>Webで見る(バックナンバー) ⇒ http://melma.com/mb/backnumber_108241/
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> わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2911号
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> 2013(平成25)年3月28日(木)
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> 海江田代表と日教組と「前近代」:阿比留瑠比
>
> 区割り理想主義は政治を壊す:杉浦正章
>
> 維新 みんなが13選挙区で候補者を一本化:古澤 襄
>
> 尖閣防衛を放棄した民主党政権 :古森義久
>
> 江戸時代の外交官・雨森芳洲:伊勢雅臣
>
> 話 の 福 袋
> 反 響
> 身 辺 雑 記
>
>
>□■■□ ──────────────────────────□■■□
>第2911号
> 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
>
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>━━━━━━━━━━━━━━━
>海江田代表と日教組と「前近代」
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>
>
> 阿比留 瑠比
>
>さて、ちょっと以前の話ですが、民主党の海江田万里代表は今月17日、
>岡山市での党会合であいさつし、自民党が昨年まとめた憲法改正案につ
>いて、次のように批判しました。
>
>「大きな勘違いがある。前近代に戻る考え方だ」
>
>私はこの海江田氏の言葉を、毎日新聞と東京新聞の記事で読み、ずっと
>心に引っかかるものを覚えてきました。民主党が自民党の改憲案を否定
>するのは当然だとして、海江田氏のいう「前近代」って何だろうか。随
>分久しぶりに聞くキーワードだなあと。
>
>一般的には、近代とは封建社会以降、日本の場合は明治以降を指すこと
>が多いので、前近代とはそれ以前ということになりますが、まあ、海江
>田氏も自民党改憲案が「江戸時代の考え方」と言っているわけではない
>でしょうね。ざくっと言えば、「古い」と言いたいのだろうという気は
>します。
>
>ただ、最近は政治家が「前近代」なんて言葉を口にする場面にはとんと
>お目にかかれないので、かえって海江田氏の「古さ」が印象に残ったよ
>うです。
>
>で、その後、この件はすっかり忘れていました。すると先日、元神奈川
>県教職員組合委員長の小林正元参院議員が、今年2月の日教組第157回中
>央委員会議案要約を送ってくれたので読んでいたところ、そこにはこん
>な一文が目を引きました。
>
>「衆議院では、自民党や日本維新の会など改憲勢力が憲法96条『改正』
>発議要件(総議員の3分の2)を超える4分の3に達しており、参議院選挙結
>果によっては憲法96条『改正』が俎上にのぼり、戦後最大の憲法危機に
>直面する。前近代的な理念なき憲法『改正』の政治的結集を許してはな
>らない」
>
>……なんとなく、そうだよね、と得心した次第でした。もともと民主党
>と日教組は立ち位置が近いというか一緒なんだから当たり前でもあるし。
>でも面白いなあと。
>
>ちなみに、この日教組の議案には、他にもこんな言葉が記されています。
>(※印は阿比留の注釈です)
>
>「7月の参議院選挙は、競争至上主義、押し付けの教育政策からの脱却、
>学校現場からの教育改革を求める私たち自らの主体的なたたかいである。
>参議院での改憲勢力の過半数阻止のためにも、日政連(※日教組の政治団
>体)『神本みえ子』3選にむけ、法令遵守のもと現退(※現職教員と退職教
>員)一致、最重要・最優先課題として、組織の総力をあげてとりくまなけ
>ればならない」
>
>……取って付けたように「法令遵守」を盛り込んでいるところに、日教
>組が自分たちの違法・脱法の政治活動に対する世間の厳しい目を多少、
>意識していることがうかがえますね。じゃあ、選挙運動なんかやるなよ、
>と言ってもやるのでしょうね。
>
