは1部上場企業という。この短期間に、グローバルに活躍する人材を
>地方で育て、「秋田の奇跡」とまでいわれた中嶋氏の奮闘ぶりに惜しみない賛辞が贈られた。
>
> 私は本紙「正論」欄の担当時から最近までお世話になった。直接聞いた話の一端を書い
>てみたい。
>
> 全授業を英語で進め、外国人留学生との寮生活、海外留学を義務づける国際教養大は、
>グローバル化を見据えたカリキュラムが脚光を浴びた。しかし氏の真骨頂は、大学のあり
>方を根底から改めたガバナンス(組織統治)だろう。
>
> 教職員は、副学長を含め3年任期とし、給与は評価に基づく年俸制を導入した。採用する
>教員は模擬授業が課され、5人の審査員の集計点数で可否を決めた。
>
> 中嶋氏は正論に、専門の現代中国論で健筆を振るったが、大学改革でも発信していた。
>大学行政に進むきっかけは、正論の原稿だった、と述懐していた。
>
> 米国の大学で教鞭(きょうべん)をとり、学生たちが教員を評価するシステムがあるこ
>とを知り、「この評価制度を日本に」と書いた。これが当時の文部大臣の目にとまり、政
>府に呼ばれるようになった。
>
> 「平成16年の法人化まで、国公立大の外国人教員はわずかで、学部長や学科長にもなれ
>ない『知の鎖国』状態、冷戦崩壊やIT革命による世界の激変に対応できていませんでし
>た。東京外語大の学長として成せなかった分まで改革を、と考えたのです」
>
> 葬儀には羽田空港の運営会社の関係者の姿もあった。アクセスの良さを利用し、羽田を
>「知の拠点に」との中嶋氏の発案で国際シンポジウムを企画、5月末に2回目を計画してい
>た。「横浜でのアフリカ開発会議を前に、アフリカをテーマに考えていました。その座長
>がいなくなり、根本的に練り直しです」と肩を落とした。
>
> 改革プランは大学だけではなかった。折しも足踏みばかりの民主党政権が自民党にかわ
>り、「知の開国」への動きに拍車を、と張り切っていた。いまは改革が後戻りすることの
>ないよう祈りたい。(編集委員 平山一城)
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