住民票ガイド

2013年9月1日日曜日

Fw: 頂門の一針3053号  2013・8・31(土)

>□■■□──────────────────────────□■■□
>  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 3053号
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>           2013(平成25)年8月31日(金)
>
>
>
> 労組の民主離れ民主の労組頼み 再編にも影響:阿比留瑠比
>
> ペリー来寇から160年後の日本:加瀬英明
>
> 高橋温さんの「アメリカ一辺倒」論:岩見隆夫
>
> 日本とエジプト(1):平井修一
>
> 心筋梗塞再発顛末記:前田正晶
>
>   話 の 福 袋
>         反     響
>                    身 辺 雑 記
>
>
>□■■□ ──────────────────────────□■■□
>第3053号
> 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
>             
>
> 
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>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>労組の民主離れ、民主の労組頼み 再編にも影響
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>
>                阿比留 瑠比
>
>「カネの切れ目」ならぬ「権力の切れ目」が「縁の切れ目」となったのか−。
>
>民主党が昨年12月の衆院選と7月の参院選の連続惨敗の結果、労組依存体
>質をますます強める一方で、皮肉なことに労組の民主党離れが目立つ。平
>成21年9月の政権交代時には仲むつまじかった両者だが、4年の歳月で労
>組側の熱はすっかり冷めてしまったようだ。
>
>「流動的な政治状況を踏まえれば、先に政党名ありきではない」「民主的
>でリベラルな政治勢力と政策実現に向けて論議していく。そして新たに支
>持協力関係を作り上げていく」
>
>日教組の加藤良輔委員長は27日の定期大会終了後の記者会見で、今後の政
>界再編を見据えてこう明言した。日教組は大会で採択した25〜26年度
>の運動方針からは、9年以降明記してきた「民主党支持」をばっさり外し
>ている。
>
>「民主党が消滅したり、民主党が分裂することによって日本の民主主義が
>消滅してしまってはいけない」
>
>民主党の海江田万里代表は25日にはこの大会に出席し、民主党の存続を
>必死に訴えていたが、日教組幹部らの胸には響かなかったようだ。日教組
>は政権交代から間もない22年1月には、当時の中村譲委員長が集会でこう
>高らかに宣言していたにもかかわらずである。
>
>「(民主党政権の)社会的パートナーとして認知された今、私たちは公教
>育の中心にいる」
>
>民主党に冷たいのは日教組だけではない
>
>ただ、民主党に冷たいのは日教組だけではない。日教組以上に「選挙に強
>い」(連合幹部)とされる自治労も、もはや民主党という枠組みにこだわ
>りはないようだ。徳永秀昭委員長は19日の記者会見で、民主、社民両党の
>合併など政界再編について淡々と述べた。
>
>「肯定も否定もしない。それは政党として主体的にやられると思う」
>
>日教組と自治労を傘下に収める民主党最大の支持団体である連合も、23日
>に了承した参院選総括で「民主党の組織的な信頼は皆無といっても過言で
>はない」と厳しく批判した。
>
>民主党では現在、連合の組織内議員が3割を占め、連合から選挙運動や資
>金面での支援を受ける議員はほぼ半数に上るとされる。民主党は連合なし
>には存立自体が難しいが、連合内の産別労組はこのまま民主党を支援する
>ことにメリットを見いだせなくなっている。
>
>かつて神奈川県教組委員長を務めた小林正元参院議員は、こう指摘する。
>
>「労組は現世利益を追求する存在だ。将来性のない政党と運命共同体とな
>り、一緒に沈むのは嫌だろう。政界再編への期待もある」
>