>議案には、さらに安全保障政策について「米国追従ではなく、共同の利
>益を守るための東アジア共同の安全保障政策を追及すべきである」なん
>て書いてありました。中国や北朝鮮と「共同の利益」って何なんでしょ
>うね。こんなタワケた前近代的な空理空論を作文しているひまがあった
>ら、教育に専念すればいいのに。
>
>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/3034035/
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━
>区割り理想主義は政治を壊す
>━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 杉浦 正章
>
>民主は0増5減から逃げるな
>
>広島高裁の無効判決を即時に「恣意的な突出判決」と書いて孤軍奮闘しよ
>うと思っていたら、百万の援軍が来た。読売が27日付社説で無効判決を
>「無責任」、即時無効判決を「乱暴すぎる」と真っ向から批判した。
>
>さすがにナベツネ王国だけあって、バランスのある判断をする。そもそも
>マスコミの裁判所担当は社会部であり、社会部は「政治家は悪」の思い込
>みが激しく、逆に裁判官の声は「天の声」と無批判に押し頂き崇拝する習
>癖がある。
>
>だから編集局長が愚鈍だと社会部席巻の紙面となる。ほとんどの新聞・テ
>レビがこの傾向を見せたが、さすがに読売は平衡感覚がある。
>
>自民党からも判決を下した2人の裁判官に対して「時々おかしな判断をす
>る種族だから」という声が漏れ聞こえる。たしかに、裁判官は時に"法匪"
>となる傾向がある。法匪とは法律を詭弁的に解釈して、自分に都合のいい
>結果を得ようとする者だ。
>
>裁判所も一時これを反省して、マスコミに判事を「研修」に出したことが
>あった。しかしおかしな判断の「種族」が違憲判決を出した14人中2人も
>いることは、一般社会のおかしな人の割合より格段に高い。困ったものだ。
>
>最大の注目点は14の違憲判決の中で1票の格差について何倍までが合憲
>かときっちり指摘できたケースがない事だ。うやむやのままどんぶり勘定
>で判断を出せることだろうか。
>
>先に指摘したように76年と85年の最高裁の違憲判決では格差が4倍から6
>倍もあったのに、「無効」判決はなかった。司法は国権の最高機関たる国
>会に対して抑制的であったのだ。
>
>「100万の援軍」には山梨県知事・横内正明も参加してくれた。法務副大
>臣の経験もある横内は「地方は人材を育成して大都市に送っている。大都
>市が存続するためにも地方は必要不可欠で、地方を大切にするべきだ」と
>述べている。まさに至言である。我が国の政治にとって地方はまさに人材
>の宝庫である。
>
>明治以降62人の首相のうち人口密集の大都会出身の政治家は人口比で見て
>極めて少ない。単純に多い順で山口8人、東京5人、岩手4人、鹿児島3
>人、大阪2人といった具合だ。首相の出ていない県は、兵庫、奈良、和歌
>山、鳥取で、その他の県は一人は出している。東京は戦後は菅直人しか出
>していない。
>
>大震災への対応を間違え、"偉大なる"鳩山由紀夫に次ぐ失政連発首相で
>ある。狡っ辛い大都市は、狡っ辛い政治家を生み、大政治家の養成に適さ
>ないのだ。
>
>従って格差を1倍などにしようものなら、東京や大阪、名古屋出身の馬鹿
>政治家ばかりが輩出して、我が国政界は手の施しようがなくなる。区割り
>理想主義は政治を壊すのだ。
>
>裁判官はこうした政治のイロハを身につけて、バランスある判断をすべき
>であり、「1倍」達成を意識した「無責任」判決を出してマスコミにはや
>されて悦に入っているときではない。
>
>従って、政治の対応は、昨年暮れの与野党合意に基づく「0増5減」で、
>格差を2倍以下に抑えることで十分だ。28日に政権与党は0増5減法案の
>提出と早期成立の方針を決める。野党もこれに賛同すべきである。
>
>判断力のない政党はマスコミの"顔色"を見て、方針を決めるが、民主党
>がその筆頭になりつつある。前副総理・岡田克也がはやくも0増5減に反
>対ののろしを上げている。正式な与野党合意を踏みにじってまでも、マス
>コミの顔色をうかがう姿勢は卑しい。
>
>自民党総務会長・野田聖子が「理想を言い出せば切りがない。限られた国
