> 平野貞夫の
> 国づくり人づくり
> 政治講座
> 第130号
> 2011年08月26日発行
> 筆者 :
> 土佐南学会代表
> 平野貞夫
> 発行 :
> 一般財団法人
> 国づくり人づくり財団
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>政(まつりごと)の
>心を求めて
>日本政治の現状(79)
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>民主党代表選挙に思う
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>菅首相の退陣が確定して、民主党代表選挙が行われることになった。
>8月22日現在7人ぐらいが出馬するようで、大乱戦となりそうだ。
>これが政府与党かと思われるような出来事が、永田町で起こっているが、こまかな話はやめて全体を眺めてみよう。
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>このままでは自民党も自滅する
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>このままの民主党で続くなら、次の総選挙で自滅していくだろう。
>問題は自民党だが、政権に返り咲く可能性が出来たという人がいるが、それは無理だ。
>自民党が生き抜くためには、この国会で2度目の「菅内閣不信任案」を提出して、菅首相を打首にすべきだった。
>
>自民党の中に「一事不再議」の慣行があり、「一つの国会ではできない」とか「自分たちが政権に戻ったとき乱用される」ので、再提出すべきでないという意見が勝った。
>そんな発想だから自民党は再生できないのだ。
>明治時代でもあるまいし、激動の平成時代「事情変更の原則」があり、提案の理由が違うことが客観的に説明できるなら、再提出できるのが多数の意見だ。
>さらに、大島と仙谷で小沢抜きの大連立を協議していたとの見方もある。
>
>自民党が7月下旬〜8月上旬に、菅内閣不信任決議案を提出すれば、民主党衆議院議員の半数近くが賛成もしくは欠席して、確実に可決できたと思う。
>その頃なら解散できる状況でなく、菅内閣総辞職となった。
>そこで新政権は菅内閣不信任決議案に賛成した議員を中心として構成される。
>民主党は分裂し、政界再編が行われ、「共生・絆社会派」と「新自由主義社会派」の二大政党に分かれて政治を行うことができる。
>
>わが国の政治が劣化を続けるのは、民主党内の対立と同じ対立が自民党内にあり、それぞれに党内で足の引っ張り合いをやっていることに原因がある。
>共通の理念や政策で政党が構成されていないことに問題があるのだ。
>何故そうなるのか、それはほとんどの政治家に世界観や歴史観そして人間観が欠落しているからだ。
>小沢一郎という政治家が、20年にわたり、巨大メディアから嫌われ、政界から排除されようとしても、節々で政界のキーマンとなるのは、世界観・歴史観・人間観があるからだ。
>
>自民党が菅内閣不信任決議案の再提出ができなかったので、民主党独自の改革を行うことになる。
>次の代表選で小沢一郎の影響力が高まり、民主党の立て直しが始まろう。
>となれば自民党は政界の主役にはなり得ない。
>主役に躍り出る絶好のチャンスを逃した。
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>今ごろ大連立と言い出す
>馬鹿政治家
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>猛暑のせいか、野田財務大臣が民主党代表選挙に立候補するについて「大連立構想」をぶち上げた。
>それを岡田幹事長や前原前外相らが「方向性はその通りだ」と賛成している。
>馬鹿というより政治家としての資質に決定的に欠ける。
>東大、京大、早大の卒業生たちだが、どんな教育を受けたのか。
>民主党幹部の知能・見識がこの程度かと思うと、日本の将来が恐ろしくなる。
>
>「大連立」をやるなら理由が必要だ。
>平成19年秋、福田首相と小沢民主党代表の「大連立協議」は、小沢代表にとっては「民主党に政権担当能力がないので、時間を限定して勉強させる」という理由があった。
>東日本大震災の直後、私が提唱したのは「非常事態に対応するための挙国政権」で、緊急非常事態が過ぎれば終了する構想であった。
>もし挙国政権ができておれば、今ごろは終了していた。
>
>野田財務大臣の発想は、自民党の増税派と一体となり、大増税を実現するという財務省の策略にのったものだ。
>この考えは議会民主政治を冒涜するものだ。
>野田氏の言い訳は「ねじれ国会では誰が首相になっても、重要法案は成立しない」というものである。
>両院制とも本質的に「ねじれる」ことを前提としている。
>政治とは議論して妥協することだということを忘れている政治家は、国会議員を辞めるべきで、代表選出馬どころではない。
>
>(続く)
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