>こうしてみると、海江田氏が「数合わせが最初にありきではない」と強調
>し、政界再編に慎重な理由が分かる気がする。下手に再編へと動くと、政
>治家ではなく労組が仕掛け、主導する形で政界再編の流れができかねない
>からではないか。
>
>仮に民主、社民、生活の各党が合流したらどうなるか。小林氏は笑う。
>
>「旧社会党ができて『何だこりゃ?』となる」
>
>確かに、それでは国民の期待も関心も集まりそうにない。
>
>(政治部編集委員)
>
>産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】 2013.8.30 11:03
>
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━
>ペリー来寇から160年後の日本
>━━━━━━━━━━━━━━
>
>
>         加瀬 英明
>
> アニマルマインドを取り戻そう
>
>今年の7月19日は、土曜日だった。浦賀水道の神奈川側に立って、しばら
>く燈明堂の先の海面を見つめた。対岸に、房総半島の鋸山の稜線が眺め
>た。今日でも、徳川時代後期に木造の灯台としてつくられた、燈明堂が
>建っている。
>
>ペリーが旧暦の嘉永6(1853)年6月3日に、浦賀水道に4隻の黒船を率
>いて侵入して、私が目をこらしたあたりに投錨した。今日、私たちが使っ
>ている新暦に換算すると、7月なかばになった。
>
>あれから、ちょうど160年目に当たった。あの日と変わらずに、かもめ
>や、鳶(とび)が飛んでいた。
>
>この日から、ペリー艦隊は9日後に江戸湾から退去するまで、江戸は上か
>ら下まで慌てふためいた。江戸の街に「太平の眠りを覚ます上喜撰 たっ
>た四杯で夜も眠れず」や、「アメリカが来ても 日本はつつがなし」とい
>う、「恙無(つつがな)い」と「筒(大砲)」を掛けた戯れ歌が現われた。
>
> ペリーの黒船外交の意図
>
>今日、箱根芦ノ湖の上のほうに、昔の東海道がそのままの姿で残っている
>が、幅が2メートルもない。あのころの日本では、長距離の物資の輸送に
>馬車や、牛車が使われることがなく、海路によって運ばれていた。ペリー
>艦隊に居据わられると、150万人の江戸が餓えてしまうことになった。
>
>ペリーは砲門を並べて、幕府を傍若無人に威圧して、開国を迫った。要求
>に屈しなければ、江戸が焼き払われかねなかった。ペリー一行は6月9日
>に久里浜に上陸して、幕府の御用掛に、フィルモア大統領の親書を伝達した。
>
>私はワシントンを訪れた時に、当時の銅版画を売っていたのを見つけて、
>安価で求めて所蔵している。幔幕が張られた仮設会見所に、幕府側とペ
>リー一行が向い合って、着席している。
>
>もっとも、江戸時代の日本には椅子が存在しなかった。そこで幕府が役人
>に命じて、神奈川中の寺から、急いで曲ろくを掻き集めさせた。
>
>曲ろくは僧侶が法要に当たって、座る椅子である。幕府側が上等な曲ろく
>のほうに、座った、銅版画を見ると、徳川幕府体制を葬る法事を思わせる。
>
> 歴史を学ぶことは国の自立を学ぶ
>
>幕府の必死の説得によって、ペリー艦隊は翌春に戻るといって、6月12日
>に退散した。
>
>幕府はただちに品川沖を埋め立てて、大筒台場の造営工事に着手した。当
>時はブルドーザーも建設機械もなく、すべて人力で行われた。品川の御殿
>山と八つ山を削って、人足がモッコを担いで、土砂を運んだ。人足の1人
>ひとりが、日本を守る愛国心に燃えて、夜に入ると篝火(かがりび)に照ら
>されて、昼夜兼行で働いた。
>
>今日、お台場公園として残っているが、いったい、ここを訪れる人々のう
>ち何人が、先人たちが幕末から明治にかけて、日本の独立を守るために苦
>闘したことを、偲ぶものだろうか。
>
>お台場公園には、砲台と火薬庫の跡がある。御台場を建設するために、手
>漕(てこ)ぎの二千艘(そう)の土砂運搬船が往復した。
>
> ペリーの再来寇の目的
>
>ペリーは翌年1月16日(旧暦)に、江戸湾に7隻の軍艦を率いて、再び来
>冠した。2月にもう1隻が到着して、8隻となった。3月3日に、ペリー
>一行が神奈川の横浜村に上陸して、日米和親條約が締結された。
>
>その前日に、5人の応接係など約70人が、旗艦ポーハタン号の艦上に招待
>されて、ワイン、料理によって歓待された。応接係の1人が酔って、ペ