>会の日程の中でできることをしっかり果たす」と、述べている姿勢が正し
>い。
>
>ただ幹事長・石破茂の選挙制度改革に関する発言には引っかかる。比例30
>減の案についてテレビで「わが党が一番減る。それでもやるというのは自
>民党は変わった。自分たちがたとえ損してもやるという案は見識だ」と自
>画自賛している。
>
>何も知らない国民はだまされる。自民党案などは野党の反対で成立するわ
>けがない。それを承知の上での発言なのだ。ぐちゃぐちゃになって、結局
>選挙制度審議会任せにする所が落ちだろう。石破や公明党がいつ本音を吐
>くかが見物だ。
>
>ぐちゃぐちゃになったあと必ず本音を吐く。おまけにここは定数減競争で、
>バナナのたたき売りをする場面ではない。格差の是正が求められているの
>であり、場当たり的な定数減とは基本的な方向が違うのだ。
>
>さらなる問題は自民党案が公明党優遇を狙って比例区1位への投票の一部
>をを2位以下に回すことだ。かねてから指摘しているように、優遇枠の設
>定は、「1票の価値の平等」という観点から憲法違反の疑いが濃い。
>
>
>まるで違憲判決に違憲選挙制度で対処する様相であり、誰が見ても噴飯物
>なのだ。石破は政治をごまかしてはいけない。
>
> (政治評論家)<2013年03月28日>
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>維新 みんなが13選挙区で候補者を一本化
>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 古澤 襄
>
><日本維新の会は、夏の参院選京都選挙区(改選定数2)に、元会社役
>員で新人の山内成介氏(47)を擁立する方針を固めた。大阪市内で30日
>に開かれる結党大会で正式発表する見通し。
>
>山内氏は京都市出身。昨年12月の衆院選では、維新の会公認で京都3
>区に立候補し、落選した。維新の会は府内の衆院比例選で自民党(約30
>万票)に次ぐ約29万票を獲得しており、参院選京都選挙区は各党候補
>による激戦になりそうだ。
>
>同選挙区には自民党現職の西田昌司氏(54)、共産党新人の倉林明子
>氏(52)、幸福実現党新人の曽我周作氏(33)が立候補を予定。民主党
>も候補者選定を進めている。
>
>一方、関係者によると、維新の会と選挙協力を進めるみんなの党は独自
>候補擁立を見送るという。(読売)>
>
><日本維新の会の松井幹事長とみんなの党の江田幹事長は26日、東京
>都内で会談し、夏の参院選の選挙協力について、改選定数2、3の全13
>選挙区で両党が候補者を一本化することで大筋合意した。
>
>民主党にとっては、これらの選挙区で維新の会とみんなの党による「統
>一候補」と対決する構図となり、議席獲得の厳しさが増しそうだ。
>
>松井、江田両幹事長の会談で、改選定数2の「2人区」では、維新の会
>が新潟、京都、兵庫、広島の4選挙区、みんなの党は北海道、宮城の2
>選挙区に統一候補を擁立することを確認。改選定数3の「3人区」では、
>維新の会が千葉に、みんなの党が埼玉、愛知に統一候補を立てる。両党
>幹部らが明らかにした。
>
>また、大阪(改選定数4)では、両党がそれぞれ1人ずつ擁立する方針
>でも一致した。維新の会は当初、2人擁立を検討していたが、みんなの
>党に譲った形だ。(読売)
>
>2013.03.27 Wednesday name : kajikablog
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━
>尖閣防衛を放棄した民主党政権
>━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 古森 義久
>
>民主党の野田政権が尖閣諸島近くの日本領海に侵入してくる中国艦艇に
>わが海上自衛隊の艦艇を近づけさせない命令を出していたそうです。
>
>この措置は主権国家の領土や領海の防衛の放棄に等しいといえます。時
>間が過ぎてしまいましたが、この問題はぜひとも一度、取り上げたいと
>思っていました。
>
><<「中国刺激するな」 野田政権の尖閣での消極姿勢また判明>>
>
>昨年9月11日の尖閣諸島(沖縄県)の国有化後、周辺海域で挑発を繰り
>返す中国海軍艦艇への対処について、野田佳彦前政権が中国に過度な配
>慮をし た指示を出していたことが4日、分かった。
>
>海自艦艇は中国軍艦と15カイリ(約28キロ)の距離を置き、中国側が近
>づくと後退するよう命じていたほか、領海侵犯の恐れがあっても先回り
>して警戒するのを禁じた。複数の政府関係者によると、こうした指示を
>出したのは岡田克也前副総理が中心だったという。
>
>国有化以降、中国海軍艦艇が尖閣北方海域に常時展開するようになった。
>これを受け昨年10月3日、当時の野田首相は岡田氏や藤村修官房長官、
>玄葉光一郎外相、森本敏防衛相を集め尖閣に関する関係閣僚会議を開き、
>対応を協議した。
>
>政府関係者によると、その際、岡田氏は「中国を刺激しないように」と
>発言。中国軍艦に海自艦艇を15カイリ以内に近づかせないことも求めた。
>この距離では目視は困難でレーダーによる監視に頼らざるを得ず、領海
>侵犯を未然に防ぐための措置も遅れかねない。
>
>岡田氏は次いで、中国軍艦の領海侵犯を黙認させるような対応も命じた。
>他国軍の艦艇の領海侵犯に備えるためには先回りして領海内で待ち構え
>るのが常道だが、中国軍艦が領海に入るのを確認するまでは海自艦艇も
>領海に入らず待機するよう指示していた。
>
>2013.03.27 Wednesday name : kajikablog
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━
>江戸時代の外交官・雨森芳洲
>━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 伊勢 雅臣
>
>■1.朝鮮通信使、来る
>
>正徳元(1711)年10月、朝鮮国王の国使・朝鮮通信使が、対馬、大阪、京
>を経由して、江戸に着いた。総勢500人近い使節団が大名行列のように練
>り歩き、なかには馬術の曲芸師や強弓を引く武芸者がいたりして、集まっ
>た見物人たちの目を驚かせ、楽しませた。
>
>朝鮮通信使の目的は、宝永6(1709)年に将軍綱吉が没し、家宣が将軍と
>なったことを祝賀することだった。将軍の代替わりのたびに、こうした
>大規模な使節団が送り込まれていたのである。
>
>新将軍の侍講、すなわち師である新井白石が、この朝鮮通信使接遇の采
>配をふるった。白石は今回の受入れでいくつかの改革案を示していた。
>華やかな通信使到来の舞台裏では、これがために様々な波風が立ってい
>た。
>
>当時、対馬藩は幕府から朝鮮との貿易や交際、連絡の一切を任されてお
>り、通信使に同行して世話をする役割も担っていた。その中心人物が雨
>森芳洲(あめのもり・ほうしゅう)であった。
>
>白石と芳洲は、ともに江戸の儒学者・木下順庵(じゅんあん)の許で学ん
>だ兄弟弟子であった。白石の方が11歳年長で、門下の中心人物であった。
>
>さらにこの時点で、白石は天下の将軍の侍講であり、かたや芳洲は辺境
>の小藩の一官僚に過ぎなかった。それにも関わらず、芳洲は通信使接遇
>に関する白石の改革案に異を唱えたのである。
>
>
>■2.「大君」か、「日本国王」か
>
>白石の改革案の一つに、朝鮮国王から将軍に送られる国書の宛名を、従
>来の「大君殿下」から「日本国王」に変更させようという事があった。
>
>その狙いは将軍の権威を高めようというところにあったようだが、白石
>なりの根拠を準備していた。一つは、将軍を外交の場において「日本国
>王」と呼ぶ前例は、室町時代にもあったという事。
>
>さらに天皇は中国の皇帝に相当し、その臣下である将軍を、一段下の国
>王と呼ぶのは、名分論から言っても問題はないということであった。
>
>この白石の考えに、芳洲は異を唱えた。まず「大君」という言葉はいろ
>いろな意味で使われ、将軍を指すこともできるが、王といえば意味は一
>つ、その地の主権者ということである。そして日本国王と言えば日本の
>主権者という事になり、天皇の尊厳を冒す。
>
>「大君」の称号は、すでに前例となっており、朝鮮側も納得して使って
>いるのに、なぜわざわざこんな問題の多い表現に変えなければならない
>のか。
>
>芳洲はこの反論を結ぶにあたって、こう述べている。芳洲の気概がよく
>窺える。
>
>「幕府の威を恐れて、みずからの安全を計って口をつぐんでしまうとし
>たら、日頃勉強してきた書物に何の意味があるというのか。たとえ、罰