>リーに抱きついて、「日本、アメリカ同心!」と叫んだが、後の「日中友
>好」の走りのようなものだったのだろう。
>
> 安政五ヶ国條約
>
>日米条約を先例として、その4年後の安政5(1858)年に、幕府はアメリ
>カ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、ロシアとの間に、修好通商
>條約を結ぶことを強要された。安政五ヶ国條約として知られる。
>
>和親とか、修好通商條約といっても、内容はとんでもないもので、開港地
>に諸国の軍隊が駐留する、諸国が西洋人に対する裁判権を持つ、一方的に
>関税率を決定するという、屈辱的な不平等條約だった。
>
>明治に入ってからも、不平等條約を撤廃することこそが、国民の悲願と
>なった。日本は、ペリーが来冠してから41年後に、国民が大きな犠牲を
>払って日清戦争に勝ち、その10年後には白人の大帝国だったロシアと戦っ
>て、打ち破って、世界を驚かせた。
>
> 不平等條約の改正に辿りつくまで
>
>最後の不平等條約が改正されたのは、日露戦争に勝ったことによって、日
>本が「一等国」の仲間入りをした後のことだった。
>
>いま、占領憲法を改正するべきだという声が、ようやく高まるようになっ
>た。私は現憲法が、アメリカによって占領下で日本を再び国家としないた
>めに強要された、憲法の形を装った不平等条約であると、論じてきた。
>
>吉田茂が幣原喜重郎内閣の外相として、首相として現憲法の制定にかか
>わったが、回想録『回想十年』のなかで、マッカーサー総司令部と憲法草
>案について接衝した時のことを、「外国との条約締結の交渉と相似たもの
>があった」と、証言している。
>
> 国家の自立とは認識がいる
>
>明治の先人たちは不平等条約撤廃のために、国をあげて苦闘した。
>
>いまでも、実体が不平等条約である現憲法を後生大事にして、墨守しよう
>という人々が、珍しくない。日本の大新聞によって嗾(けしか)けられて、
>現実に目を瞑って、軍事力を強化すると外国を刺激して、日本の安全が危
>くなるとか、平和を守るためには軍備が弱いほうが望ましいと、唱える
>人々が少なくない。
>
> 平和呆けが保護呆けを生んだ
>
>「平和呆け」だといわれるが、冷戦下でもソ連が日本を狙っていたから、
>日本の周辺が戦後これまで一刻も平和だったことはなかった。これは、ア
>メリカによる「保護呆け」である。だが、アメリカがいつまで日本を守れ
>るだろうか。
>
>吉田松陰はペリーが来冠すると、日本が無防備だったために辱められたの
>を、「太平に馴れて腹づつみを打っているから、大事になった。あわれむ
>べしあわれむべし」と、嘆じた。そのまま、いまの日本に当て嵌(はま)ろう。
>
>日本は動物であれば、かならず備えている本能を、失ってしまっている。
>国際社会は、いまだに野獣が横行するジャングルであるのに、ペットのよ
>うなひ弱な社会となった。
>
> アニマルマインドとは何か
>
>近刊『アニマルマインドと新・帝国主義』(松原仁著、ジョルダン・ブッ
>クス、1200円)を読んで、日本は動物を見倣うべきだと考えていたので、
>わが意を得た。著者は衆議院議員で、民主党政権で拉致問題担当大臣、国
>家公安委員長をつとめた。
>
>著者はアニマルマインドとアニマルスピリッツを、闘争心、向上心、自己
>への自信として定義して、「国家の根源的パワー」として位置づけてい
>る。少年も、働く人も、会社も、国家も、アニマルマインドを欠いてしま
>うと、力が萎えてしまう。
>
>この本のなかで、イギリスの経済学者ケインズや、ノーベル経済学賞を受
>賞したアカロフの著作から、会社から国家まで「アニマルマインド」が必
>要なことを、引用している。
>
>著者は「国家における福祉、社会保障、年金、住宅、教育などの問題は肉
>体の問題であり、それらが健康であること、国家の基礎体力を向上させる
>ことは、国民の『アニマルマインド』のための下地なのである」と、喝破
>している。拍手したい。
>
> アニマルマインドは自立心の根幹
>
>英語のアニマルanimalの語源といえば、ラテン語の「息、魂anima」「活
>気あるanimalis」と同根のanimaleである。animalisは、英語の「活気づ
>ける(アニメート)」になる。
>