>をこうむることがあるとしても、甘んじて受ける覚悟である」。
>[1,p122]
>
>■3.白石の次々とふっかける難題
>
>白石は芳洲を権力で罰するほどの雅量に欠けた人物ではなかったが、そ
>の反論は受け入れなかった。国書の宛名を「日本国王」とするよう求め
>た文書が朝鮮側に届いたのは、国書も作成され、使節が釜山に向けて出
>発した後だった。
>
>朝議では、いまさら国書を書き換える事に反対する声が多数を占めたが、
>先例もあり、かつ日本国王なら朝鮮国王と同等で、さらに「事急迫に及
>んで、その要求に応ずるようになったのでは、真に弱を示すものである」
>との意見が、国王の容れるところとなった。
>
>「事急迫に及んで」とは、武威による脅迫を受けて、という意味であろ
>う。当時は、秀吉が朝鮮に大軍を送った文禄・慶長の役[a]から百年余し
>か経っておらず、朝鮮側では日本の武威を恐れていた。
>
>白石は朝鮮を見下していた。自身で次のように記している。
>
>
><日本に送られてくる通信使は、日本向けには将軍の襲位祝賀をうたい
>ながら、朝鮮の文献を読んで見ると、敵情探索を名目としている。・・
>・大体、朝鮮は信義のない国であって、(JOG注:文禄・慶長の役で朝鮮
>側を助けて出兵した)明が清に攻められた時も一人の援兵も送ろうとは
>しなかったではないか>。[1,p130]
>
>白石は、大坂の客館に入った使節を日本側の使者が訪問する際、通信使
>が階の下まで降りて出迎えるよう要求したり、また国書中に先の将軍・
>家光の名の一字「光」が入っているので書き換えを要求するなど、朝鮮
>側に難題をふっかけた。
>
>白石のこうした態度は、通信使を対馬で出迎え、その後、使節団に常時
>同行して接遇にあたっていた芳洲を悩ませた。
>
>
>■4.朝鮮通信使たちとの親交
>
>しかし、芳洲のまごころのこもった応対は朝鮮使節一行に感謝された。
>長い旅の間中、使節団の一人一人と芳洲の間で、漢詩のやりとりが続い
>た。現代日本語で紹介すると:
>
>
> 立派な学者が僻地に住んで惜しいことだ。
> 君の才能に優るものはない。
> 客を応接し礼をつかさどって、儀に欠けるところなし
>
>芳洲は白石の改革案に悩まされながらも、礼の失するところのないよう
>苦労していることを通信使の一行はよく見ていた。
>
>また、一行の中には詩文を作ることを任務とする製述官までいて、芳洲
>とは特に親しく交わり、こんな一編を残している。
>
>
> 酒をくみ、かにをつまんで実にいい気分。
> 夜寒にろうそくの火がゆれている。
> 君の宿は禅庵の近くだって。
> 明日になったらまた一杯やろう。
>
>当時の朝鮮は儒学をもって国教とし、通信使の中心である正使、副使、
>従事官らは、みな儒学の国家試験である科挙で選抜された文人官僚であ
>る。自らの作詩の能力を誇り、また出会う人物も詩文の能力で評価して
>いた。若い頃から木下順庵のもとで、詩文を学んでいた芳洲は、この面
>でも評価されたのである。
>
>一方、白石は木下順庵一門で詩文の面でも抜きんでた存在であった。そ
>して通信使一行は「文禄・慶長の役の恨みを文事によって雪辱しようと
>している」と受けとめ、それならこちらも文事で立ち向かって屈服させ
>てやろう、という意気込みだった。
>
>白石の改革案で通信使一行はさんざん悩まされたが、白石の漢詩の素晴
>らしさは通信使たちの認める所となり、通信使たちは彼の詩集を持ち帰っ
>て、その名声を伝えた。
>
>
>■5.朝鮮語とハングルの学習
>
>芳洲が通信使一行と親交を結べたのは、その誠実な人柄と詩文の能力だ
>けでなく、朝鮮語を話せたという点も大きかった。
>
>通信使一行の一人は漢詩で「芳洲は日本でも傑出した人物である。しか
>も言葉が我々と同じなのだから」と詠み、注をつけて「芳洲は韓語に通
>じていて、年とった訳官もおよばない」と評しているほどである。
>
>朝鮮との外交、貿易を担当していた対馬藩は、釜山に4、5百名の人員
>を要する在外公館兼商館を持っていた。芳洲は35歳の時から数年間、そ
>こに駐在した経験を持っていた。
>
>朝鮮との文書のやりとりは漢文であり、また漢文の筆談で交渉もできた
>が、宴席などでは、やはり朝鮮語でないと打ち解けた会話はできない。
>
>そこで芳洲は朝鮮語の勉強を始めるのである。当時は、朝鮮語の教科書
>も辞書もなかった。そこで朝鮮語の学習書を作りながら、学習した。合
>計16冊の教科書を作り、そのうちの一冊は、明治初年に外国語学校で
>の教科書の原型ともなっている。
>
>またハングルで書かれた小説を自ら書き写して、ハングルを覚えた。朝
>鮮の知識人は幼い頃から漢文を学び、ハングルは女子供、下層階級が使
>うもの、という通念があった。
>
>しかし、芳洲は、朝鮮には輸入された漢文文明の基底に民族固有の文化
>があり、それを深く理解するには、朝鮮語とハングルを学ばなければな
>らない、と考えた。
>
>国と国との交際を担当する外交官は、相手国の文化を深く理解する必要
>がある、という近代的な考え方を芳洲は持っていた。
>
>同時に、相手国の文化を良く知るには、まずは自国の文化、歴史伝統を
>深く理解していなければならない。白石の「日本国王」という称号を国
>体論から堂々と批判したように、芳洲は日本の国柄についても、深い学
>識を持っていた。
>
>その学識があったればこそ、中国の自国のみを文明国とする中華思想に
>関しても「国の貴きと卑しきは、君子小人の多きと少なきと、風俗の良
>し悪しにこそよるべき」と否定していたのである。
>
>
>■6.芳洲の怒り
>
>しかし、外交とは友好だけではない、という事も、芳洲はよく心得てい
>た。享保4(1719)年、将軍吉宗の襲位を慶賀する朝鮮通信使がやってき
>た。一行が対馬に着いた時、この時の製述官が藩主への拝礼を拒否した。
>
>当時、対馬藩主は貿易の便宜のために、形式的に朝鮮国王に臣下の礼を
>とっていた。倭寇の取り締まりと貿易の統制を行うという役割で歳賜米
>も支給されていた。
>
>製述官曰く、対馬藩主は朝鮮国王に臣従する地方官であり、自分は中央
>官で同格だから、藩主に拝礼することを拒否する、と。訳官は恐れて通
>訳することをためらったが、芳洲は朝鮮語を理解するので、憤然として
>言った。
>
>「両国が友誼を結んで以来、この礼が慣習である。突然これを廃すると
>は、我々をあなどるものではないか」。
>
>芳洲は怒気甚だしく、日本語で責め立てた。こういう場合は、いくら相
>手国の言葉ができても、自国語で主張して、通訳させるのが、対等な議
>論をするための筋である。
>
>形式上、対馬藩主が朝鮮国王に臣従しているからと言って、朝鮮国内の
>礼法を持ち出して、外交の場で主張するのは妥当ではない。礼法は各国
>それぞれに異なるもので、外交の場ではそれが食い違う事も多い。
>
>そうした紛争を避けるために、「前例」が重んじられるのであって、突
>然、自国内の「理」をもって慣習を破ることを、芳洲は非としたのであ
>る。
>
>この場は藩主が出席せずに宴をとりおこなう事で収まったが、気まずい
>ものとなった。しかし、二人は長い道中で、徐々に親交を深めていき、
>ついには冗談も言い合うような仲になる。
>
>主張すべきは主張するからこそ、心からの親交も実現する。その親交が
>また率直な議論を可能にする。そのような外交の機微を、芳洲は心得て
>いた。
>
>
>■7.筋を通す
>
>芳洲の外交官としての非凡なセンスを窺わせる一件がある。31歳で対馬
>藩の外務次官ともいうべき役職に任命された時、幕府が慶長銀から元禄
>銀へと銀の品位を落とした。生糸、朝鮮人参などの輸入に対して、代金
>は銀で支払っていたので、当然、慶長銀と元禄銀の交換比率が問題とな
>った。
>
>銀の含有量の比率は125%だったが、朝鮮側は自ら「吹き分け」を行って
>銀の含有比率を出したとして、129%だと主張した。対馬藩は、朝鮮の吹
>き分けは下手だからとして125%を譲らなかったが、朝鮮側は納得しない。
>論争の間、貿易量は激減していた。
>
>翌年、朝鮮側は127%なら良いと言ってきた。対馬藩でもこのまま貿易が
>激減していたのでは困ると、妥協しようとした。これでは100両ごとに、
>2両の損を日本側がかぶることになる。
>
>芳洲は、このような理の通らない妥協には絶対反対だった。換算率など
>は銀の含有量を測定して定めるべき事で、交渉で決めるべきことではな
>い。
>
>こんな前例を作ったら、朝鮮側が今後、貿易断絶をちらつかせて、無理
>難題をふっかけてくる恐れがある。妥協として朝鮮側に利をとらせるな
>ら、別に筋の通る手段で行うべきだ、と芳洲は主張した。
>