>東京は世界の首都のなかで、異常な都市だ。ペットブームで、街なかで犬
>を散歩させている人に行き合うが、すべてひ弱な血統書付きの犬で、1匹
>も逞しい雑種犬を見かけることがない。制(軍)服を着た自衛官(軍人)
>の凛々しい姿を、見ることもまったくない。
>
>
>
>━━━━━━━━━━━━━━━━
>高橋温さんの「アメリカ一辺倒」論
>━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
>          岩見 隆夫
>
>〈一辺倒〉
>
>という言葉は、最近聞いたり見たりしなかったような気がする。かつては
>よく使った。たとえば、
>
>「あの男、トーフといえば冷奴一辺倒なんだから」
>
>などと日常的に言ったものだ。いくらか侮蔑的なニュアンスも含まれてい
>たかもしれない。それがいつのまにか消えてしまう。言葉の盛衰の面白さ
>である。
>
>ところが、先日お目にかかることができた。三井住友信託銀行相談役の高
>橋温さんが『毎日新聞』の長期連載コラム〈経済観測〉(8月8日付)に
>書いた一文である。
>
>〈アメリカ一辺倒からの卒業〉
>
>という思い切った見出しを見て、なつかしく昔を思い起こした。かつて、
>アメリカ一辺倒と対米従属は使いなれた学生運動用語だったから。
>
>高橋さんは、まずアメリカの影響が日本で格段に高まった時期はこれまで
>三回あって、幕末、敗戦後、3回目はまさに今、と書いている。日本近現
>代史の3回転機論までは安倍晋三首相はじめ多くの政治家、学者がしょっ
>ちゅう言及していて、そのあとに〈第三の開国〉が必ずついてくる。なぜ
>開国か、どう開国か、にはあまり触れようとしない。しかし、高橋さんは、
>
>〈(今は)政治、経済など広範にわたり、アメリカ一辺倒ともいえる状況
>である。過去の二回は他に選択肢がなかったが、現在多様な選択が許され
>る中で、歴史的・文化的基盤を顧みず、アメリカ化をもってグローバル化
>と称し、ひたすら強国をまねる事態は憂うべきである〉
>
>と踏み込んだ。
>
>同窓の縁もあって、高橋さんには何度かお会いしているが、金融界の中枢
>にずっと身をおいてきた方が、こういう考え方を持っているのはいくらか
>意外でもあった。とにかく、勇気ある憂国発言だと思う。私はもちろん全
>面的に賛同したい。
>
>高橋さんといえば、15年前の武勇伝が残っていて、知らない人はいない。
>1998年、日本長期信用銀行(長銀)の経営が悪化し、政府は救済に腐心す
>る。小渕政権下だった。小渕恵三首相、宮沢喜一蔵相らは住友信託銀行
>(当時)との合併がもっとも好ましいと判断した。
>
>同年8月、小渕さんと宮沢さんは同銀行社長の高橋さんを首相公邸に呼ん
>で、かき口説いたが、高橋さんはついに首をタテに振らない。長銀が抱え
>る不良債権の実態がよく分からないという不安があったが、首相公邸とい
>う権力の館のなかで、首相、蔵相のひざ詰め談判を突っぱねるのは、なか
>なかできることではない。のちに宮沢さんは「私の履歴書」(2006年、
>『日経新聞』)で、
>
>〈ほかに救う道がなかったので必死だった。小渕さんもさぞかし無念だっ
>たろう〉と悔しがったが、高橋さんの気骨ぶりが評判になった。
>
>◇〈真に自立した国〉猿まね民族からの脱却
>
>さて、高橋さんの主張を紹介する前に、身近な事件に一つ触れたい。先
>日、東京都港区の一軒家で、78歳の妻と87歳の認知症の夫が倒れているの
>を息子が発見、搬送先の病院で妻は死亡、夫は入院、2階では89歳の夫の
>兄が死んでいた。いずれも熱中症である。テレビは、
>
>「部屋にはクーラーがありましたが、使っていませんでした」
>
>と、たんたんとニュースを流していた。また、港区には高齢者の安否を見
>回る制度があるそうだが、45歳の次男の同居(?)を理由に、対象からは
>ずしていたという。
>
>とにかく、結果的にだれも救う人がなく、高齢者の集団遺棄事件みたいな
>ことが起きてしまった。この夏、類似事件が全国あちこちで頻発し、熱中
>症で命を絶っている。一体、この国はどういうことになっているのだ。
>
>戦前はこんなことは絶対になかった。向こう三軒両隣ががっちり結びつ
>き、隣組の回覧板を回しながら、隣の家をのぞき、話し込んだ。うっとう
>しい面もあったが、相互扶助の基礎だったのだ。
>