>結局、藩は貿易断絶を恐れて127%で妥協した。芳洲は就任後20日足らず
>で「解職願い」を出した。しかし、芳洲ほどの人物は余人をもって替え
>る事ができず、藩はそれを受理しなかった。
>
>
>■8.誠信の交わり
>
>芳洲は61歳の時に、対馬藩主に対朝鮮外交の心得を説いた『交隣提醒』
>を著した。そこでは多くの外交紛争の事例を挙げた上で、最後に互いに
>「欺かず争わず」の「誠信の交わり」を説いている。
>
>「争わず」とは対立点について妥協して、とにかく丸く収めようとする
>ことではないだろう。主張すべきは主張して、互いの理解に至った後で
>生まれる本当の友好である。
>
>こういう「誠信の交わり」を実現するためには、相手への文化的理解と、
>筋の通った合理的主張が両輪となる。300年近くも前に、このような近代
>的な外交を説く人物が我が国にはいたのである。
>
>現代の近隣諸国は、従軍慰安婦[b,c]やら、南京大虐殺[d,e]やらで日本
>を欺き争う前時代的謀略外交を展開しているが、我が国はあくまで事実
>と道理に基づいた主張をしていくという姿勢が求められる。それが真の
>「誠信の交わり」に至る道である。
>
>
>
>■リンク■
>
>a. JOG(154) キリシタン宣教師の野望
>
> キリシタン宣教師達は、日本やシナをスペインの植民地とすることを、
>神への奉仕と考えた。
>http://bit.ly/YhNi24
>
>b. JOG(106 「従軍慰安婦」問題(上)
> 日韓友好に打ち込まれた楔。
>http://bit.ly/XvRNQy
>
>c. JOG(107) 「従軍慰安婦」問題(下)
> 仕掛けられた情報戦争。
>http://bit.ly/YhNSNs
>
>d. JOG(079) 事実と論理の力
> 南京事件をめぐる徹底的な学問的検証、あらわる。
>http://bit.ly/YhODpz
>
>e. JOG(455) 「南京大虐殺」の創作者たち
> 中国の中央宣伝部に協力した欧米人記者たち
>http://bit.ly/YhOLpg
>
>■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
> →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。
>
>1. 上垣外 憲一『雨森芳洲—元禄享保の国際人』 ★★、中公新書、H1
>http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4121009452/japanontheg01-22/
>
>
>
>━━━━━━━
>話 の 福 袋
>━━━━━━━
>
>
> ◎<教科書検定>「英語で授業」基本に 現場に戸惑い
>
>文部科学省は、今春から完全実施される高校の新学習指導要領に「英語
>の授業は英語で行うことを基本とする」という新ルールを盛り込んだ。
>
>26日に検定結果が公表された英語教科書も、多くがスピーチやディベー
>トなど「コミュニケーション重視」を前面に出し、日本語の記述を減ら
>している。
>
>だが、教員からは指導の不安や疑問の声が聞かれ、実際には「文法重視」
>の従来型教科書の人気が高まるという皮肉な現象も起きている。
>
>中学と高校で6年間も勉強してなぜ話せないのか−−。危機感を強めた
>文科省は「英語」「オーラルコミュニケーション」「リーディング」
>「ライティング」に分けていた科目を「コミュニケーション英語」「英
>語表現」「英語会話」に再編。英語を使うことを重視し、教科書作りも
>進められた。
>
>今回の検定で合格した教科書は、文章を速く読んで大意をつかませ、理
>解度を穴埋め問題などでチェックするスタイルが目立つ。さらに、その
>テーマで生徒にスピーチやディスカッションをさせるが、文中の文法事
>項は、それらの合間に挟み込む形で付随的に学ばせるものが多い。
>
>ある東京都立高の50代の女性教諭は「文法が体系的に学べない。これで
>は生徒の頭の中に英語の形が整理されない」と危惧する。読む・聞く・
>話す・書くの4技能を総合的に学べるのが「コミュニケーション英語」
>の売りだが「すべてがグチャグチャに混ざって中途半端になる」と生徒
>の混乱を予想する。
>
>高1対象の多くの教科書は11年度に検定を終え、今春から使われる。こ