>しかし、敗戦を境に日本社会は一変した。アメリカの個人主義・民主主義
>文化があっというまに浸透した。それも過剰に、変質しながら。魅力的
>だっただけに、日本人は我を忘れた。共同体の大切さはどこかに消え、助
>け合いの和の精神を捨てた。高橋さんが言う〈歴史的・文化的基盤〉の重
>要部分が失われ、今日のざまだ。
>
>隣のお年寄りが孤独死しても、我関せずの情けない社会になり果てた。ア
>メリカ一辺倒を通り越し、核家族に閉じ籠もり、利己的日常が普通になっ
>た。いまや日本的非情社会である。
>
>高橋さんのコラム〈経済観測〉に戻ると、まず強国(アメリカ)をまねる
>事態を警告している。小選挙区制による利益誘導型の政治、過剰な株主主
>権による地域や従業員の軽視などアメリカ型制度を無批判に導入した弊害
>だ。制度模倣の媒介役を果たしている経済学者らの責任も大きい、と高橋
>さんは手厳しい。
>
>その結果、何が起きたか。アメリカにとって日本の存在感は低下してい
>る。アメリカの輸出入に占める日本のウエートは、輸入が8%、輸出が
>5%で、中国の24%、8%に及ばない(2012年、米連邦準備制度理事会資
>料)。当然だろう。アメリカは模倣を強いながら、そんな日本をイコー
>ル・パートナーと思うはずがない。風下の国とみている。
>
>〈アメリカ一辺倒から卒業し、真に自立した国へと脱皮を図るべきであ
>る。アメリカの制度のよい部分は利用しつつ、日本の歴史や文化、社会に
>なじむ、当たり前で独自の制度を生み出す発想の柔軟性、創造力を取り戻
>すべきである〉
>
>と高橋さんは、わずか五十数行の短いコラムを含蓄ある言葉で締めくくった。
>
>〈真に自立した国〉という表現をとりわけ貴重に思う。対日講和条約で形
>式的に独立してから62年の時を刻んだが、日本は真に自立していない。
>
>肝腎なことは、日本人がそれをどの程度身体で感じとっているか、であ
>る。高橋コラムのキーワードの一つは〈まねる〉。独自性のない猿まね民
>族になってはならない。
>
><今週のひと言>
>
> 厭なことばかりの夏だった。
>
>(いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)
>サンデー時評:2013年08月28日
>
>(サンデー毎日2013年9月8日号)
>
>
>
>━━━━━━━━━
>日本とエジプト(1)
>━━━━━━━━━
>
>
>    平井 修一
>
>2012年から2013年の今のエジプトの混乱を見ていると、なぜだか悲しい気
>持ちになる。国家の建設には気が遠くなるほどの「血と涙と汗と時間」が
>注がれているが、国家の混乱、破壊、滅亡は一瞬である。
>
>「この混乱からうまくソフトランディングできるのだろうか、それとも創
>造なき破壊で何十年も後退するのだろうか」と、中東の盟主であるこの国
>が心配なのである。近代国家樹立から60年、還暦のエジプトの来し方を日
>本との関係で振り返りながら、行く末を考えたい(4回シリーズ)。
>・・・
>
>「成せばなる、成さねばならぬ何事も、ナセルはアラブの大統領」
>
>1960年、小学3年生の頃、小生はこんなことを叫びながら校庭で友達と
>じゃれ合っていたものだ。この台詞は落語家、柳亭痴楽(4代目)の「綴
>り方狂室」という演目で盛んにラジオ放送されていたのかもしれないが、
>当時の日本人はナセルが大好きだった。
>
>ガマール・アブドゥル=ナセルは1952年、彼らの率いる自由将校団による
>クーデターでエジプトを王制から共和制に移行させる原動力になった。
>1953年にエジプト共和国が建国され、翌年、ナセルが第2代エジプト大統
>領に就任した。
>
>1955年にナセルは第2次世界大戦後に独立したインドのネルー首相、イン
>ドネシアのスカルノ大統領、中共の周恩来首相とともに第1回「アジア・
>アフリカ会議(AA会議)」をリードした。
>
>これは初の非白人国家だけによる国際会議で、29カ国が参加、「反帝国主
>義、反植民主義、民族自決の精神」「米ソのいずれにも属さない第3の立
>場"第三世界"の確立」を主張した。
>
>日本は高崎達之助(経済審議庁長官)を代表として十数名が参加したが、
>他国はいずれも元首、首相級が出席し、政府レベルの国際会議となった。
>加瀬俊一(としかず、外務相参与、後に初代国連大使。外交評論家・加瀬
>英明の父)は特命全権大使・外務大臣代理で出席したが、その時の模様を
>次のように語っている。
>
><1955年4月、インドネシアのバンドンという所で「バンドンA・A会
>議」が開かれました。A・Aというのはアジア・アフリカです。この中心
>はインドと中国とエジプトです。インドのネール、中国の周恩来、エジプ
>トのナセルが中心になって、独立したばかりの新興諸国29ヵ国代表が集ま
>りました。
>
>その時、日本にも招待状が来たんです。国内ではアメリカに気兼ねして参
>加に慎重な人が多かったんです。私は「出た方がいい」と言ったんです。
>敗戦後間もない日本にとっては、国際社会に復帰する絶好のチャンスだった。
>
>それで出席することにはなったけれども、外務大臣は都合が悪くて私が行
>くことになったんです。特命全権大使として「出た方がいい」と言ったの
>は私だけなんだけれども、内心不安だった。というのは、アジア・アフリ
>カというけれども、アジアは大東亜戦争の戦場でした。日本はいいことも
>しているけれども、ご承知のように悪いこともしなかったわけじゃない。
>それでね「行ったら白い目で見られるんじゃないか」と思ってあまり気が
>すすまなかった。
>
>しかしその会議に行くとね、あちらこちらからアフリカの代表、アジアの
>代表が出て来てね、「よく来たね!」「日本のおかげだよ!」と大歓迎で
>した。
>
>それは「日本が大東亜共同宣言というものを出して、アジア民族の解放を
>戦争目的とした。その宣言がなかったら、あるいは日本がアジアのために
>犠牲を払って戦っていなかったら、我々は依然としてイギリスの植民地、
>オランダの植民地、フランスの植民地のままだった。日本が大きな犠牲を
>払ってアジア民族のために勇戦してくれたから、今日のアジアがある」と
>いうことだった。
>
>この時は「大東亜共同宣言」を出してよかった、と思いました。我々が今
>日こうやって独立しました、といって「アジア・アフリカ民族独立を祝う
>会」というのがA・A会議の本来の目的だった。こんな会議が開けるのも
>日本のおかげですと、「やぁー、こっちへ来てください」「いやぁ、今度
>は私のところへ来てください」と言ってね、大変なモテ方だった。「やっ
>ぱり来てよかったなぁ」とそう思いました。
>
>その翌年、日本は晴れて国連に加盟して、私は初代国連大使になりまし
>た。アジア・アフリカグループが終始熱心に日本の加盟を支持した事実を
>強調したい。A・A諸国から大きな信頼と期待を寄せられて、戦後我が国
>は今日の繁栄を築いてきたのです>(1994:平成6年7月、京都外国語大学
>における加瀬俊一氏の講演)
>
>その後、ナセルは1958年、エジプトとシリアから成る「アラブ連合共和
>国」を建国して、その初代大統領に就任した。ナセルは新興国の英雄、輝
>ける星だった。彼の活躍に戦後復興に励んでいた日本人も大いに勇気づけ
>られたのだ。(つづく)(2013/08/31)
>
>
>
>━━━━━━━━━
>心筋梗塞再発顛末記
>━━━━━━━━━
>
>
>    前田 正晶
>
>今回も自覚症状は愚か前駆症状すら感じておりませんでした。1週間ほど
>前からやや気力が低下して「酷暑のせいかな」と思った程度。発症がまた
>も自宅で家人目の前であったのが幸運でした。一寸背中の真ん中が痛く
>なって血圧を測れば150/70ほど。それがどうしたと思う程度かも知れま
>せんが、PCをいじって冷や汗が出たので、「これはヤバイ」と経験上解り
>ました。
>
>主治医に電話したところ、救急に来れば当直医が対応すると言われ救急車
>を呼んでのです。「結果的に来たのが良かった」と言われました。
>
>だが、救急隊員は心電図計測の機器を持って上がってきて即刻心筋梗塞と
>診断したようでした。それ故にあのまま放置すれば致死だったと医師は診
>断しました。未経験者ならば(経験者は少ないでしょうが?)「これは一
>過性で何でもない」と思うだろう程度の痛みです。
>
>現在は28日に実施されました最終的な「心臓カテーテル検査」の終了後
>に、直径2ミリの管の入り口とした右手首の切り口を、事後に止血のため
>にパッドを当てその上を二重に粘着テープとコルセットの如きテープで締
>めあげて3時間放置されたために、右手筋が傷み未だに力が入りません。
>しかも、強引に粘着テープを剥がした跡が2ヶ所も水膨れとなって、キー