>のうち「英語表現1」(全17点)の採択では、特定の1社の2点がシェ
>アの46%を占めた。従来のタイプに近い文法重視の教科書だ。
>
>この教科書を使うことを決めた都内のある進学校の男性教諭は「レベル
>の高い大学に生徒を入れるには、特に1年生できちんと文法を教えざる
>を得ない」。
>
>別の教科書会社の編集者は「まるで文法のワークブック。新指導要領の
>趣旨からかなり外れているように見えるのに、なぜ検定を通ったのか疑
>問だ」と話す。
>
>この会社は、今回も「英語表現2」で1点が検定を通過した。現場の支
>持が集まれば、追随する教科書会社が出ることも予想されるが、文科省
>は「各校が最も適切な教科書を選んでいるのだろう」と静観する構えだ。
>【苅田伸宏、加藤隆寛】
>
> ◇教師の意識や力量が問われる
>
>鳥飼玖美子(とりかいくみこ)・立教大特任教授(英語教育論)の話
>会話や文書で英語を使うには文法など言語構造の知識が不可欠。教科書
>に文法の説明がほしい教師の気持ちは理解できるが、文法を日本語で一
>方的に解説するだけで生徒が英語を使えるようにならないのも明らかだ。
>使える英語の習得のために文法を教えるという姿勢が大切で、教師の意
>識や力量が問われる。
>
>毎日新聞 3月26日(火)21時1分配信
>
>
>
> ◎自民小池氏、沖縄メディアを批判
>
>【東京】自民党の小池百合子元防衛相は26日の党の国防部会・安全保障
>調査会合同会議で、沖縄の議員らが米軍普天間飛行場の移設に対する思
>いを訴えたことを受け「沖縄の先生方が闘っているのは沖縄のメディア」
>と述べ、報道が県内移設に反対する論調をつくっているとの考えを示し
>た。
>
>小池氏は「あれ(地元メディア)と闘って今回も当選されてきたという
>ことは、沖縄のメディアが言っていることが本当に県民をすべて代表し
>ているとは、私ははっきり言って思わない」との見解を示した。
>
>これを受け、県選出の国場幸之助衆院議員は「(闘っているのは)沖縄
>のメディアじゃない。日本国民として安全保障を真剣に考えていただき
>たい。メディアうんぬんではなく、沖縄の問題でもなく、日本として自
>立した国家としてアメリカとの関係をいかにして構築していくか、最大
>限の共通認識として国防部会で持ってほしい」と訴えた。
>
>沖縄タイムス 3月27日(水)9時48分配信
>
>
> ◎陸自与那国配備で10億円くれだと!:古澤 襄
>
><小野寺五典防衛相は26日の記者会見で、与那国島(沖縄県与那国町)
>への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備計画について「地元の理解が得られ
>ない状況なら計画全体を含め検討する」と述べた。
>
>部隊の拠点を置く用地の売買や賃貸借契約をめぐり町との交渉が難航し
>ていることを受け、配備計画自体を見直す可能性に言及したものだ。
>
>小野寺氏は「自衛隊配備は地元自治体の要請から始まった。要請が全く
>違う方向になれば前提が崩れる」と指摘。用地取得費について防衛省は
>最大1億5千万円と提示したのに対し町側は10億円を求め、「土地鑑定
>額からかけ離れ、要請してきた立場を忘れているのでは」(政府高官)
>との不満がくすぶる。
>
>賃貸借契約に切り替えようとしても町側は配備の「代償」として10億
>円の支払いを要求。これも、「誘致しておいて『迷惑料』を迫るような
>主張」(同)として防衛省側は受け入れがたい。
>
>小野寺氏が配備計画の見直しを示唆したのは町側を牽制(けんせい)す
>る狙いがあるとされるが、同町の外間守吉町長は今夏に町長選を控え、
>妥協を期待しにくいとの見方も根強い。
>
>中国の海洋活動の活発化を踏まえれば部隊配備は急務だが、「町長選が
>終わるまでは静観するしかない」(防衛省幹部)との声も漏れる。(産
>経)> 2013.03.27 Wednesday name : kajikablog
>
>
>
>━━━━━━━
>反 響
>━━━━━━━
>
>
>
> 1)いつも楽しみに読ませていただいています。再配信していただけ
>るようになり、うれしい限りです。御不自由でしたと思い、ご苦労をお
>察し申し上げま
>↓続きを読む↓
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