>ボード操作もままならない状態です。
>
>身体の状態の診断はどうやら近代医学の限界であるかもしれず、原因も結
>果も克明には説明されませんでした。何となく生活習慣病では結果として
>出た症状に対応できるだけなのかなと感じました。
>
>実質14日の入院期間中にはほぼあらゆるITを駆使したあらゆる機械的検査
>を続けましたが、全て結果は「心臓も何処も問題なし」で、退院後の食事
>も仕事も日常生活も従来通りで良しとの診断です。
>
>本30日は14日以降手が出せる状況ではなかったので伸ばし放題だったみっ
>ともないひげを剃って貰いに、10年以上指名してきた理容師(女性です、
>念のため)の所に朝の9時半に行きますと、「8月6日に来た時よりも遙か
>に顔色が良く、赤みまでさしているが、どうしたの」と問われました。
>
>理容師は顔色の変化を見て取っていたのでした。事実、ひげを剃り落とし
>た後の表情は健常時のものでした。理容師は「あの顔色を心筋梗塞の前兆
>と見ることはあり得ないのでは」と一言。
>
>新宿の住友ビル内の理容室ですが、安全を採って往復タクシーを利用しま
>した。だが、本日の暑さの中を空調のあるところとないところを何度も出
>入りすれば、現在の私の体調では対応しきれないかと感じました。
>
>ここまで何と手を動かしましたが、現状では無理せずに休養しておきま
>す。なお、いつかのように私の感覚に基づく報告に厳しいご意見を言われ
>る方がないと有り難いと希望します。
>
>
>
>━━━━━━━
>話 の 福 袋
>━━━━━━━
>
>
> ◎阪神大震災のときに武器が見つかったという噂あり。
>オウム真理教、日本赤軍など、日本国内にも同じような目的をもった宗教
>や政治家あり。菅直人や山本太郎と深い関係の市民の党も同じ。
>
>スパイ防止法が急がれる。統一教会はコリアンの支配する組織であり反共
>を標榜し宗教に名を借りた、日本を資金源として世界支配を目的としてい
>る(北欧のドキュメンタリー番組で明らかにされた)。 国連事務総長を
> 「世界大統領」と呼ぶ韓国。
>
>公明党=創価学会もトップがコリアンであり体質はまったく同じである。
>
>野党議員が銃器準備、内乱陰謀容疑で18カ所家宅捜索
>
> (朝鮮日報 2013/8/29) …抜粋
>
> http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/29/2013082901308.html
>
>韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は28日、野党・統合進歩党の李石
>基(イ・ソクキ)議員を含む地下革命組織が国家基幹施設の破壊など内乱
>を企てていた疑いを強め、李議員ら10人の自宅・事務所など18カ所に対す
>る家宅捜索を行った。
>
>国家情報院はこの地下組織の名称が「RO(レボリューショ
>ナリーオーガナイゼーション=革命組織)」で、李議員が総責任者、残る
>9人は組織の幹部とみている。
>
>国情院は、この10人を中心とした「RO」組織メンバー約130人が、今年
>5月にソウル市麻浦区の宗教施設などで会合を開き、有事の際に石油関連
>施設・通信施設など国家機関の施設を破壊することや、銃器や爆薬の準備
>など、体制転覆に向けた内乱について複数回にわたり謀議したとみてる。
>
>国情院によると、組織のメンバーらは秘密会合のたびに「赤旗歌」や「革
>命同志の歌」など北朝鮮の革命歌を合唱していたという。
>
>国家情報院の関係者は「これらのメンバーによる内乱陰謀容疑を立証する
>5件の録音記録を確保した」と話した。この録音記録には「RO」総責任
>者の李議員が組織のメンバーを教育する内容や、幹部らの会議・対話内容
>が含まれているという。
>
>捜査当局は、家宅捜索の対象となった10人について、統合進歩党の主流派
>であるNL(民族解放)主体思想派とされる京畿東部連合の集団指導部と
>みられる、と発表した。
>
>京畿東部連合は満場一致を原則とする集団指導体制を取っており、指導部
>は7−10人とみられるが、指導部のメンバーが誰なのかについては明ら
>かになっていない。 (情報収録・中山)
>
>
>
> ◎合理化・効率をうたって離島をないがしろにしてきた政治のツケが
>回ってきている。韓国はどんな有人離島にも、小中高校を設置し、島の人
>口が減らないようにしている。かえって微増しているそうだ。韓国を見習
>うべき。
>
>離島、日本の土地ーー外国人が買えない法律を。 安全保障のイロハ で
>ある。都内麻布の一等地6千坪の土地をシナに売り渡した民主党・野田の
>罪は重い。対馬市に応援メッセージを送ろう。
>
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>
>対馬の森 市が購入 ツシマヤマネコ生息地 競売中止へ
> (産経 2013/8/29) …抜粋
>
> http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130829/dst13082923430017-n1.htm
>
>絶滅危惧種である「ツシマヤマネコ」が唯一生息する長崎県対馬市の広大
>な森林地(260万平方メートル)が競売入札に付されていた問題で、市は
>29日、債権者と合意ができたとして市が土地を購入することを決めた。
>
>29日付の産経紙の報道後、市や裁判所には環境保護団体など全国から購入
>の申し出が相次いだ。市は以前から債権者と協議を重ねてきたが、反響の
>大きさなども含め購入に踏み切ったという。
>
>このヤマネコは現在、推定で100匹程度しかおらず、最も絶滅の恐れが高
>い「絶滅危惧IA類」に分類されている。売りに出されていたのは計49
>筆の土地で東京ドーム55個分に相当。韓国の業者も関心を示していた。
>(情報収録;中山)
>
>
>
> ◎統一教会が駅前で無償配布している「文鮮明の自叙伝」とまったく同
>じような自伝。「世界大統領」と、潘氏をよぶ韓国。  笑えるが、日本
>政府は徹底的に追求するべきだった。
>
>この男を絶賛した日本外務省幹部がいたというが、積極的にお神輿とした
>のはどこの国だろう?
> 
> 参考ーー
>
>事務総長の出身国が分担金の約85%を滞納!?
>
>米国は約30%、中国は約65%、韓国は約85%を滞納し続けている。各国とも
>支払い自体を拒否しているわけではないが、完納の目処は立っていない。"
>日本は3〜8か月遅れて完納。為替を見て支払い時期調整を行っているため
>と言われる。
>
>http://ja.wikipedia.org/wiki/国際連合と日本日本政府のこの、温情主
>義・事なかれ主義 が中韓をのさばらせてきた、のだ。
>
>それとも水面下でなんらかの取引があったのだろうか? 特別亜細亜は約
>束を守らない文化だが。
>
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>産経 8月30日
>
>「日本の政府指導者は謙虚さを持って、真摯(しんし)にこの問題に取り
>組むべきだと考える」。
>
>潘基文(パンギムン)氏は、日韓の歴史問題についてこう述べた。ただし
>国連事務総長に就任する2カ月前の2006年10月、当時の肩書はまだ、韓国
>の外交通商相だった。
>
> ▼今回、潘氏はソウルでの記者会見で、歴史認識だけでなく、日本の憲
>法改正問題にまで言及した。明らかに日本を批判し、韓国、中国の肩を持
>つ内容だ。何より中立性を保つべき事務総長の発言として、許されるはず
>がない。
>
> ▼母国メディアへのリップサービスだったかもしれないが、さすがにま
>ずいと悟ったようだ。オランダのハーグで28日、「日本のみを指摘した
>ものではない」「誤解があり残念だ」などと釈明した。はて面妖な。釈明
>の通りなら、発言を「前向きに評価」して、日本に「態度をただすべき
>だ」と訴える中国政府も「誤解」していることになる。
>
> ▼潘氏の「国連の顔」への就任は、韓国国民にとっては、「建国以来
>5000年の歴史上もっともめでたい出来事」だった。早速、氏の伝記が
>刊行され、ベストセラーになった。
>
> ▼貧しい農村に生まれながら、猛勉強の末、高校生代表として訪米す
>る。ワシントンでは、ケネディ大統領と会い、将来の夢を聞かれて「外交
>官になりたい」と答えた。邦訳の『努力の証』(ダイヤモンド社)を読む
>と、潘氏賛辞のオンパレードにげんなりする。
>
> ▼ワシントンで総領事を務めて
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